1.
生まれたばかりの母親が まだ空を知らなかった時、
私は 揺り籠に抱かれて 夢をみていた。
穏やかに流れる間の中で もう少し もう少しだけ、と
願いを持った瞬間に もう、世界と繋がる。
そこで 私を優しく包み込んでいた 光は遮断され、
永い 途方もなく永い 夢から醒めた。
2.
一足先に 僕はあなたを愛した。
あなたの流れに 僕は初めて 触れてみたくなった。
未来は 望まれて輝くと その時、感じた。
人は、大きく広がる宇宙を感じる時、
その流れの中に意思を感じ、繋がりの中に愛を感じる。
自然の高き天に気高さを抱き、深き海に慈悲深さを抱く。