こんにちは、アポロです。
いろんな小説を掛け持ちさせていただいております!
文章、構成、台詞等、下手でベッタベタのベタなシーンがあったりと、とてつもなく下手ですが、暖かく見守ってくださると嬉しいです。
もちろん、誰々さん出してー! と言うリクエストも受け付けます。
誰か一人でも来ていただけたら嬉しいで((調子に乗るでない。
荒らし厳禁、暴言も無しで。
とりあえず私の書くところですので、そこは了承下さい。
ルールはこれくらいですかね。
オリジナルキャラクターも一人出てきますよー。
女の子です。(オリジナルキャラクター女の子多いなオイ)
如月 息吹:女:18歳:12/25生まれ
ブラックトリガー所持者のS級。
玉狛支部所属の爆発娘で、性格男似。
一人称『俺』。
赤黒い色髪で、上の方は黒、毛先にいくほどカーマイン(洋紅色)のグラデーション髪。
左目眼帯着用。
ブラックトリガー名
『灼華』(しゃっか)【日本刀系長さ125cm横幅5cm】
能力は炎属性、ダイヤモンドを一刀両断する攻撃力を持ち、軽くて耐久力も高い。
このブラックトリガーは息吹しか起動させられなかったため、息吹の物となった。
息吹はかなりの腕力とボーダー1の運動神経、反射神経、視力、動体視力を誇る。
Fカップの身長165cm。
隊服はカーマインと黒。長い髪をポニーテールにしている、小南と仲が良い。
天性のアタッカーバカ、太刀川と似たような感じ。
です。
これから頑張って更新していきます。
三雲side
「うぁー……今日も疲れた。」
僕がボーダー内のベンチに座って伸びをしていると、後ろから声を掛けられた。
「修君/何やってんの?」
千佳と空閑が笑いながらやって来る。
僕は「どーしたんだよ。」と聞いた。
すると、
「いやー、なんとなくかな。」
空閑がまだ赤く染まりきらない空を見上げた。
僕は苦笑いを浮かべ空閑と同じく空を見上げた。
僕達がなぜかたそがれていると、
「どーした青少年少女達。」
後ろから聞き覚えのない声が聞こえた。
僕らがばっと振り向くと、
そこには左目に眼帯、カーマイン色の髪をした女の人が立っていた。
ボーダーの隊服を来ているからボーダーの人なんだと思うけど、隊に所属はしていないらしい。
『エンブレムが無い』んだ。
僕達が顔を見合わせて、
「すいません、どなたでしょーか?」
空閑が謎のどやがおをしつつ質問する。
が、いない。
いない。と言うのはその言葉通り、居なくなっていたのだ。
「なんだったんだろうね。」
千佳が僕の顔を見て不思議そうに言った。
その後、僕達は支部の方に行った。
身長165cmって書いたけど、それじゃ三雲より小さいので、171cmで。((長身の18歳で迅の同い年。
迅4/19 如月12/25なので、同い年なのです。
支部にて。
支部につくと、林藤支部長から収集が掛かった。
ガチャンと鉄のドアノブに手を掛け、ぎぃと重苦しくドアを開くと、
「よう。」
と、いつも通り、中央の机の椅子座り、煙草を吸っている林藤支部長の姿が見られた。
僕は質問する。
「どうしたんですか。林藤支部長。」
「三雲、遊真、千佳にとどまらず、鳥丸、迅、宇佐美、小南、レイジ、陽太郎にも関係することだ。」
僕ら三人がばっと後ろを見ると、先輩達と陽太郎の姿が見えた。
「なにかあるんですか。」
と、迅さんがぼんちあげ片手に林藤支部長に聞いた。
すると、
「本部からアイツが帰ってきたぞ。」
支部長の一言でみんなが固まる。
そして次の瞬間。
「やったあああああ!」
小南先輩が大きく声をあげる。
「うるさいスよ、小南先輩。」
と、鳥丸先輩が興奮気味に小南先輩を宥めた。
「アイツって、アイツですか!?」
「そーだ、アイツだ、帰ってきたぞマジで」
と、迅さんが支部長に詰め寄ったりと、今支部長室はお祭り騒ぎだ。
「というかもう来てるぞ。」
と、支部長がドアを指さすと、ドアから誰か入ってきた。
こ、この人は!
「ああああ! 俺が質問しようとして消えた人!」
空閑が大きく指さした。「かっかっか。」と豪快に笑うその人は、僕らがここにくるまえに会った女の人だった。
「おーぅ、新人も居るじゃねぇの!
てめぇら久しぶっぎゃい!」
その人はそこまで言い止めた。
それは何でだろう。答えは小南先輩がリアルに飛び付いたからだ。
「久しぶりーーー! 息吹! っていうか見ない間にまたおっきくなってるじゃない。」
と、小南先輩はその人の胸をまじまじと見つめる。
それは言えてるかもしれない。
なにせあのサイズだ。目を引くのも無理は無いだろう。
「桐絵……重たくなってきて動きにくくて大変だからそー言うのはよしてくれよ。」
と、小南先輩をひっぺがした。
すると、
「久しぶりだなー、息吹。」
陽太郎が雷神丸に乗りながらその人に寄っていく。
雷神丸もかなりなついているようで、足元に頭を押し付けてる。
「とりあえずはじめましての奴も居るな。
俺は『如月 息吹』。よろしくな。」
と、簡単に自己紹介を受け、僕達も自己紹介をした。
「ほぉう、今本部で噂になってる三雲隊かー。
玉狛第二とは聞いてたけど、身長ちっさいの多すぎだろい。」
と、空閑や千佳を見ながら僕に告げた息吹さん。
「ま、面白そうだから良いだろい!」
と、ポンと二人の頭に手を置く。
「で、きょーすけきょーすけ、レージさんレージさん。」
と、ちょいちょいと手招きで烏丸先輩とレイジさんを呼ぶ息吹さん。「なんスか」とスススと近寄る烏丸先輩。
「コイツら、強いなぁ!
京介とレイジさんが鍛えたのか!?」
と、僕ら三人をまとめて言う息吹さん。コクンと頷くレイジさんと烏丸先輩。
「一応小南先輩も鍛えました。」
と、烏丸先輩が一言付け加える。「一応ってなによ!!」と嬉しそうに反論する。
「まぁ遊真はネイバーっぽいからつえーだろい。『インサイド』使わなくても分からぁ。
っつーか修のステータスかなり上がってるけど、これは京介かな。
んでもって千佳のトリオン量ヤベェだろい、反則だって。」
と、ペラペラと僕らを見つつ、話していく息吹さん。
でも、
「ねぇ迅さん。きさらぎ先輩はなんでこんなに俺達の事が分かるの?」
と、空閑が聞いた。すると
「息吹のサイドエフェクトだ。」
そこまで言うと、宇佐美先輩が解説をする。
「息吹さんのサイドエフェクトはさっき息吹さんが言ったように
インサイド
『視覚』って言うの。
これ超便利なんだよね〜。
一目自分の意思で見れば相手のステータスが完璧に表示される。
名前、歳、星座、血液型、生年月日、特技、攻撃力、防御力、知力、体力、得意な事。
アタッカーか、スナイパーか、ガンナーか、シューターか。
現在のトリオン量、以前のステータス、現在のステータス。
スタミナ、テクニック、ジャンプ力、スピード、身長体重、好きなもの。
これが分かっちゃうの。」
宇佐美先輩が言うと、千佳がこう言った。
「それなら読心術じゃないですか。」
と。それは僕も思う。
すると宇佐美先輩は
「うぅん、分かるのはさっき言った物だけ。
相手の心理とか内心、本音とかは分かんないし、息吹さん口鉄壁並に固いから個人情報も流れない。
オマケにあの性格でしょ?
本部でも人気高いの。あの風間さんまで息吹さんの事認めちゃってる。」
と、どうだウチの息吹さんはすごいだろー的な顔をして僕達に言った宇佐美先輩。
「とりあえず、コーチから無事こっちに戻って来れて良かったな。」
迅さんが息吹さんの肩を叩く。
僕はそこまで認められている息吹さんを素直に尊敬出来た。
「とりあえず、インサイドだけじゃ力はよく分かんないから、対戦しよーか、修、遊真。
栞、頼んだ。」
と、息吹さんが進める。
僕はチラッと烏丸先輩の顔を見る。
『行ってこい』
と、顎で指示される。
僕はしぶしぶ空閑のあとに続いた。
数分後。
10本勝負で空閑が全敗惨敗した。
あの空閑が一撃も与えられなかった!?
どれだけ強いんだ息吹さんは!!?
僕が唖然としていると、空閑が
「息吹さんのトリオン量ヤバイぞ修。
千佳と同等か、それ以上だ。
で、少し静か、戦場に居たら一国の精鋭部隊に匹敵するぞ。」
空閑がここまで言うなんて、どうなっているんだ。
そんな事を考えつつ、僕はブースへと入った。
「息吹さん、2連続だけど大丈夫?」
「気にすんなって栞!」
と、空閑と戦った後なのに、汗一つ掻いてない。
スタートした10本勝負。
僕はそこで大きな衝撃を受けた。
「よ、よろしくお願いします!」
「おう、お手柔らかにな!」
お手柔らかに、それは僕が言いたいです。
『10本勝負、始め』
開始の音声が殺風景なトリガー室にこだまする。
そして
「え……。」
僕の水月辺りにネオンの赤と普通の黒の要り混じる刀が突き刺さっていた。
『10本勝負、1本目勝者、如月』
と、音声が流れた。
二本目。
今度は普通に笑みを浮かべ、僕の方に『歩いてくる』。
僕の目の前に来たかと思うと、僕の頭が飛んだ。
そんな感じに10本勝負が終わった。
「どうだ、修。
息吹さんの強さは。何か感じたか?」
烏丸先輩に聞かれ、僕は少し間を置きつつ、こう発言した。
「とりあえず……反撃する暇が無かったです。
何か感じたか、と言われると、なんなんでしょう。
……『人を殺すためにあるような』戦い方のように感じました。」
僕がそういうと、「それが分かれたら良し。」と、烏丸先輩に無表情で誉められる。
すると迅さんがこう言った。
「メガネ君のその『人を殺すためにあるような』は、そのままだ。」
「どー言う意味? 迅さん。」
迅さんの言葉に空閑が反応し、聞いた。
「ん? そのままの意味だけど。」
「え? なんで?」
「遊真、もうちょっと自分で理解しようぜ。
ま、説明するとな、アイツの戦い方はだな『暗殺』なんだよ。
アイツには『暗殺』『戦闘』の才能が有るんだよ。
息吹は小さい時から暗殺訓練を受けさせられてたらしいからな。
もちろん人は殺したこと無いって言ってたけど。
ボーダーに入ったのも小南と同期。
俺にしては同い年だけど、ボーダーに居た時間はアイツの方が先輩ってこと。」
迅さんは一通り空閑に説明して「分かるか?」と確認を取った。
かろうじで分かった空閑はコクンと頷く。
「息吹さんて、凄い人なんですね。」
「そーよ。
息吹には迅だって勝った事無いんだから。
実質玉狛最強よ。」
小南先輩が自慢気に言った。
僕は尊敬されて慕われている人なんだと、身を持って自覚した。
「息吹は、ほぼ超人だぞ。」
「? どういう意味だ? 陽太郎。」
「フフン、教えてやろう遊真。
息吹、勉強は全国模試一位。運動は出来ないことなど無い。玉狛にとどまらず、ボーダーでも最強なのだ。
忍田本部長より強いんだぞ、最強なんだぞー。」
陽太郎がまるで自身の様に自慢する。
ここまで出来る人って、天才ですよね。
僕はそう言いたい気持ちをぐっと抑えた。
キャラクター紹介も一通り終わったので、本編に沿ってやっていこうと思います。
第一話「三雲 修」
『ゴォォオオ』
煙が舞い上がる。
ここはボーダー本部基地前。
瓦礫が飛び交う危険区域内で、三雲修はその場に座り込んでいた。
「よう。」
一人の男が三雲の前に転がっている怪物の死体の上で声を掛けた。
「無事か? メガネ君。」
炎の光の反射を受けつつ、男は振り向いた。
**
三門市 人口28万人
ある日この町に異世界への門が開いた。
『近界民』(ネイバー)
後にそう呼ばれる異次元からの侵略者が門付近の地域を蹂躪、街は恐怖に包まれた。
こちらの世界とは異なる技術を持つネイバーには地球上の兵器は効果が薄く、誰もが都市の壊滅は時間の問題だと思い始めたその時。
突如現れた謎の一団がネイバーを倒し、こう言った。
『こいつらの事は任せてほしい
我々はこの日の為にずっと備えてきた。』
と。
ネイバーの技術を独自に研究し、「こちら側」の世界を守るため戦う組織
【界境防衛機関ボーダー】
彼らはわずかな期間で巨大な基地を作り上げ、ネイバーに対する防衛体制を整えた。
それから4年。
門は依然開いているにも関わらず、三門市を出ていくものは驚くほど少なく、ボーダーへの信頼に因るものか多くの住人は時折届いてくる爆音や閃光に慣れてしまっていた……。
**
わいわい、ガヤガヤと賑わう中学三年生のある教室で、
「昨日の戦闘望遠で撮った。」
「うおおネイバーでけー!」
と、ある男子達は騒いだり、
「先輩の彼氏、ボーダーにスカウトされたらしいよ。」
「えー ホント!? すごーい!」
と、ある女子は喋っていたり、
「あー、俺もボーダー入りてーなー。『トリガーオン』!」
「似合わねぇ〜〜!」
「絶望的。」
と、あげく入りたいと言う輩もいる。
そのなかで一人、机に面し、椅子に姿勢正しく座っている男。
三雲修が黙想をしていた。
「!」
すると、ボスッと何者かのペンケースが飛んでくる。
「ぶははは! パス失敗!」
「あんくらい取れよおまえ。」
と、苛つく言い方の男とプリンヘッドがやらしげに会話する。
「返してよ〜、俺のペンケース〜。」
もうボスらしき男が気の弱そうな男をこっちにこれないようとうせんぼうしていた。
あの様子を見る限り、故意に三雲に当てたものでは無さそうだ。
「おいメガネ。それこっち寄越せ。」
プリンヘッドと苛つく言い方の男のボスらしき男が三雲に寄越せと指示する。
すると、
三雲は立ち上がり、苛つく言い方の奴の前を通りすぎ、いじめられている男にペンケースを手渡し、三雲は再び机にガタンと座る。
「カッコイー。」
「マジかこいつ超冷めるわ。」
等と批判が浴びせられるも、三雲はそれを無視する。
すると、「先生来ないんだけど。」「転校生の相手してるんじゃない?」「あー」と言う会話が耳に届いた。
「珍しいよな、三門市に転校して『くる』って。」
「転校して『いく』ならわかるけどな。
もしかしてボーダー関係者だったりして。」
先程ボーダーに入りたいと言っていた少年らが会話をする。
それを聞いていた三雲はその会話に反応した。
(……ボーダー関係者……?)
**
ピーポーピーポー…
救急車のサイレンが鳴り響く。
ここはとある交差点。
「本当に平気? 体、どこもおかしくない?」
この口ぶりから察するに、事故ったらしい。
すると、こう返答が返ってきた。
「うん、へーき。」
と。
流石の警察官も焦りを見せる。
「いや、だって君、おもいっきりハネられてたよ……?」
心配する他人をよそに、ハネられた小柄な少年は制服を叩きつつ、こう言った。
「だいじょぶだって。
ケガなんかしてないって。そっちこそいいの?
クルマ凹んだけど。」
そういうと、ハネた人らしき男が大丈夫だと慌てて言う。
「一応書類作るから、名前と住所を教えてくれるかな?」
警察官の言うことに素直に応じるハネられた小柄な白髪の少年はこう言った。
「クガ・ユーマ。
住所……住所はえーと……。」
と。そして頭を掻きつつ、困ったような顔をしていると、少年の首もとから何か黒い物が出てきて、助言する。
『三門市麓台町8-5-1』
「みかどしろくだいちょうはちのごのいち。」
しばらくすると、少年は走り出す。
「いやー、日本も意外と危険だなー。」
口ぶりから察するに彼は外国人らしい。
するとどこかからニューッと黒い炊飯器型より少し小さいの宙を浮くモノが出てきて、機械の様な低い声でこう言う。
「もう少し周囲に気を配った方がいい。
生身なら損傷していたのはユーマの方だっただろう。」
と、注意をする。
「事故ったのはレプリカが急がせるからじゃん。」
炊飯器の名前はレプリカと言うらしい。
クガがそういうと、
「急がせる理由を作ったのはユーマだ。
すでに25分の遅刻だ。」
「うお やべ。」
と、再び駆け出すクガ。
すると、こんなことを言い出した。
「トリガー使っていい?」
と。
するとレプリカはこう告げた。
「それを決めるのは私ではない。
ユーマ自身だ。」
そういうと、しばらくの沈黙が流れ、「じゃあ使わんとこ。」と返ってくる。
「私もそれが賢明だと思う。」
そう会話が続くと、
「先に基地を見に行ったのが失敗だったな。
学校の後にすればよかった。」
**
「保護者にも連絡がつかんのかね?」
学校の職員室でいかにも鬼教師らしいメガネの男が怒鳴る。
「はい……。」
と、心配そうに返事をする。「まったく、初日から遅刻とは。」とメガネ教師がため息をつく。
「受験を控えたこの時期に転校してくるだけでも面倒なのに……非常識な家だ!」
と、険悪を隠そうともせず、言い放った。
**
「おおー……。」
その頃クガは教室を覗いていた。
「ホントにみんな同じ服を着てるぞ。
流行ってるのか?」
「管理者側が服装を指定しているそうだ。
恐らくは所属機関を明確にするためだろう。」
「なるほど、礼式兵装みたいなもんか。」
と、一人と一匹で話していると、
「君……どこのクラス?」
と教員に聞かれていた。
**
「空閑 遊真です! 背は低いですが15歳です!
遅れて申し訳ない。」
ペコリと遅れた分のお辞儀をし、無事クガは転入した。
「空閑君は最近まで外国に住んでいて、日本に住むのは初めてだそうなので、みんなで助けてあげましょう。」
優しげな女の先生が言うと、三雲の辺りの席の女子が「外国人?」「帰国子女ってやつでしょ?」と話出す。
そして先程いじめていた男たちはヒソヒソと話出す。
「センセー、ソイツ指輪つけてます!
校則違反じゃ無いですかぁ?」
苛つく言い方をする男が言う。
メガネ教師が「指輪?」と空閑の指もとを見ると、細くて黒い指輪が左の人差し指にある。
「あら、ホント。
空閑君、アクセサリはだめなのよ。」
「ふむ?」
先生からの指摘を受け、後ろのボスはにやにや笑っている。
「外しなさい。
私が預かる、さあ。」
メガネ教師が早くと詰め寄る。
すると、
「えっ、ムリです。」
空閑は拒否する。「は?」と顔を歪ませる眼鏡教師。
「「ムリです」じゃないよ、ほら渡しなさい。」
「いやいやいや、ムリムリ。ほんとにムリ。」
と、ギリギリ指輪を引っ張る眼鏡教師と空閑。
「アクセサリは禁止! 校則でそう決まってるんだよ!
学校に通ってもらう以上は守ってもらう!」
眼鏡教師がそう言うと、ガーンとショックを受けた顔をして空閑が言った。
「じゃあ学校は諦めます……おじゃましました……。」
空閑はそういって去ろうとする。
それを「はぁ!? ちょっ! 君!?」と驚きつつ引き留める眼鏡教師。
すると、「先生。」と三雲が手を上げる。
「何か事情があるんじゃないでしょうか。
その指輪を外せない事情が。」
と言うと、「事情?」「三雲君」と先生方が三雲を見る。
「出たこれメガネ。」
「マジ男前なんだけど。」
などと先程の輩に批判を浴びせられるが、メガネ教師はスルー。
「なんなのかね、その指輪は。」
「親の形見です。」
「センセー、実は昨日没収された漫画じいちゃんの形見なんです!」
「先週取り上げられたゲームもそーなんすわ〜。」
「そこ! 静かにしろ!
君ねぇ、そんな出任せが……。」
「? 本当です、親の形見です。」
空閑は聞かれ、もう一度答える。
その目を見たメガネ教師は脂汗をこれでもかと垂らす。
「わ、わかった、そう言うことなら。
水沼先生、ちょっと。」
「あ、はい。 みんな自習!」
メガネ教師は教室を出ると同時に女の先生、水沼先生を呼ぶ。
そして最後に
「三雲君、空閑君のことお願いね。」
「え?!」
半ば無理矢理面倒を見させられることになる三雲。
対する空閑はニコリと笑い、「よろしく」と言われ、「……よろしく」と三雲は返す。
時間は休み時間へと写る。
「なんで空閑君は髪の毛真っ白なの?」
「昔は黒かったよ。いつの間にか驚きの白さに。」
そんな空閑を見て三雲は
(最初はもしやと思ったけど、ボーダーの人間って感じじゃないな。
子供っぽすぎる。)
すると、
https://i.imgur.com/0jndBJP.png
14:なむ:2019/01/23(水) 16:29 ID:2wk すみません。
ハルと子まちがえますた