秘めた乙女色の想い。
突発で文書いたり設定ぶん投げたりする。
基本的にレス禁。というか覗かない方が良い。
あなたがいつも結んでいた、綺麗な青色をしたリボン。「薄花色
」って言ったっけ。いつも見ていた空の色によく似ている。
『──の瞳の色の方が綺麗よ』
リボンの事を言えば、あなたは必ずそう答えた。
なのに。
もう。
あなたはそう言ってくれなくなった。
いや、───言えなくなったと形容すべきか。
名前:未定 この際名無しでも良い。
性別:女
容姿:髪色は薄水色が地。横のはねた毛は薄緑色から承和色へのグラデーション。多分メッシュ。
目は髪色と似た感じ。
服は薄灰色のパーカー、白のtシャツ。tシャツにはKUSONEMIって書いてる。下は紺色の短パン。
KUSONEMI←ここ重要
5:◆m7w hoge:2018/08/01(水) 12:44≫2 百合の予定。名無しさんの片思いだったかも知れない
6:◆m7w hoge:2018/08/01(水) 12:44あー安価できてない
7:◆m7w hoge:2018/08/01(水) 12:45 >>2
これでどうだ
名無しさんは基本的にクーデレみたいなのだったから『あなた』にすごいからかわれてた。でもその時の笑顔がすごい綺麗で嫌いになれずそのまま……みたいな
9:◆m7w hoge:2018/08/01(水) 12:49でもきっと想いを伝えられないまま『あなた』は……展開かな。私の創作そういうの多すぎねぇ?
10:匿名希望◆m7w hoge:2018/08/02(木) 01:22 彼女はとても綺麗な髪と瞳をしていた。鮮やかでありながら落ち着きのあった若菜色。風に撫でられて揺れていた。目を細めて微笑んでいた。
だけど、それが俺に向けられたものでは無かった事を、知っている。
「──深緑。」
「……何だよ。」
「ごめん。」
「……何が。」
深緑と呼ばれた少年は、問いかけた少女の声に振り向かず答えた。彼は、夕空をずっと見ていた。あの惨劇を思い起こすような赤い空を。
心配そうな顔をして訊ねた少女は、少年の背を見つめてまた疑問を投げ掛ける。
「お前、本当は──」
「別に良いんだ。」
その問いを拒絶するように少年は言葉を遮った。その声は、ずっと一緒にいた少女が聞いた事のない、か細い声だった。
「俺は、良いんだ。此葉と、若葉が、幸せなら。二人が幸せになれない事が、一番嫌だから。」
一言一言、途切れ途切れに言葉を続けた。少女に対してゆっくり言い聞かせるように、解りきっていない自分の頭に刻み付けるように。
「だから──」
少年はゆっくりと振り向き、少女の目を見て乞うた。
「此葉、若葉と幸せになってくれよな。」
痛いほどに哀しく笑っていた。
此葉さん→←若葉さん ←深緑くん
ぐらいの関係。
此葉さんと深緑くんが双子。此葉さんが先に出てきた。
幼い頃事故で双子の親が他界。双子も片目無くしたり火傷したりした。その後の二人での生活は厳しく、深緑はよく泣いていた。それを此葉さんがいつも慰めていた。数年後、若葉さんが自分の屋敷で養う事に。そのうちに、此葉さんと若葉さんはいつの間にか恋仲(百合)にもなっていた。深緑くんは二人にそれぞれ恩があった故、若葉さんへの想いをずっと胸に秘めていた。
深緑くんは二人の邪魔をしまいといつの間にか大体の感情を抑えるようになっていった。だけど血の繋がってる此葉さんには若葉さんへの想いがバレてしまい……>>11に続く。
14:◆m7w hoge:2018/08/03(金) 17:28いやーけっこう深緑くん好きだわ、数年前何の考えも無しに作ったけど今更好きになったわー
15:◆m7w hoge:2018/08/03(金) 21:20 なんかゴリッゴリのファンタジーものつくりたい。侵略国舞台で、そこの軍に設立された特務部隊メイン。その特務部隊とは、中学生くらいの少年と少女しかおらず、主に相手国への潜入、実働隊の誘導などをする。(本格的にドンパチし出したら戦いもする)
負傷し、心までも蝕まれながら苦しみに喘ぐ事しかできない子供たちの運命や如何に的な。
でも個人的にファンタジー味が足りない希ガス。魔法部隊作ろう。世界総人口の約四分一程度の人間が魔法を使える体質。先天性も後天性もあり。そこから選りすぐった奴らだけが入ることが許された魔法使いだけの部隊。軍隊としての訓練も受けてるから体力、物理攻撃力も普通の兵士と変わりないくらいある。もうあいつらだけで良いんじゃないの的な感じ。だけど人数が少ないのが欠点。
17:◆m7w hoge:2018/08/03(金) 22:12 国
多分カタカナ名。帝国。
昔は弱小国だったが、魔法使いの有効な利用法を開発、特務部隊の使用で戦略の幅が広がり、多くの国を侵略、支配し、近年では世界有数の軍事国となっている。都市の開発も進んでいる。
近代的になりながらも貴族と平民の差別は無くならないまま、悪い風習として残り続けている。
政治を行う議会は貴族派、平民派の二つに別れており、貴族派が優勢なのは昔と変わらないまま。平民派も頑張ってはいる。
国民は四割貴族六割平民。大体が対立してるけど貴族でも平民から好かれてるのもいるし、平民でも貴族に媚び諂ってるのもいる。
国民はカタカナ名固定。でも和風なのもありかな。とりあえずっぽいの書き出す
19:◆m7w hoge:2018/08/04(土) 00:34 女子
アリア アリス イロハ エリス エルマ オリビア カリン キリコ クロエ ケイト サリ シエル ジュリー スフレ セリカ ソルベ ダリア チェリー デボラ ドロシー ナデシコ ニーナ ネロ ノイン ハルヒ ビオラ フラン プラム ポップ マリー ミヤビ ミル メイ ヨル ライム リーフ ルナ レイテ ロリポップ
うわぁカタカナたくさんあるぅ
男子
アレン イズモ エレン オリビエ カーティス キール ククリ ケイ コウ サザナミ シモン ゼオ ソーマ タリオ
(力尽きた)
22:◆m7w hoge:2018/08/04(土) 01:25 銃と兵士の声しか聞こえない。此処は戦場、当たり前の事だ。私はそれを少し離れた基地から眺めている。
「あ、私が張った地雷踏んだ」
ぽそりと呟く。隣にいた仲間は呆れた顔をして溜め息を吐いていた。でも、良いじゃないか。この異常を受け入れるためには、私が異常に染まった方が早い。
「お前さぁ、」
仲間がやっと声を掛けてきた。さっきの溜め息より、呆れた感情を露にして。
「なんでそんな受け入れられるんだよ、こんなクソみてぇな光景をよ。」
「だって……面倒じゃん。」
「はぁ?」
心底意味がわからないとでも言うような返答だった。なんでわからないのかが私にはわからない。だから、当たり前の事すら知らない子供に勉強を教える先生のように、答えた。
「わざわざ逃げられないのに抵抗して、力の無駄遣いするのなんて、意味無いじゃん。結局受け入れるしか無いなら、楽な方を選んだ方が、絶対に良い。お前は力の無駄遣いをする人間?」
「…………」
政府は絶対に止まらない。全てを奪い尽くすまで、きっと。……いや、奪い尽くしても止まらないだろう。自分勝手に、自己満足で、戦い続ける。
私達も、命尽きるまで解放されることは無いのだ。ずっと鎖に繋げられたまま。
この特務小隊──通称"学生部隊"から。
「今回もご苦労だったな。次も期待しているぞ。」
壮年の男性が空っぽな労いの言葉を掛ける。学生部隊設立に最後まで反対していた人だったのだ、今でも認めたく無いのだろう。
それに対抗するように形ばかりの敬礼をする。悪意ある視線を感じないようにして。
「ハッ。身に余る御言葉、光栄の至りでございます。今後も隊員一同、祖国の為、精進していく所存です。」
「よろしく頼んだ。下がって良いぞ。」
最初の最初に嫌というほど教え込まれた、気をつけ、その後の回れ右。一糸乱れぬ動きで扉の方を向き、そのまま廊下へ退室する。
静かにドアを閉め、ほっと息をつく。無駄に豪奢に作られた作りのドアノブは、少し気を付けないと金属が擦れる音がして、少し面倒だ。
「ふぅ、やっと終わった。昼飯、何食べよっかな。カレン、お前も来る?」
「行くけど、その呼び方やめろ。」
一気に気が抜けて、並んで歩く少年と少女。少女は無表情で、少年は困り顔でやり取りを続ける。
「どうして?ノアって、名前で呼んだ方が良い?」
「そっちの方がマシだろ、カレンなんて苗字、すげぇ女っぽくて嫌なんだよ。」
「そういうもの?よくわからないな、男の変なプライドって。」
「悪かったな、変なプライド持ってて。」
少年はノア・カレンといった。特務小隊隊長を務めている。彼はあまり筋骨隆々と言う風な体格をしておらず、小柄だが均整な体つきをしている。容貌も、精悍だったり強面だったりでも無く、綺麗、と形容するのが適しているだろう。
毎回夜中に書いてるせいで文の構成がksみたいなことになってる
26:◆m7w hoge:2018/08/07(火) 01:29 そんな容姿は彼のコンプレックスとなっていた。それ故に強く、男らしくなろうと(安直だが)軍に入ることを志願したのだ。彼がこの特務小隊に配属された当初はとても不服そうだったが、今ではそれなりに満足しているようだった。
「……ぁ」
「何?」
少し機嫌を損ねていたノアが、澄んだ青の瞳を見開いて見えたものは。
ただでさえ暑い軍服に、その上真っ黒なローブを羽織った人影。─この国にいる誰もが知っている、"魔法部隊"の人間だ。そして、近付いてくる人は、二人と知り合いだった。だが形式上、立場が上の者に敬礼をしない訳にはいかないので、とりあえず、で敬礼をした。
「やぁやぁ、学生クン。先の戦ではご苦労だった。」
「ありがとうございます、パーシーさん。」
「別に無理してそーいう事言わないで良いですよ。」
「うわー、流石アザミちゃん、手厳しい。」
巫山戯た態度の青年。彼の名はパーシヴァル・クレイ。若年にして魔法部隊のエースを張っており、剣や重火器等の扱いにも長けている。おちゃらけているようでやる時はしっかりやる人間なのだ。そこが二人から好かれている点だろう。
「まぁ、それでもお前らんとこのレックスよりはマシだけどなー、会うたび喧嘩腰だし。」
レックスとは、学生部隊の二番班班長をしている少年の名だ。
>>27 誤送信
29:◆m7w hoge:2018/08/08(水) 01:19 「まぁ、それでもお前らんとこのオーウェンよりはマシだけどなー、会うたび喧嘩腰だし、殴りかかってくるし。」
「アハハハハハ……すみません、後でちゃんと言っときます……」
オーウェンとは、学生部隊の三番班班長をしている少年の名だ。軍人にあるまじき、不良のような身なりをしているが、戦闘力がずば抜けて良い。そのため、上からお目こぼしをもらっている、という訳だ。そんな彼に、パーシヴァルはよく思われていないようだ。
「そんな気にしなくて良いぜ。殴られてもそんな痛く無いしな。そいじゃーな。」
軽い口を続け、そのまま二人が来た方向に歩き出す。曲がり角を曲がって、姿が見えなくなるまで二人は見送った。
「んー、やっぱパーシーさんって凄いな。」
「何が?胡散臭さが?」
「違うわ」
司令部の出口を目指しまた歩き出す。少女──アザミはノアとの会話の中でずっと真顔で言葉を返した。
* * *
軍司令部の分厚い門を潜り、街に出た。学生部隊の寮は少し離れた場所にある。近道でも、軍関連の施設があるギベオン地区(現在地)、公共施設のあるコーラル地区、宿酒場や商店が並ぶスピネル地区の三つの地区を通らねばならない。
特にギベオン地区は雰囲気がピリピリしていて、年齢的にまだ学生な二人には、居心地が悪い場所だった。
あれだな、大量に書いてからうpだとだれるから、こうやってちまちまうpする方が良いな
大量に書いてたのに文章消えたとか一番きついし
地区と地区との間には鉄柵が敷かれていて、設けられた出入口でしか通行ができないようになっている。戒厳令でも出ない限りは兵士の見張りはいないので、気を楽にしたままギベオン地区を抜けられた。
コーラル地区に出ると雰囲気はガラッと変わる。保育園や公園の前を通ると、キャッキャと無邪気な子どもの笑い声がして、二人の気持ちを少し暖かくした。
「子どもは愛らしくて良いね」
「普通になら、俺らも子どもって言われる歳なんだけどな。……というか、それをお前が言うか。」
アザミは普段、自分から雑談の話題を出さないし、話を誰かから振られてもいまいち反応が薄い。そのため、今のアザミがノアには珍しく思えた。
とりあえず軍隊モノはもっと知識を蓄えてからの方が良いと判断!一旦休止する!設定もちゃんと練る!
34:◆m7w hoge:2018/08/12(日) 01:30>>24ー26
35:◆m7w hoge:2018/08/12(日) 01:30>>24-26
36:◆m7w hoge:2018/08/12(日) 01:33 >>15-20
設定とか
本文
>>22-24
>>26
>>29-30
>>32
おっけおっけ
38:◆m7w hoge:2018/08/14(火) 01:29 特務小隊
小隊とかいいつつも人数的には班と呼称するのが妥当。
全部で五班あったとか考えてたけど無かった事にする
隊長 ノア・カレン (Noah・Cullen)
副隊長 アザミ・アーカート (Azami・Urquhart)
通信士 レイラ・ビショップ (Layla・Bishop)
戦術士 オーウェン・キルナー (Owen・Kilner)
医師 イヴ・ガーディナー(Eve・Gardiner)
工作員 グレン・ブラック (Guren・Black)
現在考えてんのはここまで!
綴りまで考えてはみたけどこいつらすぐ飽きそうだわごめんな
40:◆m7w hoge:2018/08/14(火) 01:39なんかロリババアの魔女ロリポップ様ならすごいキャラデザ凝ったの(当社比)考えてんのだけど
41:◆m7w hoge:2018/08/14(火) 01:42一人称わしなのに見た目幼女ですごいフリルなロリータ服着て飴を大量に所持してるとかいう
42:◆m7w hoge:2018/08/18(土) 00:16小隊の子達はあんま服で個性出せないからな
43:◆m7w hoge:2018/08/18(土) 00:18唯一オーウェン君は上の前開けてメッシュ入れるとかしてるのだけど
44:◆m7w hoge:2018/08/18(土) 00:21 (特務小隊は上の詰め襟さえ着てればズボンは半ズボンでも良い設定)(オーウェン君は詰め襟の下に柄物シャツを着ている)
(魔法舞台はローブ支給されてるけどだいぶ変な格好してる人多い)(ロリポップ様とか)
とりあえず特務小隊の切り込み要員で
ソルベ・コフィ(sorbet・Coffey)
一応小隊の子達はこのくらいで終わりかな?これ以上キャラ数増えても沈む子ができてしまう
とりあえず見た目だけは考えたけど、まともな軍人してるのがノア君しかいない
ノア君→髪の長さ、軍服着方共に本隊の規定に合わせている。無個性。
アザミさん→適当に一つ結び。詰襟はセーフ、下がが半ズボン。サイハイブーツ。まだ普通。
オーウェン君→メッシュ入れてるわ地味に髪が長め。上開いてる、その中にド派手シャツ。下もなんかガラついたハーフパンツ。ブーツ。多分こいつが一番やばい
イヴさん→一つの三つ編み。上セーフ、下が短パンorタイトスカート。その上白衣で靴は色々。
グレン君→前髪がとても長い。後ろも結べるくらいある。上、下ともに普通。ブーツ。
レイラさん→髪サイド一つ。上セーフ。下が短パン、靴はアザミと同じ感じ。
ソルベさん→髪ショート。上萌え袖。下ホットパンツサイハイソスニーカー。
その他見た目
ノア君→黒髪碧眼。格好いいじゃなくて綺麗とかって近所の女の子に言われてたぐらい。苦労性のせいで冷や汗が絶えない。
アザミさん→赤みがかった黒の髪と赤紫の瞳。アザミ(花)と目の色が似てそう。
オーウェン君→金髪(染めた)で毛先が黒(染めた)。地毛が黒っぽい茶髪
>>48
ノア君普通にモテてはいたし守りたいって女子が思う感じの可愛らしい顔ではないんだけど、とにかく女子顔負けレベルの顔の整い方してたから「キャーノアクンキレー!!」ってばっか言われてたとかなんだとか。
アザミさんはおおよそ無表情。ついでにジト目。口も地味に悪い。
51:◆m7w hoge:2018/08/24(金) 17:54 イヴさん→茶髪緑眼。ついでに赤縁メガネ。
グレン→黒髪赤目。だけど前髪長すぎでほとんど目が見えない。(本人はちゃんと見えてる)
レイラ→茶髪黄目。一番地味。
ソルベ→薄い茶髪で水色の目。髪はなんかふわふわしてる
なんか本編書かずに番外を書きたい。女子会編とかノア君お見合い編とか色々。
53:◆m7w hoge:2018/08/24(金) 18:30 「はぁ!?なんで俺が見合いなんか……」
「何故だノア!相手はあのファーカー家の御息女だぞ!お前が結婚すればこの家は安泰……」
「また家の事かよ、親父。いっつも二言目には家の事ばっかで!子供より家の方がそんな大事かよ!」
「ねーね、アーちゃん。ノアくんどーしたの?あれ。」
寮の中の談話室。その中で我らが隊長が変なおっさんと言い争っている。それをドアの前で隠れて見ているのが私と、ソルベ。ソルベは、綺麗な水縹色の目をぱちくりさせて私に尋ねてきた。ちなみに、アーちゃんと言うのは私のあだ名らしい。……どうにも慣れないな。
「知らないよ、あんなの。カレンがああやって怒ってるのなんて、初めて見た。」
声を潜めて答える。カレンにはともかく、あの男にバレたら厄介だ。
「あら、どうしたんですか?」
「わぁぁぁ!?」
「っ!?」
鈴を転がしたみたいな声が後ろからそっと囁く。二人で一緒に驚いて振り返ると、赤縁の眼鏡が特徴的な少女が私たちと同じようにしゃがみこんでいた。
「うふふ、お二人とも。そんな声を出してしまっては……」
「そこに居るのは誰だ!出てこい!」
「……あら。」
渋々ドアを開けて入室すると、カレンの驚いた顔と、おっさんの怒った顔が目に入る。
「……特務小隊の奴らか。盗み聞きとは、エリートとしての名が泣くな。やはりノアはこんな場所に入れるべきでは……」
開口一番侮蔑かこのおっさん。ソルベも小さな体をふるふるとさせている。
「御言葉ですが──」
「親父!……頼むから、俺の仲間を侮辱するのは、やめてくれ。だったら見合いでも、なんでも、する、から……」
「フン、殊勝な心掛けだな、良いだろう。見合いは二週間後だ、せいぜい覚悟しておけ。……おい、邪魔だ。道を空けろ。」
私が口を挟もうとして、カレンに遮られて、おっさんにはね除けられているうちにやり取りは終わっていた。室内が静寂に満ちる。
はいお見合い編(なんも考えなし)(展開決めてない)(終わりは一応ある)
どうでもいいけど静寂に満ちるって表現を一度やってみたかった
「あぁぁぁのねノアくん!?別にこれは違うんだよ、ここに入ろうとしたら話し声が聞こえちゃって!あんま入れそうになくて、それ、で……」
はじめにそれを破ったのがソルベだった。いつもの三割増しで大きな声を出して切り出したが、だんだんボリュームが下がっていく。
「ごめん、カレン。罰なら私が──」
「いや、良いんだ。悪いな、悪い気分にさせちゃって。」
また言葉を遮られる。その声は、いつもよりずっと寂しげで。
「にしても、ファーカー家と聞こえましたが。確か、近郊都市の領主の家でしたっけ。軍部の方にもそこそこの影響力を持っていた筈です。」
イヴがなんの躊躇も無く話を変える。いつから聞いてたんだ。
「やっぱ、そんな感じの家なんだな……クソ、親父の奴。」
部屋の中は居たたまれない雰囲気でいっぱいだった。カレンが「ごめん」と呟いて部屋を出ていく。
「ノアくんっ」
ソルベの待ったに耳を貸さずに。
「ね、ね、どうしよう!?ノアくんどうなっちゃうの!?お見合いして、結婚してどっか行っちゃうの!?」
「そんな事無いと、思いたいん、だけどねぇ……。アンタはどう思う?」
彼女はレンズの奥の瞳をそっと細めて
「半々、ですかね。恐らく婿養子という形になるでしょうし。そうなると、向こうがどうでるかですかねぇ。」
とりあえず、今起きた事は他言無用、という事でお開きになった。今はまだ午後二時。修練か、街へ出るか……。
「っし、決めた。」
街を歩こう。スピネル地区なら今みたいな時間がピークだろう。きっと気も紛れる。
とりあえず服を着替える。半袖のポロシャツと、ジーンズ。すごく地味な取り合わせだけど、どうでもいいや。最後に、外しておいてはいけない腕章を付け直して、寮を出る。
スピネル地区に着く。通行人と商人の喧騒に、少し耳が痛くなる。
真っ赤な腕章を隠すようにして後ろ手を組む。一応ポロシャツの下に重ねたから見えにくくはなっているのだけど。
「とりあえず、どこ行くかな……」
気分転換に、と思ったけど特にこれと言って欲しいものも無い。食料は缶詰が大量に部屋に積んであるし、服もほとんど軍服で過ごすから新しいものは要らない。綺麗なアクセサリーを買ってもすぐ壊してしまうだろうし、そもそも自分には豚に真珠みたいなものだ。本……も読む時間が取れそうにない。
立ち止まっていても何なので、ふらふら歩いてめぼしい物を探す。
「やぁそこの嬢ちゃん。何かお探しかい?向こうの路地裏のアクセサリーなんかオススメだぜ。暗がりだから気を付けな。」
急に男が話しかけてくる。暗がりの路地裏にわざわざ誘い込むだなんて、大分手の込んでいる事をする。ニヤニヤとした下品な笑みを見るに、私の予想は間違っていなさそうだ。
「そうですか?ありがとうございます。少し覗いてみます。」
暗くて、埃っぽくて、ジメジメしている。一応露店に見せかけるためか、本当にアクセサリーが置いてある。金色とかのド派手な色で、私が好きじゃないもの。
しばらくボーッと辺りを眺めていたら、それはやっと訪れた。
「へっ、ホントに来るとは思わなかったぜ、ガキ。痛い目見たくなかったら、大人しくしとくんだな。」
さっきの男だ。後ろから腕を掴んで、捻り上げられる。そんなに痛みは感じないけど。首筋に刃物が押し付けられても、そう動揺はしなかった。慣れてるから。
腕を縄で縛られる。だけど大分細いものだから、すぐ引き千切れそうだ。
──こいつらは人売りだろう。人を誘拐して、誰かのニーズに応じて作り替えるような、そんな外道みたいな奴ら。
丁度良いから取り締まってやろう。私はこんなのでも軍の人間だから、人を捕まえる権限を持っているのだ。
「いや、やめてっ!だれか、たすけてぇっ!」
程無くして、新しく被害者が連れられてくる。象牙色のふわふわした髪を揺らめかせて、紅色の瞳を恐怖でいっぱいにした上品な女の子。年は多分私と同じくらいだろう。
「ひぅっ……!!」
同じように腕を捻り上げられ、首筋に刃物を宛てられたのだろう。声は金切声になっていく。
「喚くな、ガキ。オレだってこんなキレーな体に傷付けたく無ェんだ。高く売れなくなっちまうからな。」
「う、売る……!?」
少女の顔がすっと青ざめていくのがわかる。そりゃそうだろうな、あれだけ育ちの良さそうな身なりだ、きっとこんなハプニングなんて全く無い人生を送っていたのだろう。
「オラ、そこで待ってな。」
「っ、うぅ……」
どすん、と音を立てて地面に尻餅をつける。あーあ、可哀想に。下ろし立てっぽい真っ白なスカートが台無しだ。女の子は声を出すのを堪えて涙を流していた。
──じゃあ、そろそろ頃合いか。
私はそっと立ち上がって、ぶち、と音を付けて縄を千切った。やっぱり。この縄、良くない。
「あァ?んだ、お前ェ……っ!?」
男が近付いて来た。胸倉を掴まれる瞬間に、その手首を掴んで、さっきやられてように捻ってやる。その間に足払いをかけて体勢を崩させて、さっき女の子がやられた時より派手に背中を打たせる。
「テメッ、何者だ……!」
「……帝国軍隠密工作特化特務小隊──通称、学生部隊、副隊長のアザミ・アーカート!帝国法に基づき、お前を逮捕する!」
正式名称がどうしようもないほど長い。とりあえず腹に片足を乗せて身動きを取らせないようにする。
ついでにポロシャツの袖口から赤い腕章を見せつける。これで無力化は完了しただろう。
「じゃあ、後はお願いしますね。」
「了解しました。アーカート中尉、ご苦労様でした。」
「あ……そんな、中尉なんて呼ばなくて結構ですよ、私凄く年下ですから。」
近くにいた軍警察の人に男を引き渡して、今日はもう帰ろうか。まだこんな外道な事をする奴がいるのかと、ほとほと呆れてしまう。
「あっ、あの……」
このまま立ち去ろうとした時、さっきの女の子が近寄ってくる。あぁ、歩いてくる姿も物凄く品がある。私とは住む世界が違うんだなぁ、と改めて思う。
「本当に、ありがとうございましたっ!私、あの時、怯える事しか出来なくてっ……」
「いえ、お気になさらず。こちらは軍人として当然の務めをしたまでです。……本当は、貴女のような被害者を出す前に片を付けられれば良かったのですが……。」
「で、でも……こ、このままでは、ファーカー家の人間として立つ瀬がありません!どうか、お礼をさせてください。」
「えぇと、ですが、最後に軍警のあの人を呼んでくれたのもあの人ですし、別に──」
待てよ?ファーカー家?おっさんが言ってた?伯爵家の御息女?
「──あの、その話詳しく」
「お嬢様ーっ!」
嗄れた声が後ろから聞こえる。今日、話を遮られたのはこれで三回目だ。
「ニコラス!どうして……」
振り返れば、燕尾服を身に纏って、白髭を蓄えた爺さん。多分執事の人では無いだろうか。
「お嬢様、困ります!再来週にはお見合いが控えているのですぞ!それなのに、こんなところで事件に巻き込まれては……」
「私は、お見合いの件、承知していません!どうしてお父様とニコラスで勝手に決めてしまうのですか!?」
再来週、お見合い、ファーカー家。これはビンゴだろう。
「あの、少しよろしいですか。お礼の件なのですが……」
少し、お話を伺ってもよろしいですか、二人きりで。
「えぇと、本当に、よろしいのですか……?たった、あれだけの事で。」
「はい。お時間を取らせてしまい、申し訳ありません。それと、さっきの話の内容、他言無用でお願いします。……それでは。」
今度こそこの場を去る。あの爺さんには大分嫌な顔をされたな。
今回の収穫。一つ目は、あの少女は例のファーカー家の御息女、ヴィオラ・ファーカーということ。二つ目は、ヴィオラさんの方もお見合いの方は勝手に決められて、見合いには反対しているという事。三つ目は、その見合いを壊せるかも知れない、という事。
親が勝手にそういう事を決めるのって、ありなのか……?と少し考えてみる。確かに、家の繁栄のため、なのかも知れないが、本人の意思を尊重しないのは、どうなんだろう……。私には縁遠い話だから、よくわからない。
とか考えているうちに、寮の扉まで辿り着いていた。いつも通り、扉に力を入れて開けると──
「アーちゃぁぁぁん!ごめん!約束破っちゃったぁ!」
ソルベが勢いよく抱き付いてきた。それは抱きつくというよりタックルと言うのは最適か。
「聞いたぜ、アーカート。ノアが見合いやるんだってな。ハッ、面白い事になりそうだ。」
キルナーがゲラゲラ笑いながら近寄ってくる。他にも、レイラ、ブラック、悪戯な笑みを浮かべたイヴと、カレン以外が勢揃いしている。
「ソルベ……」
「えへへぇ……いや、違うんだよ、アーちゃん。わたし、そうしたら楽しそうとか、全く思って無いんだよっ?」
ソルベがそういう事をするのはわかってる。戦場では敵に対して残酷な手しか使わないから。
展開を急ぎすぎてしまう故
セリフばっかになってしまって表現が薄い
「え……えっと……それで、どうなるんですか……?ノアさん、いなくなっちゃうんですか……?」
レイラがぼそぼそと不安げに呟く。いつも通りの挙動不審っぷりだ。
「それはわからない。イヴも?」
「えぇ、そうですね。どちらがお見合いを申し込んだのかすらわかりませんし、相手方がどのような要求をするのか次第かと。」
再度イヴに確認をとると、眉根を寄せて答えた。彼女の頭脳でも流石にわからないか。
「……あれ、皆。そんな所に集まって、どうしたんだ?」
トス、トスと階段を降りる音とともに、件の人物がやってきた。私以外は階段に背を向けている状態だったから、一斉に階段に視線を回した。いつも聞いてた呆れ加減な語気が無くなって、疲れたような、悲しそうな、声色で。
思ったけどオーウェン君ってゲラゲラっていうよりケタケタ?間とってゲタゲタ?そんな感じでわらってそう
67:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:00 レイラちゃんは基本的に涙目。オーウェン君に「はっきり喋れ聞こえ無ェだろアホ」とかソルベちゃんに「レーちゃん、もっとちゃんと聞こえるように喋ってっ?」とか言われてまた泣く。
それでノア君が宥める感じな。
というかあのメンバー常識人ほとんど居なくね……?ノア君以外絶対頭のネジ一本は抜けてるよ……
69:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:12 あざみ
感情の起伏が薄い(薄すぎる)
そるべ
腹黒な残虐的な思考。戦う時に敵をめっさ無惨な事にしてから転がす。
ぐれん
復讐心に取り憑かれている
いぶ
全ての物事をたのしんでる(どうあっても自分の思い通り)
れいら
泣き虫の理由は自分がだめでだめでだめでだめだから。それで皆が自分を正してくれようとしてるのが申し訳無くて泣いてる。
おーうぇん
元爆弾魔。このクソみたいな世界を全てぶっ壊すのが夢。
のあ
親の期待と押し付けが嫌なのに逃げても逃げても逃げられない。
あざみんの感情の薄さは別枠だな〜
71:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:13というかレイラちゃんの設定が大分重いわこれ
72:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:14 ソルベ「んもーレーちゃん、ちゃんと話してーっ?」
レイラ「(こんな私なんかのために言葉を掛けさせてしまって)ごめんなさっ、い……」
みたいなな。
()内が多すぎなんだよこの娘……
74:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:17でももしかして全員闇深くね……というか私の闇の範囲狭くね……?
75:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:21というかその場その場で設定生やしちゃうからいけないんじゃね?でも文章に書き起こすとそれはそれで書けなくなる病
76:◆m7w hoge:2018/08/26(日) 19:23大まかに書けば良い話なのでは……?
77:◆m7w hoge:2018/08/27(月) 08:11結論:みんな頭おかしい(誉め言葉)
78:◆m7w hoge:2018/08/27(月) 08:13なんか皆が皆の呼び方バラバラなの、いつか呼び方の間違い起こしそうで怖い
79:◆m7w hoge:2018/08/27(月) 19:38 ノア君は基本的に名前呼びそう。
アザミさんは男は名字、女は名前。
ソルベさんはテキトーに一文字とってちゃん付けか君呼び
オーウェン君はアザミさんの反対で男は名前、女は名字呼び。
レイラさんは名前にさん付け。
イヴさんは同上。
グレン君はそもそも名前を呼びそうにない。
「カレン……」
怪訝そうに見つめる青の目から視線を逸らしながらで名前を呼ぶのがやっとだった。それ以上、声を掛けられなかったんだ。他も、それはきっと同じ。
「……ハハ、どうしたんだよ、本当に。まさか俺に隠れて何か──」
「隠してんのはお前の方だろ。」
「っ……」
カレンの乾いた薄っぺらい笑いを、キルナーが両断した。そうすると、皆も堰を切ったように
「わたしたちが言えるような事じゃ無いけどね、それー?ノアくん、さっきからずっと、疲れた顔してるー。」
「ほ、本当に言えない、言いたくないような話なら、ご、ご遠慮します、けど……」
「……出来る事なら、話してほしい……」
「私たちは、それほど頼れませんか?」
とカレンに迫る。言いたいことは同じだったようだ。
目を見開いていたカレンは数秒間静止した後、いつもみたいに呆れた顔をしながら。
「お前らには敵わないよな、本当に。……じゃあ、飯の種にもならないような話なんだけど、聞いてくれるか?」
俺の家さ、親父が平民で、お袋が良いとこの貴族なんだよ。だから結婚の時、お袋の方の親が大分猛反対してさ。それなのに二人はずっと変わらないまま、むしろ仲はどんどん深まってく一方だったらしい。結婚しない内に俺を産んじまって、ついには勘当。
元から親父は貴族に媚びてばっかの奴だった。平民って言っても、昔は貴族だったらしいんだ。親父の代で没落したけど。親父はそんな誇りが捨てきれずに、お袋と結婚して、貴族の血が流れてる子を作るために。
それで、俺にも貴族の娘と結婚させようとしてるのが今、って訳だ。いつも家のため、家のためって言い聞かされて、色々どうでも良いことさせられて……。それは一応、今に役立ってはいるんだけど。
「……ハハ、本当にくだらない話だったな。ごめん。」
また、悲しそうに笑う。どう誤魔化そうとしても、眉を寄せた笑い方をされたら、忘れられそうにない。
「それで、さ。俺、今から家に行って親父と話つけてくるよ。」
ブラック、イヴ、キルナー、レイラ、ソルベと通り抜けて、ついに私の横を通りすぎる。
「すぐに帰ってくるし、絶対見合いの話なんて無かったことにしてやるよ。…………じゃ。」
「待って、カレ──」
バタン。扉はすぐに閉められてしまった。律儀に鍵まで掛けてから、走り去って行く音が聞こえなくなるまで、何もできなかった。
だって、あんな事を言われて止められる訳、無いじゃないか。カレンは帰ってこない。恐らく。
『任せたからな、副隊長』なんて。
「アザミさん。」
「ん、わかってる。」
言われた事を心のなかで反芻する。こういう時、あいつはどうやってたっけ。今更ながら、あいつの隊長としての仕事を代わりにやるなんて、出来るのだろうかと不安になってくる。
「学生部隊副隊長、アザミ・アーカート。隊長、ノア・カレンの不在の代行を務める。これより、隊長奪還のため、来る二週間後の見合いを"徹底的に"破壊する作戦を開始する。全員、談話室で作戦会議する!」
『了解ッ(イエス、マム)!』
「にしても、カッコつけすぎだろ、お前。」
「……うっさいな。」
「ところで、上層部からの招集は考慮しなくて良いのですか?」
「えっ、え、とそれは……もうあの日は小隊で『野外訓練』をする、という申請をしたの、で……」
「ね、ね、ファーカー家ってさー」
「…………大きな領土を持つ、伯爵家。軍や政府にも顔が利く。」
「あ、そう。例の御息女の事なんだけど──」
「なるほど、それは面白い展開になりそうですね」
「…………ビショップ、計画の中のB案なんだが」
「は、え、あ!?ごめんなさい、そ、そ、それは……!!」
「ねーね、オー君。破壊するって事はさー?」
「あぁ、その言葉通りだ。ズタズタにしてやろうぜ。」
グレンくん普通に名前呼んでるわ……勝手に動くよこいつら……
91:◆m7w hoge:2018/08/29(水) 10:46ソルベちゃんの名前の呼び方の基準がわかんねぇ……
92:◆m7w hoge:2018/08/30(木) 10:40なんだ?呼びづらいと感じたら頭文字プラス伸ばしなのか?
93:◆m7w hoge:2018/08/30(木) 10:41もう今出てるので解釈すると二文字のノア以外は伸ばして呼んでんだよな
94:◆m7w hoge:2018/08/30(木) 10:42アーちゃん、レーちゃん、オーくん。こん子は平仮名でのくん付けが良いかな?
95:◆m7w hoge:2018/09/03(月) 18:13なんか見合い話破綻が見え隠れしてる……
96:◆m7w hoge:2018/09/15(土) 00:16「ねえ、この国……私たちが壊そうよ」
97:◆m7w hoge:2018/09/15(土) 00:16ってなんかアザミさんが言ってる
98:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 18:34たぶんメンバーの中の誰かが王族でそれで国家転覆を企むんだろ(適当)
99:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 18:36「嗚呼、きれい、きれい。」
100:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 18:38キレイキレイ?(難聴)
101:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 18:38なんか今創作意欲湧いてこないんですよねごめんなさ
102:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 18:39きれいなものを集めて、どうしようか
103:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 18:39なんかこういう一文だけならふとした思い付きで書いていられる
104:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 20:03もう、無理。歩けない。だって、だって、
105:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 20:03足がない?
106:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 20:04ジョーダン言わないでよ、足がないからってこっちに来る方法はいくらでもあるでしょ?
107:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 20:04這っておいで、こっちまで。諦めるなんて、許さないから。
108:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 20:13 脚が灼けるように痛い。もうすぐにでも寝てしまえるほど体は休眠を求めているのに、頭の救急信号が喧しく響いてそれを阻んでくる。
どうして、どうして。
騙していた筈が、騙されていた?この私が。頭は妙に冴えてしまって、いろいろなルートを巡る。
もうやめて、やめて。
私を解放して。
どうぞ私を──してください。
110:◆m7w hoge:2018/09/19(水) 22:27それがあなたへの、唯一にして最大の罪滅ぼしになるでしょうから。
111:◆m7w hoge:2018/09/21(金) 17:34退廃的エゴイスト
112:◆m7w hoge:2018/09/22(土) 00:46もしくはエゴイズムだなぁ
113:◆m7w hoge:2018/09/22(土) 00:46「黙れアウトサイダー」
114:◆m7w hoge:2018/09/22(土) 00:50「どうせ、自分の意見を押し付けてるだけに過ぎないんだよ、君らは。何が利他的だ、結局はただの自己満足じゃあないか」
115:◆m7w hoge:2018/09/22(土) 00:54 赤いマフラー。あの人が巻いてくれた大切なもの。
あの人を誰も知らない。
私だけが知っていて、あの人は私を忘れているだろう。
だから、あの人を忘れちゃいけない。
大切な人だから。
大事な人だから。
思い出の人だから。
あの人の事は──
っていうのは無しですな
117:◆m7w hoge:2018/09/22(土) 22:50虚無に溺れる
118:◆m7w hoge:2018/09/24(月) 19:47 飛散する血。濃さを増す硝煙。それに反比例するようにして減る怒号。
ああ、痛い、痛い。利き腕である右腕がじわじわと赤色に滲んでいく。もう剣も銃も握れない。戦えない。バタリバタリと仲間が倒れていく。きっと勝とうって、絶対あの非道な国を負かしてやろうって約束したのに。
私ももうこんな風になってしまうのかな。せめて綺麗に死にたい、っていうのは我儘なのかな。
敵の真っ白な軍服が煙に紛れて近付いてくるのが見える。あの背丈は、恐らく最重要項にあった奴。私と同い年くらいで、国から選ばれたエリート隊の奴だ。畜生、こっちは無理に徴兵された一般兵。向こうは特別扱いされた隊員かよ。
なんか特務隊の敵国みたいなイメージ。
120:◆m7w hoge:2018/10/07(日) 18:11 もう疲れた。考えるのも億劫だ。なんでこんなにしんどいんだろう。どうして私はこうも無力なのだろう。体は全く動かないくせに、頭は異様に良く回る。
影はどんどん濃くなってこっちに近付いてくる。
「…………」
体は動かず、頭は変なことにしか向かない。だけど、だけど。懐を漁って、いつもの感触を確かめて、握りしめる。
少しずつ、足音が聞こえてくるようになる。本当に近くなってきた事を暗示していた。
「喰らえ、クソがッ!」
動かない体に鞭打って無理矢理に飛び上がる。そのままの勢いで持っていた相棒である短刀を逆袈裟斬りの要領で振り上げる。
「ッ……。」
だがそれを読んでたかのように、相手は剣でそれを弾く。ここで退いちゃダメだ。私が死ぬ。まずは腕。とにかく間合いに入って右腕でも左腕でも斬りつける。やっぱり私にはこの速攻が性にあう。ガキンガキンと刃がぶつかる音、地面を蹴る音、互いの呼吸の音。だんだん体が起きて、腕を振るのが早くなっていくのがわかる。相手──ちゃんと見れば、無表情の女の子。その子は私の動きについて来られなくなっているようで、金属音が少しずつ減っていく。それに反比例して、布が裂ける音は増えてるけど。
この花が枯れる頃には、
122:◆m7w hoge:2018/10/13(土) 00:07死人が歩いた日
123:◆m7w hoge:2018/10/13(土) 19:52愛しい人が生き返ったら、どれほど幸せなことでしょう
124:◆m7w hoge:2018/10/13(土) 19:57 「螢?」
「けーいー?」
「けーいーかーさーん!」
「うわっぺ!何よ彼岸!うるさいな!」
肩を何度も揺さぶられ、声をかけられ目が覚めた。時計のアラームか、お前は。青空をバックに見知った親友が苛立ちを見せる。
「何よはこっちのセリフだ。せっかく連れてきてやったのに寝こきやがって。」
さァ、踊りましょ?
やらなきゃいけない事、全部ぜんぶ放り投げて!
先天性バッドエンド
127:◆7w hoge:2018/12/30(日) 11:05反転世界
128:◆7w hoge:2018/12/30(日) 11:07あれ、おかしいな。私はリビングでだらしなく寝っ転がって、もうじき沈みそうな空を見ていたはずだ。何故か今は、正しい向きの見えている。
129:◆7w hoge:2019/01/02(水) 17:31>>128誤字を発見した時の絶望感
130:◆7w hoge:2019/02/03(日) 17:03『天使は堕ちた』
131:◆7w hoge:2019/03/15(金) 18:23異世界転生俺TUEEEハーレムモノが嫌いなjkが異世界転生するはなし
132:◆7w:2019/08/26(月) 16:41あーもうお前はすぐに百合させようとする
133:◆7w:2019/08/26(月) 16:42 って思いながら今までのログを見ていた。
でも最初のやつはほんとに名無しさんの片想い百合かもしれない
名無しさんっていうか藍(らん)さんに名前が決まったよ
135:白藍◆7w:2019/08/26(月) 16:45片想い百合……?っていうか藍さんが未亡人みたいな……
136:◆7w:2019/08/26(月) 16:46やっぱ#だけでいいや ハンネはいらん
137:◆7w hoge:2019/08/26(月) 17:33 なんで。なんでだ。「じゃあおやすみ」って言って、それが別れの言葉だなんて、あまりにも少なすぎる。
お前は確かに言わないといけないことを言わずにいる人間だったけど、だからってこんなのって。
こんなの手の込んだドッキリなんだろって言いたくてアイツを探し回ったけど、二人で住んでいたこの家は狭くて、すぐに振り出しのリビングに戻った。
『少し旅に出る。いつ帰るかはわかんないけど、待っててくれたら嬉しい。』
テーブルにあったそんな雑な書き置き。一体どんな旅だよ、なんの旅だよっていつも通り突っ込みをいれたいのに、言える相手はもういない。
その隣に転がった瓶を見る。まだ残りがあるらしいそれのラベルにはハッキリと「毒物」と書かれていた。
「これが……お前の旅、なのか。」
椅子に寄っ掛かって眠るソイツの顔をよく眺めながら、陶器みたいにすべらかで真っ白な肌をゆっくり撫でる。長い睫毛に覆われた濃紺の瞳が見たいけど、もうこの瞼は開くことが無いのだとふと思って単純に悲しくなった。あんなに阿呆みたいな会話を繰り広げていた口も同じく。
「馬鹿野郎……」
瓶を手に取る。見た目通り、それの中身はまだあった。変わった臭いも色もないそれはただの水のようだった。ああ、これでお前はさっくり眠ったんだろうな。口に付けようとしたそれを数秒見つめて、やっぱりやめて、近くにあった蓋で閉めた。これは後で処分する。
「……ぅ、く、あ…っ、ぁぁああっ……!」
堰を切ったように嗚咽が流れ出る。頬を伝う涙がもう拭いきれなくなって床を濡らした。
「ほんと、お前は馬鹿だよっ……待ってろなんて言われたら後追えねえじゃんかあっ……!」
椅子に座る彼女はとっくに冷たくなっていたのだ。
たった七百文字に小一時間使うのはないよお前ぇ…
とりあえず今の私が考えている未亡人藍さんのお話です
私が瓶の中身を排水溝にぶちまけている間に彼女の体はなくなっていた。既に彼女のこころが無くなっているのを見たからそれに対する喪失感というのは大して無かった。
ただ、ひとつだけ残っているものがあった。それは彼女が長い髪を結うのに使っていたリボンだ。確か薄花色って言ってた、空によく似た色だ。他のそういう知識はからっきしだったくせに薄花色だけ専門家気取りで知ってたからその影響で私も覚えていた。
私は彼女のように髪が長くないから結びづらいなって思っててきとうに手のひらに巻き付けてみる。それは中二病患者がやりそうな包帯巻きとちょっとビジュアルが似ていて、彼女もそんなごっこ遊びをしていたなと思い出した。