秘めた乙女色の想い。
突発で文書いたり設定ぶん投げたりする。
基本的にレス禁。というか覗かない方が良い。
「まぁ、それでもお前らんとこのオーウェンよりはマシだけどなー、会うたび喧嘩腰だし、殴りかかってくるし。」
「アハハハハハ……すみません、後でちゃんと言っときます……」
オーウェンとは、学生部隊の三番班班長をしている少年の名だ。軍人にあるまじき、不良のような身なりをしているが、戦闘力がずば抜けて良い。そのため、上からお目こぼしをもらっている、という訳だ。そんな彼に、パーシヴァルはよく思われていないようだ。
「そんな気にしなくて良いぜ。殴られてもそんな痛く無いしな。そいじゃーな。」
軽い口を続け、そのまま二人が来た方向に歩き出す。曲がり角を曲がって、姿が見えなくなるまで二人は見送った。
「んー、やっぱパーシーさんって凄いな。」
「何が?胡散臭さが?」
「違うわ」
司令部の出口を目指しまた歩き出す。少女──アザミはノアとの会話の中でずっと真顔で言葉を返した。
* * *
軍司令部の分厚い門を潜り、街に出た。学生部隊の寮は少し離れた場所にある。近道でも、軍関連の施設があるギベオン地区(現在地)、公共施設のあるコーラル地区、宿酒場や商店が並ぶスピネル地区の三つの地区を通らねばならない。
特にギベオン地区は雰囲気がピリピリしていて、年齢的にまだ学生な二人には、居心地が悪い場所だった。