愛佳 は 文才 が 欲しい 。

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1:愛佳 hoge:2019/11/04(月) 00:01

自サイトやついったに上げるまでもない深夜の短文まとめ。

文才欲しいよ……(・ω・`*)

2:匿名:2019/11/04(月) 00:15

『少しだけ周りとちがう少女の話』


窓の隙間から差し込む光に照らされ、少女はゆっくりと瞼を開いた。上半身を起こし、ぐぐっと背伸びして、澄んだ空気を吸い込む。

退屈な今日が、また始まる。

〜〜〜

少女が通った後には、毎度のように少し違った音の響きが残る。
まだ小さな足が地面を蹴る音、そしてそれを掻き消すような、カツ、カツ、という不思議な音だ。
それを気にも留めずに、誘いのままに歩いていく少女を、幾らかの大人がじっと見つめている。
(どうして皆、わたしのほうを見ているの?)
少女が真実に辿り着くには、もう少し時間がかかりそうだ。

〜〜〜

他人の、薄橙色をした綺麗な脚。

自分の、白い包帯が巻かれた脚。

不思議なことに、前者は杖なんて無くたって勝手に動いてくれているのに、少女の脚ときたら、杖が無ければ転んでしまうだけで一歩たりとも歩けはしない。
どうしてなのだろう。幼い少女にはわからない。
(ママが"ちりょう"してくれたら、治るかもしれないわ。だから、だいじょうぶ)

少女はまだ、一度も口にしたことがない。

「わたしも、皆のように、歩いてみたい」、と__。


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