冷酷な殺人鬼

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1:名無し ◆g6:2019/10/26(土) 15:55

俺は冷酷な殺人鬼だ。今まで何人も人を
殺し続けてきた。殺し方も人によって変えている。
警察はずっと俺を追い続けているが、俺を
捕まえるのは不可能だろう。何せ手掛りがない。
指紋も目撃者も出さない。無能な警察は永遠に
俺を捕まえることは出来ないであろう。

2:名無し ◆g6:2019/10/26(土) 16:02

ナイフで何度も刺して殺したこともあれば
拳銃で銃殺したこともダイナマイトで爆殺したことも
青酸系の毒で殺したこともある。俺は裏社会で
顔がきく。毒もダイナマイトも拳銃も、難なく
手に入れることが出来るのだ。俺に不可能なことは
ない。ふと、TVをつける。TVのニュース番組で
俺の情報を求める呼掛けを行っていた。
愚かだと鼻で笑う。俺の名前も、年齢も性別も
何一つ警察は知らない。やはり無能だ。
小説のような名探偵などこの世には存在しない。
いずれ警察は諦め、俺の起こした事件は
迷宮入りするだろう。

3:名無し ◆g6:2019/10/26(土) 17:34

それにしても、と思う。何の目撃情報もないのに
情報提供を求めるとは愚かだ。TVの画面は変わり
俺の起こした事件の特集が始まった。若い女の
ニュースキャスターが「未だ犯人は特定出来ておりません」と
告げる。くだらない。無能過ぎて張り合いがない。
TVを消し、俺は煙草を吸いながら思った。
いっそのこと、何か殺害現場に証拠を残そうかという
考えが頭に浮かんだ。しかしそれをすぐに打ち消す。
今まで何の手掛りも指紋も残さず、犯行声明を無能な
警察に送ったりもしなかった。それが俺のポリシー
だからだ。いくら張り合いがないからと、今までの
やり方を壊すのは自分のポリシーに反する。
煙草の灰を吸殻に押し付けて、一息つくと
違うことを考えた。次は誰を殺害するか。どんな
殺し方にするか。俺の快感は人を殺害こと。
その殺し方もじっくり悩み、考えてから殺害するのが
俺のやり方である。

4:匿名:2019/10/26(土) 20:56

いい感じにシリアスだなぁ。
主人公の思考も好き(※私はサイコパスではありません)

5:名無し ◆g6:2019/10/26(土) 21:36

>>4
見てくれてありがとう。感謝します

6:名無し ◆g6:2019/10/27(日) 09:25

今日は何だか身体が疲れている。そう感じた
俺は、少し早いが寝ることにした。布団の中で
何故か小さい頃のことを思い出した。俺は思えば
昔から、この世界に向いている思考の持ち主だったかも
しれない。小さい頃見ていた戦隊モノも、主人公の
ヒーローより悪役に共感を覚えたし、ミステリーモノを
読んでも、名探偵より色々な犯罪を犯す犯人側に憧れを
抱いていた。そう、俺は生まれ持っての殺人鬼だ。


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