ほんとはずっといたかった
だけど神様が決めてしまった
この悲しい運命を
なんで神様は意地悪をするの?
神様は聖人
そんな考え
ばかげてる
運命は自分達じゃあ決められないの?
神様しか決められない?
全く
意味わかんない
神様の
バカ。アホ。
ふざけるな
神様なんていなければいいのに
ポロリ。涙がこぼれる
僕はどうすればいいの?
毎朝わたしの窓のそとを走り抜けていく二本の軽やかな足達に
わたしは心底しっとしているのです
健康で文化的な香りのする笑い声が憎いのです
わたしとおなじとしの少女たちの足が
楽しげにそとを駆け抜けていくのに
わたしにはないのです
カーテンの端を少し持ち上げて
まぶしいばかりのそとを見上げる
みじめさがあの少女たちにはきっとわからない
いじめでもさべつでもない
純然たる区別の冷たさだけが
楽しげにそとを駆け抜けていくのです