【登場人物】
・キュアフランボワーズ(野苺なのか)
・キュアブルースカイ(海風しの)
追加・キュアマーガレット(御園ゆりね)
妖精
・チェリー
・チップ
敵
・クランベリー(なのか似)
・ブルーベリー(しのの姉)
・ラズベリー(強)
ボス
・ブラックベリー
変身アイテム
・プリズムスタージュエル
変身のセリフ
「プリキュア!プリズムステップ!」
例のアレ
・ブラックサワー
うごメモでもアニメ描いてるよ!
私は野苺なのか。引っ込み思案な小学六年生です…。
クラス委員の海風さんのきびきびした性格が苦手です…。
「…ごさ…
…苺さん!
野苺なのかさん!
野苺なのか!きいてんの?」
「ひ、はいぃ!」
ほら。すぐ怒るし、私と相性悪いみたい。この人とは仲良くなれそうもないよ…。
今日も、誰とも話さずに終わっちゃったな。あ、海風さんとは話したか…ちょっと違うけどね(´^∀^)ゞ
はあ…
「貴方、憎い人が居るようね?」
え?
誰?
いつの間にか目の前に、小さなたて巻きの女の子が立っていた。その子はにっこり笑いながら、私に近づいてくる。
「貴方、憎い人が居るようね?
その子を消したいと思わない?」
憎い人?
それって、海風さんのこと?
「ふふ、やっぱり心当たりがあるみたいね?」
そっそんな!別に私は、海風さんが怖いってだけで、消したいなんて…!
「あら、でも心はあの子さえ居なければって叫んでるわよ?」
「馬鹿言わないで!海風さんはクラスの為に一生懸命なの!貴方なんかに解るわけないわ!」
はっ、私、何いってるの!
「へ〜ぇ。ならいいわ。
その生意気な心を無くしてあげる!」
え
「人を好く心を無くし、憎しみに苦しんで暴れなさい!
現れよ、ブルーサワー!」
その子が叫んだ途端、私の目の前は真っ暗になった。
そして、心が捻り潰されたように痛む。
「くっ………うぅ」
何これ。頭から好きな人の顔が消えていく。ママ、パパ、幼馴染みのきょうちゃん、………
頭がいたい。まるで電気が流れるみたいに。
そして、今までの苦しみが蘇る。
仲間はずれや無視、いじめ、そして……
海風さんからの冷たい目線
うあああああああ!
私が我慢出来ずに両手を振り落とした途端、思いきり私の体が傾いた。
え、何々!?
そして、凄まじい破壊音に、人の叫び声。
「ふふふ。我を失い、もっともっと暴れまわりなさい!
そして、この世界の人々を全てブラックベリー様の僕にせよ!」
この子は…何を言っているの!?
でも、私は今、暴れているってことでしょ?町を破壊してるって……皆を危険にさらしてるんだ。私の、勝手な心情のせいで。
そんなの、許されることじゃない。
「私は、誰も憎まないし、人を傷付けたくない!」
「何を言ってるのかしら?人を信じてたって、いつか裏切られるのよ?そんな奴らを消したいと思わないの?自分を痛めつけて楽しんでる奴らが楽しんでるのよ?価値もない!」
「確かにそんな人たちはいけないと思う。でも、価値のない人なんて居ない!
私が世界を平和にして見せるんだから
ーーーーーーー!」
その時、目の前に光が戻った。
「何っ!」
「あの光は…!」
「あなた何!?」
いきなり私の元に、小さな何かが飛んできた。
「あなたは、伝説の戦士プリキュアチェリ!」
「私が、伝説の戦士…プリキュア?」
何それ!
「良いから、このプリズムスタージュエルにシャイニングストーンをセットして、『プリキュアプリズムステップ』と叫ぶチェリ!」
渡されたのは、白く輝く綺麗な石。真ん中に窪みがある。
「ねえ、なんとかストーンはどこ!?」
「あなたの人を助けたいパワーでいっぱいになれば生まれるちぇり!まだ足りないんだチェリ!さあ、願うチェリ!」
「え?え???」
「何をしている!早くこの世界を破壊してしまえ!」
また目の前に暗闇が訪れる。
そして、激しい頭痛。
「ううう…私は、世界を壊したくない…でもこのままじゃ、あの子にのっとられて壊しちゃう…どうすればいいの…」
「強く願うチェリ!
そうすればまた、シャイニングストーンがあなたの気持ちに応えて、また輝きを取り戻してくれるチェリ!」