オーディナリーを乗り回して、貴方と鉢合わせられたら >>2
◤ 噴水の虹を貴方と見れたらどんなに幸せだろうか ◢
⇒ ウォシュレットが不調
⇒ 取り留めのないポエム
いしころをけった、ころころ
もうひとつ蹴った、ころころ
軽いわけじゃなかった
痛いのかな、と思った
いしころが削れる、ころころ
痛いと言って丸くなる
ころころ、ころころ
こんな風にきみを諦めるのも、悪くないかもしれない
国語辞典を足に落とした
それは結構痛かった
君に降られた時みたいに
ずしん、と痛かった
結構軽い言葉だったのに
なんでこんなに重いんだろうか
出た言葉は戻らないのに
なんで国語辞典は重いんだろう
国語辞典を足に落とした
重い国語辞典だ
それは結構痛かった
もし好きなだけ生きてられたら
あなたはほんとにもっと生きたのですか
もしかしなくてもわたしが伝える前に
消えたんじゃありませんか
わたしあなたともっといたいから
引き留めてしまうかもしれない
はじめて裾をつかんでしまうかもしれない
もし好きなだけ生きてられたら
あなたはほんとにもっと生きたのですか
あのね 君と入る相合傘って
いつもよりものすごく体が濡れる
前の彼はそんなことなかったのに
君と入ると尋常じゃないくらい濡れる
もうこれ傘ささなくてもいいんじゃないかって
それくらいには君って傘をさすのが下手なわけ
そんなに手が大きくてあったかいのに
トランプを持つのは下手だし料理も出来ない
あのね 君と入る相合傘って
結構距離が近いのにいつもよりものすごく体が濡れる
もしもし もしもし
聞いて欲しいんですけどね
うしろでマッチョが踊ってます 踊ってますよ
マッチョがひとり 踊ってます
いや 切らないでください ほんと
踊ってますよ なんならビデオ通話にしてもいいんですよ
え?ビデオ通話にしろって? いいですよ
ほら マッチョが踊ってるでしょ 笑顔で
ん?? きみの後ろにもいるんですか
それはやばいですね どうしましょう?
え??一緒になって踊ってるって? マッチョと?
いやマッチョの友達もいるって? それは大変ですね
マッチョがうしろで踊ってるんですって? え??嘘でしょ?
1人の帰り道
後ろからうわああああって声がして
振り返ると 特に仲良くもないまあ普通のクラスメイトが
うわああああって叫んで走ってきてました
うわああああって思ってたら
なんかもう1人 特に仲良くもないまあ普通のクラスメイトが
うわああああって叫んで走ってきてました
2人は仲良く叫びながら わたしを追い越したんです
うわああああって思いつつ おとなしく追い越されてやりました
そういえばわたし片山右京がすきで
ちょっと片山右京の豆知識を持ってきたんですけど
片山右京ってF1レーサーでしょう?
F1ってほんとに早いんですよ
それで首の衝撃やばいんですF1って
それでさ やっぱり普通の人って耐えられないんですね?
それでさあ、片山右京の首ってすごくて
周りが100センチあるんですよ、耐えられないから
100センチあるんですよ!!すごくないですか!
あれ?帰っちゃった?
うそ…信じたんですかね?首まわり100センチ
うそだあ、そんなわけないと信じたい、ですね
あまい 荔枝の味だ
凍った荔枝を口の中でころころころがして 飴玉みたいに
あまい 荔枝の味だ 夏の予感がする
腫れものに触るようにそっと皮を剥いて ひとくちで食べたの
あまい 荔枝の味 夏の匂い
あなたにとって一番の春にしたい
わたしに出会えたよかった季節だと あとから思えるように
あなたにとって一番の桜をみて
肩を寄せ合いながら 風に吹かれる
あなたにとって一番の春だけど
それがわたしじゃないのは なんか泣ける
* 季節外れ
甘い匂いがしたけど
なんの匂いがわからない
振り返ってみると
それはもものかをりでした
あした
あなたに
あえたら
雨の日は もう一つ街が見える
水たまりに映った にじんだ街
車のライトがぼやけて映って
街がはじけた
もうひとりのわたしもはじけた
雨の日は もう一つ街が見える
水たまりに映った きみとぼくの
きみのめじるしは、
たとえばかわいいえくぼだったりして、
きみへのめじるしは、
たとえばうなじのほくろだったりして、
きみへのめじるしは、
きみをみると、体が火照るあの感覚だったりする
その日はありえないくらい早起きしたし、
その日はいつもより念入りに寝癖を直した
その日はいつもより丁寧にスキンケアとかしてみたし
その日は新作コスメとか使ってみた
その日はシャンプーだって変えたし
その日はいつもより時間をかけて服も選んだ
君は絶対に気づいてないけど
わたし、きっといつもよりかわいいよ
きみの瞳に吸い込まれた
レンズ越しの視線 その先の
ふときみを見つめた
目が合ってしまって そっぽをむく
太陽の光を受けて
透き通ったきみの瞳 涼しげなめもと
かわいいものとかきれいなもの
カメラに移したら捨ててしまおう
好きなもの好きなままいつか
あたし大人になって 今も視線気にしてる
厚底の靴の音 リボンを揺らして
移りゆく街並み ドッペルゲンガーを探してる
怖くないように 見つけたらシャッターを切ろう
嫌いなもの 全部切り取って あたしの姿だけ
理科室からポップコーンの匂いがした
別に爆発が起きたとかじゃなくて
なんか ポップコーンみたいな匂いがしたの
そう 映画を見てるような
ポップコーンの匂いがしたの
ああ、塩味だな、って思ったの
「 どうして? 」なんて言われて説明できないけど
とりあえずきみが好きで、でもそれだけじゃ、きみは。
「 どこが? 」なんて言われても答えられないけど
どこまでもきみが好きで、でもそれだけじゃ、きみは。
きみとふと目があって、頬が綻ぶなどしました。
きっとわたしは悲劇のヒロインを気取りたいタイプだから、きっときみに好きな人がいることを含めてきみが好きなんだと思うの。そう割り切りたいのに、やっぱり悔しかったりもするの