はじめまして、藍です。
小説を書くのは初めてなんですがよろしくお願いします。
死ネタ・悲恋っぽいのが入ります。
苦手な方はご注意ください。
荒らしなどは禁止です。
よろしくお願いします
幸せだった何もかも。
隣には君がいて、君と笑いあって。
君といるだけで何もかもが幸せだった、そうだったはずなのに。
もし、もしもだよ?もう少し早く気づけていたのなら、何かが変わっていたのかな?
簡単な登場人物の説明。
・石崎亜依 16 女
勇輝の彼女
・香月勇輝 16 男
亜依の彼氏
今日も、笑って過ごせると思った。最高の日になると思った。
だって今日は、私の誕生日。
勇輝と付き合い始めて、丁度1年たった日。
私は、思ってもみなかった。
最高の日になると信じて疑わなかった今日が、
人生最悪の日になるなんて。
そう、いつもどうりだった、何もかもが_____
学校へ行って、放課後にはデートをして_____
『お誕生日、おめでとう、亜依。』
真っ先に言われるだろうと期待していた言葉が、今も言われない。
最初は、照れ臭いのだろう。としか思っていなかった。
それが、今になって勘違いだったと、やっと私は気づいた___
連れてこられたのは、小さな公園。
公園といっても、遊具が1つ、置いてあるだけの、何もない公園だった。
私は、勇輝にここに来たのか尋ねても、黙ってろ、と言われるだけ___
勇輝の様子が可笑しいと気づいたと同時に勇輝が立ち止まった。
当然私は、いきなり止まる事が出来ず、勇輝にぶつかった。
「どうしたの、勇輝。変だよ?具合でも悪いの?」
「………………」
私が問いかけても勇輝は何も言わない。
沈黙が痛い。
どれくらいたったのだろうか?勇輝がやっと口を開いた。
「…、なぁ?俺と、別れてくんね?」
勇輝の口から出てきた言葉は、予想もしない言葉だった
「どうして?どうしたの、やっぱり今日の勇輝、変だよ!さっきまで私の事好きだって言ってたじゃない!!別れるなんて、冗談よね!?」
「冗談じゃない。」
ふざけているのかと思った。
けれど、勇輝から発せられた言葉は、身震いをしてしまいそうな程、冷たかった。
「なんで!私の事嫌いになったの!?」
「嫌いも何も、もともと亜依の事なんて、好きじゃなかったし。」
「じゃあ…、じゃあなんであの日、私に付き合って、なんか言ったの!?大好きだって言ったの!?」
「どうしてって…。そりゃあもちろん…。」
勇輝は、微笑んだ。そして、この状況に不釣り合いな、弾んだ声で、言った。
「騙されてるお前を見るのが楽しかったから。」
急に息苦しくなって、勇輝の顔が歪んだ。
「でもさ?最近、飽きてきたんだよ。しかも、お前ウザいし?だから、そろそろ別れどきかな?って思った訳。」
じゃあな。そう言って、勇輝は、私を置いて公園を出ていった。
つぅー…っと、目に溜まっていた涙が溢れた。
「…ふっ…ひっく…ふ…うぇ…。」
この時点で気付いていたら、この先の未来は、もう少し変わっていたかもしれない。
勇輝が、愛おしそうで、それでいて悲しそうな瞳で私を見ていた事に気づけていたら、この先の未来は……。