独り言兼創作物(作詞とか思いついたこととか書き留めときたいこと)とか出していこうと思う。
書き込みはご自由に。
俺のMessiahはいつも凛としているわけじゃない。
完璧じゃないから好きなんだ、
いつもそばにいてくれる
いつも笑ってくれる
甘いものは拒むところ
小さいけど強いところ
「失われない」のジンクスで俺を縛り付けてくれるところ
俺との距離が縮んできたところ
その身を呈して護ってくれるところ
スコープを覗くその眼
黒に包まれた白い肌
俺を起こす声
いらないお菓子を棄てろと怒鳴る言葉
それに反論した時の不機嫌そうな顔
記憶力の塊は絶対に失われない半身に出会って
いろんな記憶を携えた。
その全てにお前がいて、毎日を無事に過ごしていること。
今日までと、これからを憂うのはまだ早い。
卒業はもうそこだ。離れ離れになったとしても
俺は俺の半身を信じるし、俺の半身も俺を信じてくれる。
それだけで十分、ナイスだ。
珀目線の卒業とか鋭利への思いとか好きなとことか全部じゃないけど言わせるならこんな感じかなって。チョコ食べよ。乳酸菌摂取しよ。
最近またメサイア熱。
俺の声を聴いて 俺のことを見て
綺麗 可愛い 愛おしい
そんな押し売り要らないから
離れるのは 投げ出すよりも つらくないと思うから
綺麗 可愛い 愛おしい
ずっとそうありたかった
糸のないお人形じゃ お前は満足しないでしょ
解れた所は直さなくていい
このままの俺で いつか掴むの
三人で見たかった景色を
新しい「可愛らしさ」携えた俺で
空が落ちてくる
見えるのは一面の青
真っ青な世界に1人 取り残された僕を
拾い上げたのはやっぱり
「大丈夫」「帰ろう?」
そんな単純な言葉だった
ねぇ、側にいて
ねぇ、こっち向いて
ねぇ、…なんでもない。
.
何方へ行つても仕方ないぢゃない。
おまへは此処に居るしかないのよ。
折紙のお花沢山抱えた 可曖ひ少女は夢を視る。
黄色ひドレスで踊りませう。
今夜は二人だけの舞踏会。
音樂たちは自由に 奇麗に 部屋の中を翔び廻るの。
今のあたしはお姫様。貴方はあたしの王子様。
一夜限りの戯れを。
.
「暖かい。」
お前はそうやって僕に触れる。
嫌いなんだ、お前は構ってくるから。
放っておいてよ。少し眠らせて。
「おいで。」
お前は何時に無く優しい声で呼びかける。
大嫌いだ。お前はついてくるから。
大好きな日溜まりも、大好きなこの音も、全部お前の所為なんだ。
好きが増えすぎた。だからお前は大嫌いだ。
好きだと甘えるのは簡単だけれど、
僕には如何も難しい。
偶には擦り寄っても見るけれど、
それは僕の質じゃない。
結局またお前は云うんだ。
「こいつは俺のこと嫌いだから。」
違う。お前はいつも勘違いばかり。
僕とお前は引き離された。
だのに、いつも頭に浮かぶのはお前ばかり。
この人にだけ見せる甘えも、本当はお前にも見せてやりたい。
僕だって可愛い所もあるんだ。
僕だっていつも怒ってるわけじゃない。
僕はお前の奏でる音楽が大好きだ。
人間の言葉はわからないから
如何にも伝えられないけれど。
.
君の吹くリコーダーの音が好きで。
君の腕にある傷が好きで。
君の鋭い視線が好きで。
君のことが大好きなのです。
だけれども。
君は花を供えるの。教室のみんなに。
僕のこともきっと消えろと思ってるでしょう。
それでも、吹き続けてね。
君の幼い風邪は証だから。
孤独すぎて死んじゃいそうな空だって。
君の音を聞けば大丈夫になる。
教室のみんなにわらわれても。
君の痛い視線があれば大丈夫になる。
嫌われ者同士仲良くやろう。
そんなことが言えるわけないんですけどね。
そんなんもうどうでもいいんですけどね。
くるくると笑う君の声と、ぎゃんぎゃんに解き放つ君の泣き声。
多分君のことだからまた泣いてしまうでしょう。
それでも、貫き通して欲しいと思います。
みんなから嫌われて、傷つくもんだとも思います。
それでも、君は優しいからまたお供え物の儀式して次の日にはいつも通り。
そんな君がとても可愛いと僕はちょっと思いました。
.
一面の白に。
お花を沢山咲かせてみたい。
一面の白に。
あなたを沢山留めておきたい。
一面の白は。
どうも僕には蒼く見えるやうで。
一面の白に。
蒼ひペンキをばら撒ゐて。
一面の蒼は。
あなたの涙のやうであります。
ぽつりぽつりと
波紋が広がつてゐつて。
そこだけぼんやり白くなつております。
最早これは蒼でなく。
最早これは白でもなく。
僕の涙のやうであります。
おんなじやうに涙を流す生き物であります。
.
.
ぴしゃり。
水たまりを踏みつける音。
ばさり。
傘を翻す音。
きっと君はこんなメロディのような人間、なんですね。
はらり。
ページをめくる音。
さくり。
命を縮める音。
あと数ページ読み切ったら終わる。こいつが終われば僕は...。
それでも君が音鳴らすから。
きっと君はこんなメロディのような靴を今日も履いてる。
鮮やかな音みたいな。軽やかな音みたいな。
ぱしゃん、ぽちゃん、ばさっ、ぐさっ。
ざあざあ、ぽつぽつ、ぱらぱら。
からり。
虹が出たからもう帰ろ。
緑の長靴脱いで帰ろ。
.
・
今から逝きます。
テロップ設定してリスナーに挨拶。
さあ始まりました。あたしの最期の配信。
こんばんは。来てくれてありがとう。
最期にお前らに会えて嬉しいよ。
いまからね、あたしは電車に飛び込むの。
粉々になって消えるの。みんなにはもう会うことないと思います。
だからこれだけ言わせてね。
反抗期じゃないのよ、ママ聞いて。
みんなの事が好きになれなかっただけ。
それだけなの。お気に入りのシュシュで髪纏めたら、そろそろお出かけ配信に切り替えよっかな。
線路沿いをとぼとぼ歩くセーラー服。
消えない傷と見えない傷を引っ絡めて幸せになるんです。
バイバイ明日。あたし、試験勉強が終わったら猫と話せる魔女になる。
屋根の上で頭の悪い人間を見下してさ。
でもそれより楽しそうなこと見つけちゃったの。
こんなあたしを許してね。
これがあたしの最後のメッセージ。
あとでFBIにでも聞いてみてよ。
それじゃあみんな。おやすみね。
・
くるりくるり。
眼球回して辺りを見回す私。...そのキタナラシサ。
精神に異常をきたしております。なんて診断書を突きつけられて。真白い部屋の四つ壁に囲まれて、裸電球を睨めつけながら。
嗚呼、ここはどこで、今はいつで、私は誰で、この先どこへ行くのでしょう。
堂々巡りの旅の中で、先生は私に仰った。
目眩とは、幻覚こそ、紛れもない現実であり真実です。
胎児の夢は途絶えることなく、なおも私を苦しめる。
バラバラな、乱雑な、それでいてどこか整頓され切ったような思考がまた音を遮断する。
柱時計は今日も鳴ります。
ボーンボーン。ブウウウウウウン。
廊下では看護婦たちが食器を片付けています。
隣の部屋では、私の許嫁が声を嗄らしています。
私の部屋には、なんとも言えぬ可笑しな空気が流れます。
笑い転げたいのを必死にこらえ、今日も四つ壁と裸電球と睨めっこです。
ここは、ドグラマグラ。私は新たな精神解放治療の実験台。
早く、ああ早く夏が来て冬が来て春になったら私はきっと.......
(書き込み失礼します)
初めまして、読ませて貰いました。
貴方の詩が好きです。
これからも頑張って下さい!
アビス様
こんなしょぼくれたところにおいでくださって有難う存じます。
私の書き物なんて所詮二番煎じがほぼですが...私なりに解釈したことと少しばかりのオリジナリティで何とかやっております。
勿体無いお言葉まで頂いてしまっては続ける他ありません←
またお暇ができた時にでも覗いてやってください。
トーストに滑らせたバターの溶ける香り。
僕の心も染み込んでゆけ。
それであなたの胃の中で僕の想いを満杯にして。
消化されてゆく僕はきっと、あなたと一つになれるから。
咀嚼され、形を留めずとも思いの深さだけは。
信じたことだけは、と、断末魔に言の葉を乗せて。
あーレェ、腕が取れちゃった。
むしゃむしゃむしゃ。
そらいいかい、今度は左脚だ。
むしゃむしゃむしゃ。
あなたの好きなキャベツのサラダ。
僕はいつも考える。
ズルズルと音を立てて匙から口内に、
真っ黄色のスープが流れ込む。
本当に、鮮やかで、それでいてとても厭らしい。
こくり、と喉を鳴らして一息。
『今日のスープは毒入りね。 』なんて言うから堪らない。
トーストとサラダと、それからあったかいスープ。
そのどれもに僕を混ぜ込んで、そしてあなたの中へ。
なんて夢のような欲でしょう。
愛とはどんなものかしら、
.
爪は真っ赤に、ほっぺは仄り桃色。
睫毛と心は上向きに。
唇には潤いと、それから愛の象徴の深い赤。
真っ白い肌を黒で隠して、ふんわりと眉毛を描いたらあたしの出来上がり。
嘘なんてひとつもないわ。大っ嫌いな人には大っ嫌いって言うわよそりゃ。
今日はあのこのお洋服を縫ってあげるの。
胸には黒い星、裾は切りっぱなし。
あたし達とおんなじ黒い布であの子をメイクしてあげるのよ。だって、金属むき出しじゃ可愛くないもの。
それにね?もうすぐ顔の皮が縫い終わるのよ。
ねぇ、あなたはあたし達のお友達よね?
あたしの、お友達よね?
鼻歌なんて歌いながら心を込めて作ったお顔とお洋服。気に入ってくれるかしら。
嫌ね、また指を刺しちゃった。でも赤だから目立たないわ。
絆創膏は嫌いなの。せっかく可愛くした指先が見えないんだもの。
いつかね、あたしの所にも王子様が来るのよ。
そしたらきっとこう言うの。
『 あたしと最後の晩餐を。』『 お座りになって?真っ赤なワインを注ぎましょう。』
赤は大好きよ。だって、あなたの中に流れてる色だから。
.
どすん と 炎が落ちてきた。
真っ赤に燃える太陽が。
憧れ、尊敬、敬愛。それらを向けなければいけないあの人が落ちてきた。
黄色い炎はただ密やかに、そっとその背中を見ることしか出来なくて。
修行と偽って尾行したり、練習と偽って二人きりになったり。
我ながら気持ちが悪い。とか思いながらもそうすることしか出来なくて。
どじを踏んでも、失敗しても、笑顔で抱きしめてくれる赤い炎はいつしか黄色い炎をぐるりと取り囲む。
希望の証の黄色い炎。ほうほうと燃えるそれは決して純度は高くない。
正義の証の赤い炎。煌々と輝くそれはまさに、みんなを守る優しい炎。
明るくて、暖かくて、それでいて熱苦しくて、元気で。
いつもにこやかに色とりどりの星たちを見守ってくれる。
今はまだ原石にもなれない星たちでも、その愛に満ちた眼差しでいつか輝く日が来るはずだと。
想いは滔々と流れて落ちて広がって。
いつしか赤い炎を黄色が包むまで。
流れ星たちの尻尾は、決して捕まえられそうにない。
千秋→←←←←←←←←←←忍。の何かを書きたかった。
どろっどろな仙石が見てみたくて。ストーカー気質だと尚善し。
うちの仙石が可愛すぎる所為だ。
花咲く旧校舎から、今日も呼んでいます。
貴方に、貴女に、歌いた歌があるの。
遊んでくれなくていいの。
せめてこれだけ聞いてください。
『 好き』なんて言わない。『好き 』なんて要らない。
貴方を守る歌、歌えればいい。
水の音がしたら、私がいる合図。
気付かないふりしてね。見られてしまったら私、きっとダメになってしまうから。
旧校舎の隅っこの、一番奥のトイレから。
今日も貴女に。貴方に贈る歌歌ってるよ。
死にたくなったら、消えたくなったら、後ろ向いてこう言って。
『 花子さん、遊びましょ。』
.
.
それは遠い昔のこと
妾とあなたは結ばれたの。
お兄様?お返事をして頂戴。
妾にモウ一度その声を聞かして...。
結婚式の前の夜、貴方のお手にかかって死んだ
可哀想な妾です。
そうしてチャント生き返ってきた妾です。
これはきっと千年前の記憶。
それがこうしてここにあるのよ。
お兄様?ねぇお兄様。
隣の病室から
ポトポトと壁を叩く音。
早く返事をしてやりたい。
私は貴方のお兄様ではありません。
私は誰なのでしょう。
堂々廻りの恋の調べは今朝も延々続きます。
.
救いがないから死んでやろ。
可愛いお花を携えて、スキップしながら街をゆく。
そんなあなたに恋をしたの。
小さくて可憐でか弱いあなたに、僕のお花も咲かせてあげたい。
みぢかいおかっぱと真っ赤なリボン。白いブラウスを風にはためかせて。
真っ赤なスカートはひらひら揺れる。赤と白のコントラスト。
明日は何色芥子色。
なんて調子つけて歌ってみたらあなたが不意に振り返る。
ああどうか。
許されるのならあなたの人生を僕に。
.
.
お星様になった君が帰ってくる日。
君の写真におかえりって手を合わせて、お墓参りに行こう。
それで、土の中に寝てる君に会いに行こう。
夜中の3時。
手を土で汚しながら真っ白い陶器の壺を抱えて帰宅。
テーブルに一つずつ君の欠片を並べて、一緒にご飯を食べよう。
今日は君の好きだったハンバーグ。
少しは料理も覚えたよ。
でもいつも君は僕とご飯を食べるのを嫌がったね。
こんな人知らないとまで言われたこともあった。
でも許してあげるから、もう少し一緒にいよう?
明日の夜にはまた、君のベッドに帰してあげるから。
君のために指輪も買ったよ。痩せたね、すごく緩いや。
カラカラと音を立てる。
指輪と君の欠片がぶつかって。
ああ、日が昇ってきた。
今日の夜までまだ時間がある。
ねえ、愛してるよ。
次生まれ変わったら、僕はまた君に恋をする。
.
.
優しい貴方の笑顔が好き。
くるくると笑う声が好き。
苦しそうに泣く顔が好き。
怒鳴るように歌う歌が好き。
ロックなんて聞かなかった僕が、
貴方の声に救われたから。
あなたの言葉に、音に救われたから。
どうでもいいように話す時の、鼻を触る癖が好き。
照れた時の口の悪さが好き。
精神薬とお酒で駄目になってる貴方が好き。
どんなに疲れても、声を聞かせてくれる貴方が好き。
どんなにパニックでも顔を見せてくれる貴方が好き。
どんなに否定されても、
自分を曲げない貴方が大好き。
.
.
僕の宝物はこの命。
お前の元に来られたこの運。
お前といられるこの時間。
本当は大好きで、大好きで。
顔を付き合わせれば素っ気ない態度ばっかりとる僕を
しっかり見据えて離さないでいてくれる。
たまにそっと頭を撫でて
いい子だね、なんて笑ってくれる。
少しでも長く、この時間が続けばいい。
僕はお前より早く空に行くから、
それまでは好きでいてくれよ。
たまには我儘な日もある。
嫌われるようなこともする。
でも僕はお前がわかるようには話せないから。
だから態度で、行動で示すんだ。
わかって欲しい。
そして、できるだけ僕に触ってほしい。
嫌がる時もそりゃあるけど、気長に耐えてほしい。
それと、眠たい時はあんまり構うなよ。
僕はお前に比べたら幾分年寄りだから年中眠たい。
最近走り回れなくなったし、
一日の大半はベッドだけど、それでも僕は楽しい。
お前が弾くギターとかいうやつの音が聞こえて。
あったかい毛布にくるまって。
たまに向こうの部屋から呼ぶお前の声にうるさいな、なんて思ったりして。
そんな時間が僕は大好きだ。
僕は猫だから、
気のある素振りなんて見せてやらないけど。
.
.
きゅるきゅると車輪を鳴らしてあの子がやってくる。
足はあるけど歩けないかわいそうなお人形。
口はあるけど話せないかわいそうなお人形。
僕はお人形に音楽を与えた。
ドンドンドン。バシン。ドスドスドス。
いろんな音を立てて気持ちを伝えてくれるこのお人形は僕のいちばんのお友達。
ぼろぼろな睫毛。ぐしゃぐしゃな髪。真っ白い肌。
睫毛をとかして髪を切って、肌は綺麗に拭いあげて。
僕好みにカスタムしたお人形を連れて
今日は歌を歌いに行く。
お人形がスティックを鳴らすのに合わせて
僕が歌うの。それで、ギターもベースも鳴らないけど
僕とお人形のツーピースバンドをやる。
それが僕とお人形の夢。
この子の名前は何にしよう。
.
.
右腕にある傷跡を
気の済むまで眺め倒したい。
ピンクのあの子を抱えてる背中を
心ゆくまで見つめたい。
大衆の中に飛び込むその脚を
本当は誰にも見せたくない。
あたしだけの貴方なのに。
貴方だけのあたしでいるのに。
あの人を好きなあなたが大嫌い。
貴方を好きなあたしがいるのに。
.
.
好きな色は青。
それに赤を混ぜてグチャグチャにしたらもっと好きな紫ができる。
今度はそれに緑と黄色と、とにかく色をたくさん。
そしたらもっと好きな黒ができる。
貴方に私を混ぜてグチャグチャにしたら何色ができますか。
.
.
恋の歌なんて詠みたくない。
愛の歌なんて詠みたくない。
僕が思い表したいのは
この世への憎悪。穢らしい感情。
だけどその中には貴方がいるから。
恋の歌が出来上がる。
愛の歌が出来上がる。
なんて皮肉なことが知らんと思っていても
今日も今日とて出来上がる。
.
夜の海。一面の星空。
夢があるの。
と君は言う。空になったペットボトルにレシートの裏に書いた夢を詰めて、叶いますように。と呟いて波間に放り投げる。
僕には何も無い。夢も、何も無い。
でもひとつだけ譲れないことがある。
背伸びした子供みたいな、増したところもあるのかと思ってたらガキみたいなことをする君を覚えていよう。
いつかすべてが嫌になっても、
背伸びした子供の貴方を守っていたい。
僕も背伸びをしてみたくなる年頃だ。
.
.
多重人格。
人は僕をそう形容する。
お前らにはそれしか脳がないのか。
僕は多重人格じゃない。
「僕」と「あたし」と「自分」がみんないっしょに一つの体に入ってるだけ。
仲良しだよ。
僕 は、死にたいと願う可哀想な男の子。
あたし は、恋に生きる可愛い女の子。
自分 は、何も無い虚無の存在。
あたし は 僕 に恋をする。
僕 は あたし が大嫌い。
自分 は 2人とも大嫌い。
それでもみんな仲良しだよ。
いじめなんて起こらない。仲間はずれなんてない。
全部全部、僕の中身だもん。
.
僕は今日、人が「堕ちる」のを見ました。
真っ赤な手首を携えて、首にロープを巻き付けていました。
忘れないでって泣きながら堕ちて行きました。
怖いけど、僕もいつかあんなふうになりたいと思いました。
きっと死ぬ時は怖いけど、もっと今の方が怖いと思いました。
そんな時には秘密のおまじないで自分を歩かせます。
人間はめんどくさいものだけど、感情があるからめんどくさいものだけど。
感情をなくしてロボットになれたらきっと平和になります。
ぐさぐさした街中の、ぼろぼろに溶けきった街灯の下に、その人は堕ちて行きました。
明日は僕の番かな。
.
嘘で固めた毎日を今日も生きています。
表の僕はいつもにこにこきらきら。
本当の僕はいつも不安に怯えてる。
笑顔を作るのが得意になった。
人に合わせるのが得意になった。
人を褒めるのが得意になった。
その分僕は潰されていく。
殺菌された僕が出来上がるのと同時に毒にまみれた本当の僕が殺される。
僕には行きにくい世の中です。
.
胎児よ胎児よ何故踊る
母親の心がわかっておそろしいのか
胎児は夢を見たくて踊る
まだ見ぬ母の夢を見たくて踊る
ぐるぐるとグチャグチャと渦巻く目眩の中で
羊水を纏わせて臍の緒をパートナーにして。
例え望まれぬ小児だとしても母の心を知りたくて踊るのだ。
要らない子。邪魔な子。
それでも夢を見るのだ。
まだ見ぬ光を目指しているのだ。
.
.
明るい光。目がくらむ光。
銀色の光。ほの淡い光。
私の目の奥に、盲目の眼球の奥に
こびり付いて離れない光。
切っても切っても切れない光。
化け物と化した私を以てしても
決して消せない光がある。
憎くて恐ろしくて同時に憧れて。
きらきらと、いつまでも鬱陶しい光は今日もこの街を守るだろう。
.
.
落ち込んで落ち込んで、
落ち込んだ先には泣き癖。
そんな脳みそにリーゼ飲ませて。
精神薬を僕によこせよ。
屋上から飛び降りる瞬間に
見えた君の笑顔が
とっても晴れてて綺麗で悲しかった。
睡眠薬で眠らせた僕の復讐心。
今日だけ許してね。
微睡みの中に君を見た。
何か言いたそうに僕を見てる。
「自殺信者が。」
そんな、とある放課後のことでした。
言語化なんてできないの。
どうしよう僕は躁鬱病。
なんにもしたくないけどなんかしなきゃって
いつも生き急いでる。
死にたいのにほんとに死ぬ勇気はない。
腐った脳みそにリーゼ飲ませて。
落ち込んだ先にある浮遊感を
.
.
大嫌いなお前が泣いていた。
愛してくれてありがとう。
僕のこと忘れるなよ。
僕もお前のことは嫌いじゃないかもしれない。
泣くなよ。辛くなるだろう。
ちょっと遠くに行くだけ。いつかまた会えるよ。
でっかい声でマイクってやつに向かうのも、優しい声で僕に話しかけるのも、
全部とても幸せだった。全部が幸せでいっぱいだった。
僕を見つけてくれてありがとう。
さようならじゃないから泣くなよ。
弱ってるなんてお前らしくない。
いつもみたいに舌打ちして画面に話しかけろよ。
うるせーって言えよ。
お前のところにこられて、たくさんの人に想われて、
すごくすごく楽しくて。
だから最期は笑ってくれよ。
いつもみたいに可愛いなって言ってよ。
お前のでっかい手が僕は大好きだった。
ふわふわ撫でてくれる手が。
握手って言って僕の足掴む手が。
寄りかかれるあったかい手が大好きだったんだよ。
みんなに僕のこと自慢してくれる笑顔も、
嫌がってもついてくるとこも。
全部大好きなんだよほんとは。
だから、またね。
またみんなに会いたいから、またみんなと話したいから、
生まれ変わってもまた、お前の猫になりたい。
.
青くて緑で黄色なお目目。
ビー玉みたいな綺麗なお目目。
白黒もふもふパンダみたいなフォルム。
まん丸でふわふわなとこ。
静かにカメラ睨む顔。
幼い君が跳ね回った部屋。
天邪鬼なのかすぐ怒っちゃうとこ。
でもなんだかんだで一緒にいてあげるとこ。
ちっちゃいお手手ででっかいお手手押え付けるとこ。
視線合わせてにこにこしてるとこ。
でもやっぱり距離感は遠目なとこ。
大好きで可愛くて仕方ない。
お風呂の蓋の上で寝てるとこ。
玄関入ってすぐにベッド構えてるとこ。
ご飯食べてる時のぺちゃんこな横顔。
でもやっぱりあのひとのいちばんのおともだちだったとこ。
全部好きで好きで。
来世でも君が幸せになりますように。
.
月の蒼さ
太陽の赤さ
星の輝き
雲が流れる速度もぜんぶ
ぼくの望むまま操れたら
どんなに楽しいことでしょう。
サラサラと流れる天の川と
底に小さな石ころの敷き詰まった星のお池。
小さな石ころはみな死んでしまった星たちです。
そこへ足を浸して
ゆらゆらと流れを見ていたい。
コンセントを抜いたらまた
何も無い天井です。
さっき太陽にさようならを言って
星たちに今晩はを言ったのに。
今夜の星めぐりも
どうか頑張ってくださいと言ったのに。
朝が来れば僕の部屋。
何も無い白い部屋です。
夜だけ見られる神聖世界。
カムパネルラはいなくとも、ぼくの星はあります。
プラネタリウム。
偽物の星の集まり。
僕にはとてもぴったりです。
.
.
真夜中の浴室。
電気もつけずに入浴中。
気持ちのいい快晴の星空は窓枠を通り抜けて僕のなかに這入り混みます。
バスタブの、波立つお湯の水面にも
濡れた壁にも
シャワーヘッドにも
流れるお湯にも
洗い場の床にも
シャンプーの泡のひとつにも
反射して消えてゆく星々があります。
流星群は今夜きっと僕の元に飛んでくる。
夏の夜おばあちゃんちで西瓜を食べながら眺めたあの星空が
今僕の目の中に繰り広げられるのです。
お庭の草の匂いとバスルームの石鹸の匂い。
ちがうものでも繋げてくれるのです。
ノスタルヂックなあの風景を乗せて
青、赤、黄色、緑、白。沢山の流れ星が
浴槽のお湯にとけてゆきます。
グッドナイト流星群。
明日はきっと善い日になるよう。
おやすみなさい。またあした。
.
.
カチカチカチカチ.....カチン。
時計の針が重なる時、あたしはきっと魔女になる。
十二時ぴったりにタワーの頂上で。
怪しく光る夜景を見ながら邪悪な魔法で世界を包むのよ。
鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?
なんて問いかけなくてもいいの。
この真っ赤でどす黒いほど奇麗でピカピカな林檎を一齧り。
世界で1番美しいのはあたし。
毒に侵されても眠ったりなんかしないわ。
だって、あたしの恋人は毒と名乗るあの人だから。
真実の愛のキスなんて要らないの。
王子様も小人達もみんな不要。
八本足の皮肉屋さんと、綺麗な赤い髪の鸚鵡ちゃんと、それからあたしの次に美しい鴉さんと、綺麗な音色を奏でる鐘の子がきっとあたしを迎えに来るの。
そしたらね、白黒ぶちのわんこにエスコートされて、サバンナの女王ときらっきらな水晶さんと、そして私の恋人の毒林檎と一緒に朝が来るまで踊るのよ。
レディースアンドジェントルマン。
今夜の主役は物語の中で恐ろしく描かれた彼ら。
今夜だけ彼らは王子と姫。
色とりどりの舞踏会にあたしは招かれたの。
終わらないで、この宴。
いつまでも貴方達と踊っていたいのよ。
なんて幸せな終わりでしょう。
Apple poison
毒林檎。一齧りで世界はbeautiful。
.
.
.
.
くるり。くるくるり。
. . .すとん。
天井に足をつけて、月まで届けと手を伸ばす。
. . .くらくら、どすん。
夜空の海を泳ぐ小さな小舟。
私は今夜オーケストラの指揮者になる。
大きな月を目の前に、静かの海で演奏会。
へんてこあべこべチグハグな人達と、きらきらひかる月夜の楽器が、
こんやのわたしのおともだち。
. . .くるくる、すとん。
太陽が昇る頃、私はきっとベッドの中。
.
. . .
昔々あるところに
美しい尾鰭を持った人魚が1人。
海の王子様である彼は、沈んだ船を探検していました。
そこへいいえものを見つけたと1人の海の魔女。
船の甲板で歌い始めます。
紫色に光るその声はどこか物悲しく、とても儚げで
人魚は直ぐに虜になりました。
魔女の歌はこう告げます。
あんたの魂を私におくれ。
ずっと大切にしてあげるよ。
人魚は答えるように歌います。
わたしの魂は貴女のもの。
永遠にお慕い申します。
ふわりふわりと舞い降りて、人魚の魂を喰らってしまいました。
ほらこれを首にお掛け。
黄金に輝く巻貝のペンダント。
魔女は呪文を唱えます。
すると、美しい人魚はみるみるうちに
醜い蛸へと姿を変えれてしまったのです。
悲しみに呉れる人魚はペンダントを岩に叩きつけました。
それでも魔女の呪いは解けません。
ああ、哀れな人魚だこと。
あんたは一生私の隷。運命には逆らえないよ。
可哀想な八本足の人魚さん。
明日も、その先も、来世も、そのまた来世もずっと、
巻貝という呪いの契約書に縛られるのでした。
きっと2人は今もどこかの海で
妖しくも美しいデュエットを奏でているのです。
めでたしめでたし。
.
.
美しい毛並み、
美しい色、
美しい柄、
どれをとっても申し分ないわ。
今日の毛皮はダルメシアン製なの。
街を歩けばみんなが振り向く。
今日のあたしは世界一。
でも、1匹だけどうしても言うことを聞かない犬がいる。
両耳が綺麗に真っ黒で片目にも真っ黒いパッチをつけたような柄の...
ダーリン!またクッションを噛んだわね?
ちょっと、それはあたしの靴よ。
全くこの子ったら何にもできないんだから...
それでもあたしはこの子を愛してるの。
この子はあたしの家族だもの。
ねぇ。お願いよダーリン。
眠ってないで目を開けて頂戴。
もう怒鳴ったりぶったりしないわ。
世界で一番大好きよ。
あたしの可愛い可愛いダーリン。
.
.
ねぇママ。どうしてぼくは毛皮になれなかったの?
きたないから?ぼくのこと、きらいだから?
ダーリン、って、
愛しい子、って意味だよね。
ママはぼくが好き?
ぼくはママが世界一好きだよ。
お洒落で、かっこよくて、綺麗な声をしてるから。
でも、怒鳴られたりぶたれたりするのは好きじゃないんだ。
ぼくが悪い子だから、ママは困ってたんだよね。
ねぇ、向こうに行ったら毛皮になったぼくの兄弟に会えるかな?楽しみだなぁ。
また次生まれ変わってもママのダーリンになりたいな。
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君を押し込んでガタガタ回る洗濯機。
綺麗にしなきゃ。君の汚された春を。
赤黒い血と洗剤とが混じりあって
鮮やかな泡が立つ。
君を引き摺って午後のベランダへ。
白いワンピースが赤に変わっていた。
より一層洒落こんだ君の首に縄をかけて
そのまま物干し竿へ。
乾かさなきゃね、涙の痕と真っ赤な命を。
夜が来たら君を取り込み、
綺麗なままいつでも会えるように冷蔵庫を開く。
マイナス3度のチルド室。
今日からここが君のお城。
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さようなら、愛した君。
冷たく閉ざされた君の体を
温めながら欲を吐き出す午後2時の平日より。
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最後の仕事は派手に、
美しく妖しく行こうじゃないかと。
意気込んで雨の降ったあとの広場に集合。
光る太陽と水たまり。懐かしい香り。
故郷の深い青が迎えに来る日。
俺と永遠の契約を。
たった一言が、
ついに言えないままだったなあ。
さあ今日も始めよう。
自信はたっぷりに、やる気は控えめに。
黄金の巻貝がその呪いを発揮する前に、
もう少しだけこの世界で
大切なお前と笑いたかった。
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夜が来たから君のセンスに出かけよう。
可愛くて仕方のない君のほっぺは蚊に喰われて修理中。
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昼になったら君を見あげよう。
150mのメルヘンな建物は誰も手が届かなくて休養中。
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やめて。やめて。近寄らないでと君が泣くから。
決して、決して、君を離しはしない。
物置の中で遊ぶんだよ、ゴミ箱同士で。
そこで作った家を2人でぶっ壊す。
そんな未来は君とがいい。
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真っ赤な壁に囲まれた君の中はとても暖かくて
僕を静寂と鉄分の匂いで包んでくれる。
大好きなんだ。真っ白い欲が真っ赤な欲と混じり合い
ふわふわのピンクになったら君のほっぺに塗ってあげるね。
ふわっと煌めくチークはきっと、虫刺され跡だって隠してくれる。
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今日も夜が来たから君のセンスに出かけよう。
頭のネジに、僕なら手が届くから。
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建物んちの君。
二階建ての家。
蚊に喰われた赤いほっぺを修理中.....
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君以外。君以外。何もいらない。
ピンクのチークが似合う君がすき。
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Q.どうして君は誰彼構わず傷つけるの。
A.みんなが傷つけてくるから。
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するすると消えていく感覚と、とっ散らかった頭にガンガンと響くロックンロールが、とてもかっこいいと僕は思うのです。
ギターは歌う。ぎゃんぎゃんにきらっきらに最高の音を歌う。
ドラムが吼える。バチバチと地響きを上げながら最強の音を歌う。
ベースも泣く。静かに、でも激しい怒りと昂りを込めた最愛の音を歌う。
ピアノの音が悲しくさせる午後。
精神科の待合室で、診察を待ちながら聞く好きなバンドの曲。
歌声は黄色信号出しながら僕に死ぬなと訴える。
なのに歌詞はずっと死んじまえ。って歌ってる。
生き残れ。生き残って音楽に触れろ。
くそったればっかりの世の中に、俺達が希望と光と、色々くれてやるから。
意味のわからないことを信じろ。意味が分かることはみんな嘘だから。
心の中に恐竜を飼え。そしてそれを飼い慣らせ。
精神解放の時間だもん。叫んで踊って拳上げて飛び込んで暴れて最高にバカになれよ。
そんな言葉が沢山降ってくる。
かと思えば優しく、愛おしそうに歌ってくれる。
大切に大切に言葉を分けてくれる。
僕の心に飼ったティラノサウルスもその時は小さな子猫になる。
甘く、くるくると、爽やかに、清々しく。
だから目が離せない。自分守るの必死な君ごと守りたいと思わされる。
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僕には関係ないのにね。
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8月に帰っていく夏の景色にエフェクトかけて、
夕暮れ空と歌う初秋。
歪みきかせてロックンロール。
青春パンクはもう死んだ。
吐きそうなほど高い空に、もうすぐ深い紺色のヴェールがかかるの。
そしたら、海へ出て歌を歌いましょう。
強がったまんまの夏の感情を、8月へ返して。
寂しくないよ。強くならなきゃ。
世界は可愛く回ってるから、僕も可愛く生きていよう。
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晴れた日には歌を歌って、雨の日にはギターを弾こう。
ディレイしてく景色に乗せて、幸せな歌を歌えますように。
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ほろ苦く昇るタバコの煙と、割れたPC画面と、
お酒の空き缶が沢山。
ぐしゃぐしゃのベッドと、たくさんのケーブルと、
あなたの抜け殻が1つ。
放り投げられたギターと、穴の空いた壁と、
可愛いぬいぐるみがごろごろ。
カーテン替わりの沢山のパジャマと、猫のベッドと、
血の着いたTシャツがぽつん。
この部屋は絶望と混沌と
ロックンロールで溢れてる。
哀しくて、苦しくて、死んでしまいたいのに
またね ってあなたが手を振るから。
あたしはまた、
スマホの画面から目が離せなくなる。
インターネットの世界で、
いつでもあなたに会えるから。
赤い文字が時間を示す。
精神薬が画面に降る。大好きな時間。
綺麗で儚くて、でもあなたはにこにこお喋り。
毎日がニュース なんて言っても
あたしの毎日にはあなたしかいないから
あなたに起きる全てを知りたいの。
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追い詰められた鼠は血だらけになりながら猫を襲う。
窮鼠猫を噛む。
ちっさくたって、弱くたって、
火事場の馬鹿力で立ち上がる。
真っ赤なシャウトと青いキーボード。
幸せすぎてくたばりそう。
圧倒的に負けたって、向上心が上回った方が勝ち。
でも落ち込みはする。
だからこそ、
追い詰められた鼠は血だらけになりながら猫を襲う。
笑いものになりたい訳じゃない。
でも笑顔を引き出すのには優越感とアドレナリンでおかしくなりそうになる。
こんな感じでグダグダやって行くつもりもないけど
今はこれでいいんだよ。
優しい歌とか歌えないし、
キャッチーじゃなきゃ誰も聴かないし、
ひとつくらい面白いやつ入れるかって言う気配りで
チャンス貰えても意味は無い。
やるからには鼠がてっぺんに立ってやる。
数ある猫を蹴落として、鼠がその上に立つ。
そんで、くそったればっかの世界にドロップキックを御見舞する。
生き様見せてやる。だから着いてこい。
そんなあなたが今日も大好き。
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何も無い休日。
遅く起きて水を飲む。
ぼーっとテレビを眺めていたらお昼の料理番組。
誰からの誘いもないし、何がしたいとかもない。
でもなんかしないとなって。
金色に頼って、薬飲んで。
みんな隠れて不安定だって。
わーってなって不安定。今日も。
明日から本気出せばいいや。
ベッドに潜って目を瞑る。眠れるわけじゃないのに。
22時すぎに帰宅して気がつけば午前2時。
明日も仕事あるのに。
眠ればいいのに無意味に夜を更かす。
金色に頼って、薬飲んで。
みんな隠れて不安定だって。
わーってなって不安定。今日も。
何も無い休日ーーーーーーーーーーーーーー。
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るるちゃんの雑談配信
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こんばんは、こんばんは、見に来てくれてありがとね。
今日は何もすることがないから、あんたらにあたしのこと教えてあげる。
名前はるる。歳は17才。死にたい盛りの女子高生。
今はこの配信をしてる。
今日は学校で同じクラスの佐藤に教科書破かれた。
ピアノ弾いて歌った。
夕方のせいにして沢山泣いた。
さっきまで海にいて、このまま水に還ろうとしてた。
家には帰りたくない。あんたらの中にもいるでしょ。
辛くて苦しくて何も手につかないやつ。手上げて。
いいんだよ。ねこが味方してくれるから。
屋根の上登ってみなよ。猫の会議に参加するの。
人間どもは馬鹿だにゃー。って一緒に見下すの。
お絵かきしてもいいよ。猫に見せてあげるんだ。
あたしが描くのは世界からあんたらを守るスーパーヒロイン。
きっとさ、この先も辛いことあるよ。
そんな時にね、思い出して欲しいの。あたしがいたこと。
別に思い出さなくてもいいけどさ。
あたしがここにいた証拠欲しいからこの配信やってんの。
今から自殺配信に切り替える。見たくないやつは切ってよね。
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魔法少女るるちゃんの自殺配信
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中央線下り快速。これがあたしの死に場所。
電車って好きなの。なんでか知らない。
猫と話す魔女になりたかった。
魔女じゃないけど猫とは話せる。
ねぇ、あたしのこと必要?
あたしのこと好き?
あたしもね、みんな大好きだよ。
でもお前ら顔が偽物なんだもん。
お面つけて大好きだって言われても何も感じない。
にこにこのお面取ってみなよ。
ばかみたい。
世界があたしを攻撃してくるから、
やられる前にやってやる。
もうそろそろ電車来んね。
いこっかな。...ばいばいみんな。おやすみね。
いいゆめみてください。
きゅるきゅるきゅる─────ぐしゃ。
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配信終了
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