ポエム書こうではないか。何でもいいですよ。
あらしはやめてください。
[逢いたくて]
背中にあったたくさんの傷。
貴方はずっとかかえて生きていたんだね。
あたしはそんなこと知らないで
貴方にひどいこといったんだね。
ごめん。
あたしが貴方にひどいこと言わなかったら、貴方は走らなかったのに。
ごめん。
あたしが大嫌いって叫ばなかったら、貴方は信号を見ていたのに。
ごめん。
あたしがもっとはやくきずけば、貴方が車に引かれずにすんだのに。
ごめん。
あたしがもっと素直になれば、こんなことにはなからかった。
大嫌い何て嘘。全部、嘘。
大好きだよ。愛してるよ。全部、嘘だったの。
もうどうあがいたって、君のまぶたは開かない。
逢いたい。
逢いたいよ。
もう一回だけでもいいから
逢いたい。
そしたら、せいいっぱい抱きしめて、愛してるっていえるのに________。
世界線δ 〜「マンダラ・ゲート」
今夜君は自殺する
ぼくは何度もタイムスリップをして
君の自殺を止めようと戦って来たけど
なぜか必ず何かがぼくを引き止めて
君のところまで辿りつけなくさせるんだ
ぼくの声の聞こえないところで
必ず君は自殺する
ああ、この世界線でぼくを引き止めたのは
ぼく自身だな
いつものように今夜
諦めたぼくは君のいない「天文同好会」の仲間と星を見て
君の自殺をする時刻に君のことを忘れてた
流れ星を無言で見つめていると涙が出た
酒をたくさん飲んだ
わけがわからなくなった
このわけがわからないまま自殺をしようと思った
アパートの屋上へ行き
そこまで絶景でもないみすぼらしい夜の町並みを見下ろす
君の顔が浮かんだ
（人並みに考えるな…！考えると生きてしまうぞ…！）
心の中で君を殺した
飛び降りることにした瞬間
君が来た
ぼくを抱きしめた
「自殺しなかったのかい」
「自殺しないでね」
ぼくは抱きしめた
お姫様が国民から搾取して
コレクションした宝石の散らかった部屋のように星空の輝く
世界線δを