片思い そして―――

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1:匿名:2015/04/14(火) 19:57

うちは大江祐里、今年で小6。皆から元気すぎって言われる・・・(笑)
「おーい、祐里?あの話覚えてるー?」
「ふ、ふぇ?」
この声の主は藤井絢音。一件クールだけどすっごい優しいの!
「お前はもっと人の話を聞け!」
うぅー。頬を引っ張るのやめて〜。
「で、話覚えてんの?」「・・・・。」
「あちゃー・・・。」「ご、ごめんなさい・・・・。」
「まあいいよ。あいつのことだよ。木戸祐真。」
木戸祐真とはう、うちの好きな人・・・デス。
「で!最近話してる?」「ううん。話したいけど・・・。」
「よし!ちょっと待ってて。」
絢音どうしたんだろ?2分位たったら絢音が帰ってきた。
「絢音お帰・・・・な、なんで木戸がここにおんの!?」
「い、いやぁ、絢音に呼ばれてさ・・・。」
      ズキッ
「木戸のばーか・・・。」
声は小さかったから聞こえてないみたい。そしたら絢音が耳元で
「ほら!元を作ってやったんだから頑張れ。」
「絢音ってSだね・・・。」「そう?自覚ないな?」
木戸の前に立ったけど・・・やっぱ無理〜〜。
よし!逃げよう!廊下に向かって走り出した。
「ちょ、祐里!」「おい!大江。」
木戸の声が近くで聞こえたと思ったら、木戸の手がうちの手を掴んでいた。
「えっ?!ちょ、離して!」「いーやー!何で逃げるわけ?」
「だ、だって・・・・・。」「いい雰囲気ですな〜。祐里、祐真。」
「「こら〜〜絢音!!」」 「ほらほら。」
「もーーーーーー!!!」
毎日こんなやりとりをしてる。でも木戸との進展はないけどね・・・。

2:匿名:2015/04/17(金) 22:08

今日は雨で憂鬱だな〜。昨日はそのまま木戸の手を払って逃げた・・・。
絢音にも怒られた・・・。
「もー、なんで話さないかなー?」って・・・。
顔すっごい怒ってたなー。思い出す度鳥肌が・・・・・。
「祐里、今日祐真休みだってさ!」
「何故にわざわざいいに来るんや?」
「だって〜〜、祐里だから?」「何それ??」
木戸休みかー今日暇になるな。
「『木戸、休みなのか。つまんないなー。』って思ったでしょ!」
ううー、お察しのとうりだよ。顔に出てるのかな?
「いや、大体わかる。あんたの親友だし。」
親友って心読めたりするの、普通?うちは絢音の心読めないのに。
「祐里、今日祐・・・木戸の連絡帳持っていくついでに、お見舞いに行ったら?」
「は、はぁー?な、なんでうちが・・・・・・。」
急に顔が赤くなった。
「顔に出てるよ!『見舞い行きたいなー』って」
わ、笑って言わないでよ。
「さあ、どうする?行く?行かない?どっち?」
「い、いく。」「えー何てー?」「い、行きたいデス・・・。」
「OK!先生に言ってくる。」「う、うん・・・。」

      キーンコーンカーンコーン

「さあ、祐里!行くぞ!」「そんな絢音が張り切らなくてもいいんじゃない?」
「まあまあ!」「あ、絢音、今更だけど・・・恥ずかしい・・・。」
「じゃあうちが押すよ!せーのっ!」「stop!僕が押す!」
「なんで『ストップ』だけ発音いいの?」「まあそこ突っ込まない!」「押しなよ!」

          ガチャ

「あ、あのさ、さっきから全部聞こえてるんだけど・・・。ゴホゴホ。」
「「き、木戸?!」」

3:匿名:2015/04/18(土) 16:35

「き、木戸大丈夫?」
絢音が聞いた。
「う、うん。大丈夫・・・。ゴホゴホ。」
「絶対大丈夫じゃないよね?」

       ボソッ

「やっぱり絢音と木戸、仲いいな・・。」
「「そんなわけない!!」」
二人が揃って言った。やっぱり仲いいな・・・。ずるいな・・。なーんて。
「そうだ!木戸、祐里が見舞いに来てくれたよーー!」
「そ、そうなのか?ゴホゴホ。有難う!!!」
「・・・っ。木戸の笑顔は可愛いなー。」
やば!心の声が漏れちゃった!二人達驚いてる・・・。
「か、可愛いって言うなぁー!」
木戸の照れてる顔も可愛い。
「じゃ!私そろそろ帰るは!」「えっ?どうして?絢音帰らんといてよ!」
「だっていい雰囲気が・・・・ねぇー?」「ううー。恥ずかしいからいてください。」
「よし!いいよ!」
絢音酷い・・・泣。
「家、入れば?親いてもよければだけど。」

     ドクン

木戸の家・・・。初めてだ。何か照れる・・・。
「う・・・うん入る。」「お邪魔しマース!!」

4:匿名:2015/04/19(日) 18:07

木戸の家に入った。いい匂いが・・・。
「お母さーん友達入れたよー。」「まあ、誰?ああ、絢音ちゃん!それと・・・?」
「こいつは大江祐里。俺の親友さ!」
・・・くぅーー!名前言われても嬉しいのに、親友って・・・・。感動!
「は、始めまして、大江デス・・。」「ヨロシクね!祐里って祐真と似てるわね!」
「はい、よく言われます・・。」
そしたら絢音が耳元で
「よかったね〜、まあ名前同じの方が良かったか?」
もー、からかうな!そういえば絢音も好きな人いたよね?確か名前は・・綾瀬し・・・
「その名を言うな・・・。」
うわっ!すっごい怒ってる・・・?わかったよ、言わないよ。
「そういえば祐君、熱何度だったの?」
ゆ、ゆ、祐君!?木戸って家でそう呼ばれてたんだ!ビックリ!
「熱?ああー。38.2だったよ。」「「結構熱高いじゃん!!」」
「まあ、平熱低いからちょっと辛いけどね。でもお前ら来たしちょっと治ったよ!!」
「人来て治るんだったら風邪薬いらんやろ?」「まあな!」
「祐君、ベットに戻ったら?顔赤いよ?」「そ、そうかな?顔赤い?」
「うん、まるで照れてるみたいに!」「えっ!?俺照れてないよ!?」
「まあ、ベットにLet'sgo!」「祐里やっぱ変なところで発音いいよね?」
「たしかに、発音いいな!」「そこはもう突っ込まない!」
「じゃあ行こっか!木戸のベットに。」「う、うん。」

5:匿名:2015/04/23(木) 01:31

木戸の部屋に入った。わー、綺麗だなー!
「そ、そんなにジロジロ見ないでよ、何かこっちが恥ずかしい。」
「えっ?!ご、ごめん・・・。何か初めて見るからさ・・。」
「あっ!祐里ここに祐里が書いたとみられる手――。」
「わーーーーーーーーーー!!!!」
絢音の言葉を下げりるように大声を出した。
「「どうした!?」」「ご、ごめん。絢音、ここのものに一切手出しするなよ!!」
「は、はーい・・・。」「?」
木戸、知られちゃいけないもの持ってるんだ。流石モテ男・・・。
「早く寝たら?木戸。」「うん。よいっしょ。」
まだ顔赤いな。木戸やっぱ好きだな・・・。かっこいいな。あれ?いろいろ考えてたら絢音?
どこいった?ってうちと木戸の二人きり!?絢音絶対仕込んだな。まあ今回は許そう。
あっ!タオル落ちてる、変えなきゃ!
「ちょっととるよーー。よいしょ!」
絞ってっと!よいしょ!そーっと乗せてっと。よし!完了!
「・・・・・あ・・・・。」「木戸?大丈夫?」「・・・・・・好きだなあ・・・・。」
「?今何て・・・。」「・・・・大江・・やっぱ・・好きだなあ・・・。」
へっ!?う、うち?まって頭が混乱してる・・・。あーーやばいもう無理!ドアを開けると
コップを持ってた絢音がいた。
「絢音、今日もう帰るね。」「え?なんで・・・。」「用事思い出したから。」
「え、あ、うん。わかった。」「じゃあね!」
あーーー逃げちゃった・・・。木戸が復活したら合う顔がないよ・・・。
でも、嬉しいな・・・。ってアレ?前にいるのって三浦?あっ!三浦ってのは三浦楓。ちび。
でも、うちの気になる人?かな?あ!木戸は好き、三浦は友達として好きってこと。
まあでも好きかもしれないんだけど・・・。
「おーい!三浦ー!」

6:匿名さん:2015/04/25(土) 22:42

「ん?何だ、大江か。」「何だとは何さ!!」「ごめんて。」
ランドセルしょってるから学童から帰ってきたのかな?まあうちもしょってるけど。
「今帰り?」「うん、そういう大江も?」「うん、連絡帳届けてたから。」「誰の?」
「えっ?木戸にだけど・・・。」「ふーん・・・。それって男子?」「うん?そうだけど。」
「ふーん・・・・・。」「どうしたの?浮かない顔して。」「いや・・・なんでも。」
どうしたんだろ?いつもの三浦じゃないな・・・?おかしい!!
てか、三浦ってこっち方面だったっけ?まあ学童行ってるしね。
「てか、大江も浮かない顔してるじゃん!」
笑顔で言うな・・・。照れる。お前の笑顔可愛いんだから。
「そう?自分ではわかんないな。」
石を蹴りながらうちは言った。
「確かにいっつも笑顔で元気だしな!大江は!」
「まあね!!元気が取り柄だもん!!」「まあな、元気すぎだけど。」
いいじゃんか!元気で!!てかマンションついたけどあんたも此処なの?
「うん。ここだけど・・・・。お前も?!」「う、うん。」
二人達思った。「「知らなかった」」と――。
うちの家の前についた。
「ねえ、三浦ん家ってそこ?」「お前も・・・そこ?」
「「なんで隣りなわけーーー?」」



さて、次回は番外編。藤井絢音と綾瀬翔太の物語について話しましょう。


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