ちわっす。さやるです。なんでも好きに呼んでください!ドラゴンボールが今好きなのでドラゴンボールばっかりだと思いますけど見てって下さい!Twitterもしてます。さやるちゃんって調べたらアイコンが悟空のやつが出てくると思うので見かけたら絡んであげてください!
ルールはとくにありません。時折ホモとかあります!ご注意ください。
でわ!
次行こ、次。
・交換日記
・手紙交換
・甘える先生
・ハゲクラ集い
どれにしようかな。
個人的には、ハゲクラ集いか、甘える先生のどっちか。うううううんんんん
インチキ野郎
ヒーロー失格
ヒーローやめろ。
サイタマはこれまでに沢山の怒声を浴せられた。
おまけにヒーロー教会にまで疑われ、それでもめげずにヒーローをやってきた。
弱音も吐かずに。たくましく生きてきた。
それなのに、ジェノスの前になるとサイタマは一変して甘える。
その日はいつものようにジェノスとサイタマが買い物から帰っているときだった。
突然座り込むサイタマに気分が悪いのかと思いジェノスが声をかける。
「…先生?どうしたんですか?」
座り込むサイタマに近づいこうと足を一歩踏み出す。
「…疲れた。歩きたくない。」
(…可愛いッ…!)
思わず声に出しそうになったがぐっとこらえる
小さな子供みたいに甘えるサイタマに不覚にも胸が高鳴った。
ジェノスはサイタマの前で背中を向けて座り込む
所謂おんぶをするときの態勢だ。
「先生、乗ってください」
サイタマは小さく返事をすると、ジェノスの背中に乗った。
サイタマが背中に乗ったと確認すると、ジェノスは立ち上がり歩き出す。
「…ジェノス。」
「はい」
「…好き。」
初めてだ。サイタマから好きって言われたのは。
ジェノスは唖然とする。
「…おい、なんか言えよ。恥ずかしいだろ」
サイタマに頭を手刀される。
「…すみません。吃驚して…」
しばらく沈黙が続いた。
だが、それをはじめに破ったのはサイタマだった。
「…お前は?」
「え?」
「お前はどうなの?ちゃんと好き?俺の事。」
ジェノスの肩に顔を埋めて喋るサイタマの声は籠もって聞こえる。
「俺は、先生の事愛してます」
そうはっきり言ったジェノスの声にサイタマは顔を上げる。
「やったっ」
サイタマは笑って言った。
ねぇ、ハゲマントと鬼サイボーグってつきあってるの?
ないでしょwwww
でもふたりで一緒にいたところ見たことある人いるよね?
この前ジェノス様とハゲマント買い物してた。二人で。最悪ジェノス様が汚れる。
「先生教会の方からファンレターが届いています。」
丁度買い物から家に帰ってくる途中、ファンレターが届いた。
ジェノスは、手紙が沢山入った段ボールを持ち上げる。
「おー、早く帰ってみよーぜ。」
いつもより少し速足で家に帰った。
うん。なんかおもいつかね
家に着くと早速箱を開けて中身を見る。
ざっと100通くらいか。机の上に手紙を置く。
100通中5通くらいがサイタマ宛てが平均だが今日はいつもと違い、10通くらいあった。
「お、今日は俺宛て多いな。」
サイタマは自分宛ての手紙だけとりながら、少しいつもより声のトーンを上げて言う。
内容はどうであれ、自分宛てのがあるとやはり嬉しいのだろう。
「そうみたいですね。」
ジェノスは少し口角を上げた
う、ううう思いつかないのおお(´;ω;`)
ジェノスはやきもち妬きだ。
付き合って2週間足らずで気が付いた。
サイタマがどこか行いくのも誰かと会うのもジェノスはかならずといっていいほど、嫌な顏をする。
それに気が付いたのは付き合って1週間後。
サイタマは基本人の顔色なんて気にしない。
だがジェノスはあからさまに嫌がっていた。
例えばキングが遊びに来たとする。
ジェノスは顔中にどことなく殺気を漂わせ、キングは逃げ出したいほどの恐怖に襲われる。
サイタマも何度かジェノスに注意したことがある。
だがそれも全部論破され打ち消されてしまった。
頭がよくきれるジェノスに口で勝てるはずもなく、サイタマは諦めを決心した。
あれからというもののかれこれ3年が経過した。
サイタマは28歳ジェノスは22歳と大人になった。
そんななか、最近ジェノスに変化が見られる。
強さもそうだが、嫉妬をしなくなったのだ。
どこに行くにも憎悪に満ちた顏をしていたジェノスが今ではどこかに行くと言っても行先も聞かずに「いってらっしゃい」と見送ってくれる。
初めは「楽でいいや」って思っていた。
正直行先とかいちいち聞かれて答えるのがめんどくさかった。
それでもそんなことを言えるはずもなく黙って答えていたが、今では全く聞かれなくなりサイタマは心の奥底で喜んでいたのだ。
だが、それもその時だけで慣れっていうものは恐ろしいものだ。
何日かすると聞かれないことが寂しさに変っていく。
「ジェノスー」
サイタマはいつものように漫画を読み、ジェノスは日記を書いていた。
筆を走らせる音と紙をめくる音しか聞こえないなか、呟くようにジェノスの名前を呼ぶサイタマ。
名前を呼ばれると日記を書くのをやめ、顔をあげるジェノス。
「なんですか?」
3年前と比べ随分と大人っぽくなった顔がサイタマに向けられ首をかしげる。
「おまえさ、嫉妬しなくなったよな。」
待ってましたと言わんとばかりの顔でジェノスは「そうですね、愛されてる自信があるので。」っと言い放った。
「あれ?俺お前にそんな愛情表現なんてしてた?」
元々愛されることがないサイタマにとって人を愛するなんてとてもじゃないけど難しいことであった。
でも、ジェノスは愛されてるっていう自信があるとはっきり言うのだ。
頭にはてなマークを浮かべてるサイタマにジェノスは微笑する。
「やはり、無自覚だったんですね。」
「うん?」
はい飽きた。私もう今書いてる小説の続きかかないから!!飽きたから!!!違う話かく!!!
25:さやる:2016/03/13(日) 18:18 ID:rao おかしいおかしいおかしいおかしい。
なにがおかしいかって?
体が動かねぇ!!!!!
やばい、どうしよう、目の前に女の幽霊いる、めっちゃこっち見てる!!
怖い怖い怖い!!!!どうしよう!!!!
金縛りにあった。3年ぶりに。
俺は昔から霊感が強かったんだ。それもよく取りつかれてもいた。
物心がついたころにはもう見えていて、怖くて、でも誰も信じてくれなくて
世界のどこに目をやっても幽霊はいるわけで、これが現実なんだと諦めていた。
いつかの友人に霊感強いんだって言うと、面白半分で廃病院に連れていかれて、霊に取りつかれて、もうその先は全然覚えてないんだけど、それからそいつらに化け物とか怪人とかに扱われて、酷いもんだと思った。
俺は3年前怪人から子供を守った。
俺は昔ヒーローになりたかったんだっていうことを思い出してトレーニングを積んだ。
禿げるくらい死に物狂いでトレーニングを積んだ。
今ではワンパンで敵を倒すくらいには強くなった。
これもボツ
28:さやる:2016/03/14(月) 21:29 ID:rao サ「ジェノスのハートにバッキューンッ☆」
ジ「うっ…!!俺のハートがっ…!!」
サ「あっ!ごめんなジェノス…俺の可愛さにやられたのか?ごめんな、俺が可愛いから…」
ジ「そんなっ…!!違います先生!!!!先生は可愛いんじゃなくて、天使、いや、神です!!もっと自分に自信を持ってください!!!!!」
サ「…そう?ジェノスはイケメンだぞ?」
ジ「好きな人には好かれたいので、かっこよくふるまってるんです!!」
サ「きゅーーん、俺の心がぁーー」
ジ「先生起きてください」
サ「んー、眠い」
ジ「しかたないですね、お目覚めのキッスをおくります。」
サ「何それ、俺白雪姫?」
ジ「そうです、先生は俺がキスしたら起きてください」
サ「うん、かっこいいな。俺の王子様。」
ジ「可愛いです先生っ!」
サ「うんうん」
エ「王子様♡♡♡」
兵「俺のお姫様♡」
エ「キャーーっ!!!かっこいいいい♡♡♡」
兵「そんなお前も愛らしいぜ☆」
エ「へーちょーはイケメンね??」
兵「お前だけの王子様だゾッ☆」
エ「へーちょーだけの、お姫様♡♡」
兵「愛してるぜハニー。」
エ「愛してるよだーりん♡」
ねたくれ
32:さやる:2016/03/27(日) 22:25 ID:raoここも大分クオリティあがってきたな。
33:さやる:2016/04/08(金) 04:14 ID:mhIあげます!!明日小説書こうかな…
34:さやる:2016/04/18(月) 23:27 ID:mhIあーアケ
35:さやる:2016/06/06(月) 23:59 ID:9Hwあげー
36:さやる:2016/06/20(月) 00:27 ID:9Hwあげ
37:さやる:2016/08/22(月) 13:06 ID:uzk(っ'ヮ'c)ファァァァァァァァァァァwwwwww
38:さやる:2016/08/22(月) 13:06 ID:uzkズートピアの小説はよ
39:さやる:2016/10/15(土) 15:13 ID:uzk 霊モブ...うっ...霊モブ尊い...うっテルモブと律モブも尊い...あぁんんん//
さぁ!どれかこうかなー
あげー
41:さやる:2017/01/04(水) 00:12 ID:yWkあげ
42:さやる:2017/01/04(水) 00:13 ID:yWk勝デク書きたい
43:さやる:2017/01/15(日) 15:46 ID:E3s
「かっちゃん。」
「あ?」
出久は1度目を瞑り、深く息を吸って吐き出し再び息を吸い、目を開ける。何かを決意したような眼差しを向けゆっくりと口をあけて言葉を言う
「……僕、赤ちゃんが出来たみたい。」
1週間くらい前だっただろうか、出久の調子がおかしかった。食べ物を食べると嘔吐し、ていうか、口の中にものを入れると吐く。という状態だった。頭痛と腹痛もあって、勝己もおかしいと思い病院を行くように勧めたが「ただの体調不良だから大丈夫。寝たら治る」と言って言う事を聞かなかった。
でも、次の日もその次の日も、食べては吐いての繰り返しを続け、流石にまずいと感じ取った勝己は、ほぼ強引に出久を病院に連れていった。
実はなんとなく気づいていた自分のお腹の中には命が宿っているのではないのかと。生理はこないし、症状だって完全に悪阻のときの症状だってことも気づいていた。だけど敢えて気付かないふりをしたのはやっぱり勝己に打ち明ける勇気がなかったからだ。悪阻がこんなにも辛いものだと知らなかっけど。
「妊娠してますね。2ヶ月ですよ!おめでとうございます!」
あぁ、やっぱり。がっかりする気持ちと嬉しい気持ちが湧いてくる。
「でも危なかったですね。結構重たい方の悪阻だったみたいですが、もう少し遅かったら脱水症状起こして点滴の入院生活でしたね!」
嬉しさが勝ったわ。出久は強く心の中で思った。
入院なんてしたらヒーロー活動はお預けだしそんなもの溜まったもんじゃない。お腹に赤ちゃんがいるというだけでヴィランと戦うのだってやっかいなのだ。入院なんて死んでもごめんだ。そう思いながら出久はお腹をさすった。
「…………かっちゃんになんて言おう…」
勝己の事だから子供が出来るなんて計算の内だろうけど、それでも痛恨ミスだっりしたら怖い。もしも痛恨ミスだとしてもこの子を下ろすという選択肢はないけど。そんなことをずるずると考えながら夕日で紅く染まった道を歩いて帰る。
ちっす
45:さやる:2017/03/20(月) 23:15 ID:.Uo勝デク書き留めまくったんであげます
46:さやる:2017/03/20(月) 23:15 ID:.Uo 1話 すれ違い
俺にはムカつく幼馴染みがいる。黒色の中に薄く緑がかかったくせっ毛の髪の毛。こぼれるほど大きな深緑の目。頬に散らかったそばかす。無駄にでかくなりやがった胸。でっけー黄色いリュックに、体型に合っていない大きめの赤い靴。何もかも地味だしムカつくし、すぐ泣くし、すっげー嫌いな筈なのに俺はこいつが好きだ。多分一目惚れだったんだと思う。こいつ以外好きになったことねーし。俺は5歳まではこいつと良く遊んでいた。昔川に落ちた時に弱いくせに俺に手を差し伸べてきたんだ。そうだ。あの時から俺はあいつに優しく出来なくなったんだ。「お前は何も出来ない」だからそれをわからせるためにつけた「デク」というあだ名をあいつは無視しやがったんだ。黙って俺の後ろにたって守ってもらっていればよかったのに。そんな訳で俺は5歳の頃からデクをいじめていた。あれだ。好きな子ほどいじめたくなるってやつだ。そのせいで俺は確実にあいつに嫌われている。中学のときはそれでよかったんだ。中学のときずっと1人でいるあいつに構うやつもいなくて、それでよかった。満足していたんだ。だが高校に入るとそうはならなくて、元から愛想がいいあいつはモテた。勿論本人は気づいてないしそういう目で見るやつは全員俺が爆破してやった。まぁそんなわけで俺も焦り始めている。そろそろ好感度をあげておかないと誰かにとられるのではないかと。だが、5歳の時からいじめてるやつに今更優しくできるはずもなくそんな思いで俺は新学期に突入した。
「なぁ爆豪そろそろ緑谷に告白したほうがいいんじゃねぇ?」
うるせぇんなこたぁわーってるんだよ。そもそもそれが簡単に出来たらこんな苦労してねぇわ。俺はぽつりと心の中で呟く
「わかっとるわ。んなこと」
「だったら言えよ」
「無理だな。あいつを口説いてからじゃねぇと納得いかねぇ」
「まぁ、取り敢えず優しくする所から始めてみたら?」
「あぁ!?優しくだぁ!?無理だな。あいつの顔見るだけで腹立って仕方ねぇんだ。」
「じゃあ轟にとられてもいいんかよ。」
「……」
「ま、いきなり優しくしても緑谷からしたら質の悪いびっくりとしか思わないし、お前が緑谷に優しくしても気持ち悪いだけだもんな!」
「…っるせー!してやるわ。やり殺したるわ!カス!」
しまったという頃には遅くて、クソ髪は「頑張れよー」と教室からでていった。
めんどくせーこと押し付けやがって。約束しちまったからやるしかねぇんだけど。
そもそも優しくってどうすりゃいいんだ。あいさつちゃんと返すとかか?クソが。めんどくせー。
イラつく気持ちを誰かにぶつけることも出来ず俺は1人頭を抱えた。
2話 すれ違い
私は幼馴染みが好き。クソを下水で煮込んだような性格で、幼いころから私のことをバカにしてはいじめて、話しかけると「しね」「ブス」「話しかけんな」の三連コンボ。私だってブスってことは自覚している。可愛い服もヘアピンも似合わないのは知ってる。それでもやっぱりブスって言われると傷つくし、正直辛い。 どうせ報われない恋なのだ。今更どうこうしようとは思わないけれど。そんなわけで私はかっちゃんに話しかけても「話しかけてくんな」で切り捨てられる。そう、いつもは。でもなぜか今日のかっちゃんは私がいつものように朝「かっちゃん、おはよ」というと普通ならここで「話しかけんなブス」と言われるはずだ。けど、今日は「…はよ」と、返してくれた。嬉しさで朝からニヤニヤしてたらお茶子ちゃんに「デクちゃんなんかいい事あったん?」と言われてしまった。普段からお茶子ちゃんには相談にのってもらっていて、今まで誰にも言えなくて心の奥にしまい込んであったかっちゃんへの恋愛感情。それを初めて打ち明けたのがお茶子ちゃんだ。私にとって架け替えのないすごくすごく大切なお友達。
私はお茶子ちゃんに朝あった出来事を話した。
お茶子ちゃんは「それ脈アリだよ!やったね!」と自分のことのように喜んでくれた。本当にいい友達を持ったと思う。お茶子ちゃんありがとうね。でも、かっちゃんはきっと私を好きじゃない。今日はたまたま機嫌がよかっただけ。浮かれるな私。自惚れるな私。そう自分に言い聞かせてチャイムと同時に椅子に座った。
3話 すれ違い
「で、優しく出来た?」
「…………」
「えw出来てねぇの?www」
「うるせぇアホ面殺すぞ。ちゃんとしたわ」
「あいさつできたとかじゃねぇの?」
「…………」
「まじか、爆豪」
「うっせ!大体あいつとは朝挨拶する程度で話さねぇんだよ。」
「お前も大変なんだな…頑張れよ…」
昼いつものメンバーで食堂にきてなにを話すかと思えばこいつらおれのこと馬鹿にしてんじゃねぇか。くそが。そもそも俺とデクが話すことがねぇんだから優しくもくそもねぇじゃねぇかカス。とか思っていたらデクが話しかけてきやがった。
「か、かっちゃん…。あのね、お母さんが野菜たくさん持って帰ってきちゃって、食べ切れないからかっちゃんにお裾分けしたいらしくって…だから…。」
「おー、帰りに寄ってく。」
「うん。ごめんね」
デクは眉を下げ申し訳なさそうに微笑んで、丸顔の元へ再び戻った。
「良かったな、爆豪!あいさつ以外で話せて!」
BOOM!
アホ面の顔面に爆破を食らわせてやった。
俺をなんだとおもってんだカス。まじでてめぇ俺とデクが付き合ったら目の前でいちゃつきまくったるからな。
そんなこんなで放課後。クソ髪アホ面クソテープを適当にあしらい1人で帰っていた。今日は何だかいつもと違う道を通りたくなり裏道から帰ることにした。だが俺はこの道を選んだことを深く後悔することになった。
紅く染まった細い道をいつもの速さで帰っていると、少し行った先に黒色に薄くかかった緑の癖っ毛と、赤と白の半分の髪の毛のしたやつがいた。
半分野郎とデクだ。
2人は笑って何かを話しているようだ。それも凄く楽しそうに。俺は走った。逃げたわけじゃねぇ。デクのことろにだ。デクを取り返しに走ったんだ。
「おい、くそデク。こっちこい」
2人がたのしそうに話ていた?んなこたぁしるか。俺はデクの手を引っ張った。デクは今も昔も俺のなんだ。誰が半分野郎にわたすか。ほんとはもっと口説いてから告りたかったがそんなことしったことか。フッたら監禁してやるかんな。くそが。俺は行く宛もなくひたすらデクの手を引っ張った。
「か、かっちゃん!?腕痛い!」
デクの声で自分は相当強い力でデクの腕を握っていることに気が付いた。手の力を緩めるとデクの腕はほんのり赤くなっていた。
「なぁ。」
「な、なに?」
「半分野郎のことすきなんか。」
「轟くん?なんで?」
「一緒に帰ってただろ。」
「あ、あれは、その、かっちゃんの誕生日近いでしょ?だからほら、男の子って何が好きとかわかんないから、轟くんに一緒に選んでもらって、それで、帰ろうとしたら、轟くんが送ってくれるって言うから一緒に帰ってたんだよ。」
「じゃあべつに好きじゃねぇんだよなぁ」
「え!?好き!?違うよ!あ、でも、友達としては好きだなぁ」
えへへじゃねぇわ。可愛いなクソ。
とか思ってねぇ!可愛いとか思ってねぇはしねカス!誰がこんなクソブス…
「…それに、好きな人いるしなぁ…。」
は?
なんて言った?好きな人?は?
幼い頃から一緒に居たけどお前が想いを寄せるよんなやつなんていなかっただろ…。オールマイトくらいだっただろうが。巫山戯んなよ。どこのクソモブだ。言ってみろカス。…まぁ誰でもいい。俺は俺以外認めねぇからな。俺以外の名前言いやがったらクソモブ爆破して殺す。んでデクは監禁してやる。
「クソブスナードのくせに好きなやつ居んのかよ。誰だよ言ってみろよ」
「かっちゃんには絶対言わない。」
「あ"あ"!?…んでだよ。なんで俺には言わねぇんだ。」
「そんなの決まってるだろ!!かっちゃんのこと好きだからじゃん!!」
「あ?」
「…!!か、かっちゃんのせいで言っちゃった!!かっちゃんのせいだよ。バカヤロー…。でも、ごめん。ちゃんと、諦めるから…だから、一思いにふってほしいな…」
正直びっくりしすぎて振るとか振らないとかの内容は全く耳に入ってこなかった。ずっとずっと恋焦がれてきた幼馴染みは俺のことを嫌っていると思っていた。暴力だって只あった。暴言も吐きまくった。大事にしていたノートも燃やした。とてもじゃないがいい事したとは思えない。そんな俺を好きでいるこいつはなんなのだろうか。今思えば幼い頃からから俺の事を好きだとか言っていた。ってことはずっと一途に思ってきたってことだよな。一途すぎんだろ…。
「かっちゃん…?」
固まって反応がない俺が心配になったのかさっきまで目尻に溜めていた涙はひっこんで、したから俺を覗き込んで名前を呼んだ。
正直上目遣いはクるからやめてほしい。
俺はデクの顔を両手で抱えるように掴んで、言い聞かせるように言った。
「いいか。1度しか言わねぇ。ちゃんと耳かっぽじって聞きやがれ。」
デクは再び目に涙を浮かべて小さく「うん」と頷いてた。
俺は1度息を吸い、1度吐いて、もう1度息を吸った。そして、デクの深緑の目を見て声を絞り出した。
「出久、好きだ。」
今度はデクが吃驚する番になっていて、口をあけて、唖然としていた。
そりゃそうだ。嫌われてると思ってたやつからの告白なんだ。吃驚するのもしかたないと思う。
五秒くらい固まっていると、今度は口を閉ざし、目尻に涙を溜め、大粒の涙を1粒、また1粒と流していた。その涙を親指で拭き取りデクの頭を撫で回してやった。
「擦んなよ。目元腫れんぞ。」
「ズッ…う、うん…」
デクは鼻を啜って、小さく返事をした。
「…ほら、おばさん待ってんだろ。行くぞ。」
「うん…」
俺が先を歩いてデクが後から付いて来る。
今まで気づかなかったが、こいつは意外と歩くのが遅かった。仕方ないからいつもよりゆっくり歩いてやれば、嬉しそうに隣に来て歩いた。
デクんちに着けばおばさんが出迎えてくれて、家に上がっていくかと聞かれたがもしもデクと2人で部屋にいることになったら何しでかすかわからないから遠慮しますと断った。その代わり帰りにデクにキスしてやった。顔を真っ赤にしていたが、それすらも可愛いと思ってしまい、鼻で笑って誤魔化した。
俺の可愛い恋人はどうやらまだ階段を踏んでいかないといけないらしい。まずはキスからはじめて慣れさすか…。小さく心の中で呟いた。
勝デク増えろ
51:さやる:2017/04/05(水) 21:34 ID:UYkヒロアカいいゾ〜^
52:さやる:2017/05/10(水) 18:26 ID:1I.みどりあ〜
53:さやる:2017/05/18(木) 21:28 ID:9sgネタが欲しい
54:さやる:2017/05/24(水) 18:43 ID:9sg 幼馴染み2人は仲が悪かった。だがそれは高校に入ってから半年がたつまでのお話。同棲した今。とっても仲が良い、むしろ仲が良すぎるくらいだ。
今まで拗れに拗れまくった2人の想い。想いを告げて、お互い好きなんだと安堵したとき今まで溜め込んでいた思いやらなんからが爆発してしまい、その反響でこんなにもラブラブになってしまったのだろうと思う。
勝己が蔑称で「デク」と呼んでいたあだ名が「出久」となり、人前構わずキス(ディープ含む)、ハグ、ケツを揉む、服に手を突っ込む等平気でするのだ。
初めは見るに耐えなかったが、最近はもう慣れたと周りの皆は悟った。
勿論同棲を始めた今でもそれは続いているわけで、お陰で勝己のファンが一気に減った。出久は「それはそれで何かやだ」と言っていたが勝己は「俺のことを好きになるやつなんて出久だけでいいんだよ。」だそうだ。これを目の前で聞いてしまった上鳴は下呂を吐きそうになったと言っていたが、それもつかの間。勝己は人気もあっという間に取り戻し、最近だとメディアに出てたりもする。出久は「僕のかっちゃんなのになぁ」と少し頬ふくらませていじけていた。そんな出久を勝己がみて「妬いてんのか。可愛いな」と抱き寄せていた。もはや日常茶飯事。
そんなある日、勝己の人気がですぎてるのと優秀さでニューヨークにまで主張に行くことになってしまった。出張なんて一度や二度ではない。だが帰ってくるのは3日後だとか2日後とかだった。ニューヨークになると流石に3日などでは帰れない。最低でも1ヶ月は会えない。お互い辛いし勝己は勿論乗り気ではなかった。でも出久は行けと言う。初めこそは、いやいやかっちゃんと離れたくないと首を振っていたが、「いまニューヨークが大変なんだ、爆心地が行ってくれないと意図度怪我人が出ているのにさらに増えてしまうぞ。」と話を練り込ませた。その話を聞くとそれは大変だと言わんばかりの顔で「かっちゃん行ってあげて!」と言われてしまった。元々ヒーロー気質な出久は人が困っていると言われると黙っていられなくなり自分を犠牲にしてまで人を助けようとする。勝己はもっと自分を大切にしてほしいと思うが、そこが出久のいい所でもあるというのは分かっていたから何も言わなかった。
「かっちゃん、忘れ物ない?」
「おう。」
朝玄関の前で一度確認したが、空港でもう一度確認した。飛行機に乗るのは12時
から。今はまだ11時45分。出久 は、そろそろ行ったほうがいいんじゃないかと言っていたが勝己は「ぎりぎりまで一緒に居たい」と言って、ほんとにぎりぎりまで一緒にいた。そうやって少しでも多くそばにいてくれようとする勝己に出久は大事にされてるんだなと再確認してそして好きだなとしみじみ思う。
「じゃあいってらっしゃい!頑張って!着いたら連絡してね!」
「おう、いってくる」
出久は精一杯の笑みで手を振って見送った。本当はすごく寂しいけど、言い出しっぺは出久なのだ。今更行ってほしくないは無理がある。それにニューヨークは今ヒーローを必要としているんだ。ヒーローとして、いかなければならないだろう。そう自分に言い聞かせて、上手く笑えていたか分からないけど、それでも笑って見せた。出久は、自分は大丈夫なんだと。
勝己を見届けて家に帰ると、元々二人にしては広すぎる部屋がさらに広く感じた。一人で居るには寂しさと物足りなさが募る。今まで分担してやっていた家事も今日、1ヶ月は一人だ。今まで勝己なしでどうやって生活していたっけと思う。1ヶ月は短いようで長い。「大丈夫、1ヶ月だけ。」小さく自分に言い聞かせるように呟き、ぐいっと顔をあげて流しに置かれて水に浸かった食器を洗い流す。
勝己がニューヨークに行ってから2週間。何だかんだで、毎日通話してるし連絡も取り合ってる。会話なんて今日あったことや、何食べたか、今何してるとかそんなたわいのない会話ばかりだ。初めの1週間は声だけで満足していたし、寂しくなかった。でも2週間目になると、直接話したい。寂しい。とだんだん気持ちが募ってくる。きっと寂しいという言葉を言えば勝己は意地でもすぐに帰って来てくれると思う。というか絶対来てくれる。だが言い出したのは出久からだし、何より平和のため。市民のためなのだ。今勝己が頑張って労働しているというのに邪魔するわけにはいかないし、忙しい中出久のために時間を削いでまで毎日通話やメッセージを送ってくれるのだ。これ以上に何を求める。いや、求めちゃダメだ。気持ちをかき消すように頭をぶんぶんと降って、気を紛らわそうとテレビをつけた。番組はお笑いや、ニュース、クイズ番組など、どれも見る気分ではないのでチャンネルをかえていた。
だけど、テレビを付けたのは間違えだったかもしれないと深く後悔することになった。テレビには今出久が会いたくて会いたくて堪らない、恋人でトップヒーローで、可愛い恋人をおいてニューヨークに飛び立ってしまった爆豪勝己が映っていた。どうして、なんでこのタイミングなんだ。と絶望した。そして次に出てきた言葉は『寂しい』だった。決しての勝己には言わないが、心がもう悲鳴をあげている。寂しい。会いたい。勝己の前では絶対言わないのだ。こんな時くらい言っても罰は当たらないだろう。
「かっちゃんに会いたいなぁ」
口に出して言ってみると物足りない心に妙にすっぽりと嵌った。喉の奥から何かがこみ上げてきて鼻の先がつんとする。だんだんと涙腺が熱くなるのを感じる。ズッ…と鼻をひと啜りすると目元からはポタポタと涙が溢れる。画面の中にいる大好きな彼から目を離さず出久は嗚咽した。
「ふっ、ぅぐ…うぅ…」
しゃくりをあげながら声を押し殺し、泣くな泣くなと、何度も何度も袖で涙を拭く。一度でたした涙は案外簡単には止まってくれなくて、目元が真っ赤になるまで泣き続けた。
ヴーヴーとスマホから音が聞こえる。目をごしごし拭きながら徐に自分のスマホに目をやる。最近はあまり見なくなった名前が書かれていて少し戸惑う。麗日からだった。スマホを手に取りコホンと咳払いを一つし、耳に押し当てる。
「う、麗日さん?」
『あ、デクくん!久しぶりー!』
「うん、久しぶり!どうしたの?突然。」
『そうそう、突然で申し訳ないんやけど、今度どっかカフェにでも行こうよ!最近デクくんと全然会えてないし、一緒にゆっくりお話しでもしたいやん?あ、もちろん、デクくんの都合が合えばって話やけど…』
「え!僕も麗日さんと久々にお話したい!もちろん、大丈夫だよ!ていうか、明日とかでも全然大丈夫だよ!」
『やった!実は私も明日はオフなんよ!明日会う?』
「うんうん!」
『それじゃあ決定だね!詳しいことはまた連絡するね!』
「わかった!」
さっきまで流れていた涙も引っ込んで、明日のことを考え始める。寂しいと思っていた心も明日のことで満たされ、すっかり元気になっていた。
いつもなら眠れないよるもその日はぐっすりと眠れることができて、友達の力ってすごいと改めて実感した出久だった。
待ち合わせ場所に向かうと既に麗日は来ていて、出久に気づき手を振る。
「デクくん!久しぶりやね〜」
「うん、久しぶり!」
お互い軽く挨拶を交わすと麗日は最近知ったオススメの喫茶店があるらしい。そこへ行こうと足を踏み出し歩みを進める。場所は意外と近いらしく5分くらいで着くと言っていた。しばらく歩くと少し人通りの少ない場所へ入る。するとそのすぐ側くらいにカフェがあり、麗日はそこのカフェの入口の扉を開けて「デクくん入って」とゆるく声をかけた。出久はせっせと足を進めて中に入る。中は至ってシンプルだ。ほんのり木材の匂いがする。割と好きだ、この匂い。とぼんやり思いながら麗日に着いていく。
「いいお店やろ。最近見つけたんよ!」
「うん、僕も割と好き」
「ほんと?そう言ってくれると嬉しい」
席に着くと麗日がドリンクを頼み、出久に問う。
「デクくんは?」
「…あと、ミルクティーお願いします!」
「かしこまりました。」
店員は丁寧にお辞儀を済ませ厨房へと戻っていく。それを見届けて、しばらくの間最近の事件のこととか、学生時代の話しやらも談話していた。さっきの店員に持ってきてもらったドリンクを口にしながら、学生時代を、懐かしみ、話は盛り上がる。ふと麗日が勝己の話を持ち出した。出久はビックリして体を震わせ口にしていたドリンクから顔をあげる。
「そう言えば爆豪くん、今おらんけど寂しくない?」
「んー、どうかな…」
「隈もあるし、あんまり眠れてない?」
「昨日は沢山寝たんだけどね、なんでだろ」
へへっと誤魔化すように笑う。誤魔化しきれてないだろうと言うのは出久も自重していた。麗日は少し顔を顰めて「寂しいならはっきり言うていいんよ?なんで我慢するん?」と言って、出久をじっと見る。
「我慢なんて、してないよ?」
「してるよ。してないならデクくんはそんな顔しない。」
はっきりと言い切った麗日に出久は目を見開き、そしてまた少し頭をふって「してないよ」と今度は弱々しく言った。
「……じゃぁ…じゃあ、なんで、泣いてるん?」
「…え」
涙が頬をつたってぽたぽたと下へ落ちていく。その時に初めて出久は自分が泣いてることに気がつく。
「あれ…なんでだろ…」
ぐしぐしと涙を袖で拭き取るが、何度拭き取っても溢れる涙は止まらなかった。麗日はそっと席を立ち隣に来て背中を擦る。
「言葉にしないとわからんよ。…それに、デクくんは1人じゃない。困った時はお互い様。デクくんが言ったんよ?ね?」
そこまで言うと麗日は少し微笑んだ。
「…っうん…」
返事をするので精一杯だった。溢れる涙も止まるに止まらなくって、声を押し殺して泣いてすがる。
しばらくの間泣いていたが泣いている間はずっと麗日は背中を摩ってくれた。いい友達もったなと目元を酷く腫らした出久は思う。冷めきってしまったミルクティーを一口飲んで「ごめんね…」と謝る。麗日はまた微笑んで「いいんよ、気にせんで」と言った。
なんで泣いたのか。分かってる。きっと誰かにいだて欲しかったんだ。「我慢しないで」って言って欲しかったんだ。出久は小さな声で、今度は「ありがとう」と言った。麗日はまた微笑んで返してくれただけだった。
立ち隣に来て背中を擦る。
「言葉にしないと分からんよ。…それに、デクくんは1人じゃない。困った時はお互い様。デクくんが言ったんよ?ね?」
そこまでいうと麗日は少し微笑んだ。
「…っうん…」
返事をするので精一杯だった。溢れる涙も止まるに止まらなくって、声を押し殺して泣いてすがる。
「麗日さん今日はありがう!」
「こちらこそ!またね!」
「うん!」
麗日と別れて帰りはオレンジと赤と少しだけ黒が混じった色。なんだか少し勝己に似た色だと出久思う。影を踏みながら歩き、今は誰もいない、勝己と出久の家へ帰る。昨日までは重たかった足取りは今日、麗日のおかげで随分と軽くなった。また心の中でありがとうとポツリと呟く。
家に帰って、ご飯を食べる。初めは勝己もいないのに作ったって意味が無いと思いコンビニとかで済ませてたが、勝己が体に悪いから自炊しろと言ったので最近はずっと自炊だ。1人のご飯はやっぱり味気がしない。出久はご飯を済ませると、洗い物をしてシャワーを浴びる。由仁浸かってふと思い出す。そういえば今日はまだ勝己と話していない。いつもなら今頃電話しているはずなのに。仕事が長引いたのだろうと得に深くも考えずに湯から出て髪を洗う。風呂から出ると不在着信があった。慌てて服を着て、ソファに座り一段落ついたところで掛け直す。電話の独特な電子音が鳴り響く。数回コールしたところで繋がった。
「あ、かっちゃん。ごめんね。お風呂入ってた。今日仕事長引いたの?」
『おう』
「そっか。お疲れ様!ご飯は?」
『食べた。お前は?』
「食べたよ!今日はね、オムライス作ったんだ〜」
『…俺も出久の飯が食いてぇ。』
「へへ、いつも言ってるね、それ」
『ついでにお前も食いたい』
「えー!僕おまけなのー?」
『主食兼デザート』
「なにそれー」
クスリと笑って話しを続ける勝己の声を聞くとやっぱり落ち着くなと出久は思う。その後も仕事の話や今日何があったとか、そんなたわいの無い話しをした。楽しいけどそれと同時に会いたいって気持ちと眠る前の体温計が恋しくなる。寂しいって、思ってしまう。
そろそろ寝ようかと話してたときに勝己は話題を降ってきた。
『お前、なんか隠してるだろ』
「なんで?」
『俺に言いたい事あるんじゃねぇんかよ』
「……ない、よ…」
『…じゃあいいわ』
「ごめん、もう寝るね。おやすみ」
『…おう』
そのままスマホをベッドの上にストンと置いて、はーっとため息ををつき、罪悪感が湧く。今日会って慰めて貰って応援してもらったのに、言えなかった。麗日に申し訳ないのと臆病な自分に腹が立つ。出久はポツリと「ごめんね…」と呟く。一言言うとその口は二言、三言と増えていきとまらなくなる。
「言えなくて、ごめん…。ほんとは寂しいよ、会いたい、けど、怖いよ。言えない…ごめん。」
言葉と一緒に次から次へと流れる涙。今日でもつ2回も泣いてしまった。自分でも泣きすぎだと思うしいい加減泣き虫なの治さないとと思うが溢れてくるものは仕方ない。涙を袖で拭いて鼻を啜る。
『お前やっぱ言いたい事あんじゃねぇか』
「ぅえ」
さっき切ったはずのスマホから声が聞こえる。ベッドの上に置いたスマホを手に取り恐る恐る画面を見るとまだ繋がったままだった。慌ててスマホを耳に押し当てる。
「かっちゃん!?切ってなかったの?!いつもは先に切るじゃんかぁ!」
『んなことどうでもいいわ。やっぱあるじゃねえか。言いたい事。』
「う、そうだけど…」
『どうせ迷惑かかるとか、そんなこと考えてんだろ』
「うぅ………あ、呆れた?嫌いになった?」
『馬鹿か、何年一緒に居るんだよ。そんくらいで嫌いになれたら苦労しねぇ。…まぁ、呆れはあるか。テメェ散々俺のストーカーしてきたくせにそういうとこ、ほんと、鈍いよな。俺だって会いてぇわ。なにテメェ1人で話進めてんだ。ふざけんなよ、誰も迷惑とか言ってねぇだろうが。…どうせこので俺が自分の意思で帰るっつっても自分のせいとかどうたかって言い出すんだろ。あと2週間我慢しろや。』
「…っ、ぅ、うん、ごめ…っ」
もう何度目だろう涙を流す。鼻を啜って袖で何度も目を擦る。頑張って声を抑えて泣いていたが我慢出来なくなって少しだけ声を荒らげてしまう。
「う、うぇ、ぐっ…ふ、ぅ…」
『泣くんじゃねぇ。あと目は擦るなよ。腫れるからな。』
「うぅ、もう擦ったぁ…」
『だと思ったわ。…出久。泣いたのこれで何回目だ。』
「ふぇ、えっと、さんっ、…4回…?」
『じゃ、もう泣くなよ。泣いた分だけ中出しセックスな。』
「…!?な、なんっ、かっちゃんのすけべっ!変態!」
『…よし泣き止んだな。』
「…え、」
『もうそろそろ寝るわ。おやすみ』
「え、えっ!?待ってかっちゃん!」
『…んだよ。』
「…えっと、ありがとう!大好き!」
『うっせ、俺は愛しとるわ。じゃあな』
「あ、うん!おやすみ!」
今度こそちゃんと通話を切りベッドへ落とす。さっきの会話を思い出し恥ずかしいけど嬉しくってなんとも言えない気持ちになる。ベッドのうえに置いてある枕を抱きしめて、はーっと今度は幸せだって意味のため息をついた。火照った体と緩んだ頬はなかなか治りそうにない。襲ってきていた睡魔もすっかり何処かへ行ってしまった。仕方ないので火照った体と緩んだ頬が治まるのを待つとした。
あれから二週間がたとうとしている。今日もいつものように電話をしてお互いそろそろ寝ようかと話していた時、出久が勝己にお願いがあると言った。
「かっちゃん、あのね、一つだけお願いがあるんだ」
『あ?』
「帰ったらさ、一番初めに抱きしめてくれる?」
『…んなの言われなくてもするつもりだわ』
「うん、そっか。気をつけて帰ってきてね!おやすみ!」
『ん、おやすみ』
明日は勝己が帰ってくる。切島や上鳴、瀬呂。皆が朝早くから勝己のお迎えに行って、出久は勝己が帰ってくるのは勿論。みんなと会えるのが楽しみというのもある。帰ってきたら、ご飯も作って、それから沢山甘やかしてもらおう。出久はクスリと笑って布団に潜り込み、アラームを掛けて眠りについた。
空港に向かうと既に皆集まっていて、切島や上鳴が出久に気づき手を振り、それに続いて麗日や瀬呂、と出久の方に駆け寄って挨拶をする。
「皆おはよ!」
来ていた人達に軽く挨拶を交わしていくと「よかったねデクくん」と麗日が微笑んで言ってくれて、出久は「うん」と微笑み返した。
「爆豪ついたって」
切島が言った言葉を聞いて、出久はロビー中を見渡した。丁度、改札口を出た所に勝己は立っていて出久はそのまま勝己の元へ走る。
「かっちゃん…!」
名前を呼ぶと勝己は出久に気づき、待ってましたと言わんばかりに両手を広げ、飛び込んできた出久を抱き留めた。
「かっちゃん、おかえり!」
「出久、ただいま。」
目尻に涙を溜めて、でもこの涙は久しく流してない嬉し涙だ。勝己は「また泣いてんのか」と溜まった涙を吸い取って、今度は唇にちうとリップ音をたててキスを落とす。
見せつけられてしまった。その場にいる誰もが「ここ空港!」と心の中で叫んだがそんな声が届いているはずもなく、でもまぁ2人が幸せならそれでいいかと2人に甘い皆さんでした!
遠距離の勝デクです
61:さやる:2017/06/02(金) 00:52 ID:7nM 勝「おいクソデク。」
出「へ、え、なに、かっちゃん」
勝「好きだ」
出「へ?」
勝「ガキん頃からずっと好きだ」
出「で、でもかっちゃん僕のこと嫌いなんじゃ…」
勝「……好きな子ほどいじめたくなるあれだ。察しろや」
出「無理言わないでよ…」
勝「返事は」
出「………少し考えさせて。」
勝「わかった」
続きは気が向いたらな
スパダリ
かっちゃんは僕に凄く優しいんだ。確かに、口は悪いし意地悪だしすぐ怒るけど、でも、それでもかっちゃんはすごく優しいと思う。
小学校上がってすぐの時、僕には個性がなかったから周りの皆からすごく馬鹿にされていた。皆と遊びたくて仲間に入れてと言っても「お前は個性がないから遊びたくない」と理不尽な理由で遊びに入れてもらえないことなんて只あった。だけど、かっちゃんだけは皆が僕と遊ぶのを嫌がっても、かっちゃんだけは嫌な顔一つせず僕と遊んでくれてた。楽しかったし、皆みたいに僕のことを馬鹿にしない。そんなかっちゃんが僕は大好きだ。
かっちゃんは僕と違って個性があって、やればなんでも出来てしまう才能マンで、皆から男女構わず人気があって、顔も良い。そんな子がなんで僕となんかと一緒に遊んでくれるんだろう。と僕でも思うときがあって僕は学校の帰りにかっちゃんに聞いてみたりもした。だが、帰ってきた答えは自分が思っていた答えの斜め上をいったものだった。「俺は出久を守るのが役目だから、出久とずっと一緒にいなきゃダメなんだ。」少し驚いた回答だが、かっちゃんがそういうならそうなんだろう。だから僕は笑顔でこう返した。「そっかぁ!じゃあこれからもずっと一緒にいよーね!」かっちゃんは満足したような笑みを僕に向けて頭をくしゃりと撫で、夕暮れの道をかっちゃんと手を繋いで歩いて帰った。
中学生になると彼氏彼女と色恋沙汰の話が盛り上がり、顔がイケメンなかっちゃんはそれはもうモテるモテる。中学校入ってからもう何人目になるのか、かっちゃんへの告白が続く。かっちゃんはと言うと、告白をこっぴどく振っていき、さっき男子が話していたが、この間も学校一可愛いと言われた美少女から告白されたというのに「しねブス」で振ったそうだ。でもほんとは、かっちゃんは付き合いたかったけど、僕がいるから、僕との昔約束があるから、だから断ったのかなって思う…だっておかしいじゃないか。学校で一番可愛い子に告白されたんだ。嬉しくないわけないじゃないか。かっちゃんはみみっちいからか約束事は絶対に守る。だから、その約束があるから、かっちゃんは断ったんじゃないか。そんなことを考えながらちらりとかっちゃんの方を見る。たまたま目線があってしまって何だかいたたまれなくなってぱっと目線を逸らすとかっちゃんはフッと少し笑ってこっちに近づいてきた。かっちゃんは僕の前の席へ座って背もたれに肘を乗せて振り返る。
「嫉妬してんのか?」
「違うよ」
「妬いてんだろ」
「違うってば、かっちゃんが学校で一番可愛い子をブスって言って振ったのって僕のせいなのかなーって考えてたの」
「は?何だそれ、誰も出久の所為とかいってねぇだろ。大体なんでそんなこと思うんだよ。」
「…だって、ほら、昔さ、ずっと一緒にいるとか約束したでしょ?だから、それの所為で女の子振ったのかなって…」
「ちげーわ。好きじゃねぇから振ったんだわ。余計なこと考えてんじゃねぇよバーカ」
かっちゃんはそう言って軽く僕の額を突いた。痛くはなかったけど、額を押えて少し痛いふりをする。そのあと慰めるようにわしゃわしゃと頭を撫でられた。撫で方は乱暴だけど、心地よくて、かっちゃんに撫でられるの好きだなぁ。
暫くかっちゃんと話していたら僕の名前を呼ぶ声があった。
「緑谷くん!ちょっといいー?」
声のした方へ目をやると、先日かっちゃんに告白して、学校で一番かわいいと言われる子だった。
笑顔で手招きされ、かっちゃんに「ちょっと行ってくるね」と一言入れてその子のもとへ寄る。
「何?どうしたの?」
「緑谷くんに話があるの…ここで言えないから一緒に校舎裏まで来てもらえない…?ごめんね?」
何だか悪い子でもないようだし、困ってる子をほっとく理由にはいかなかったので、二つ返事で頷き大人しくついて行くことにした。
校舎裏に着いた。ずっとニコニコしててでも何だかゾッとする笑顔。
「えっと、話って何?」
「あのね、私爆豪くんが好きなの。」
知ってる。もう噂になって出回ってて告白の話もばっちり僕の耳にも入ってきていた。
「うん。」とだけ答えて言葉の続きを待つ。
「告白もしたんだけど、振られちゃったんだ。それでね、私思ったんだけど、爆豪くんは緑谷くんのこと好きなんじゃないかな?って。」
は?めっちゃ続き気になるんやが。自分続きかけよ
65:さやる:2020/05/06(水) 21:17 ID:r02花寧々はまった!!!いつか!気が向いたら!きっと書きます!
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