ルーシィ受けだったらなんでも大好きなみかん姫です。
ぐれルーナツルー恋愛小説の方で書いてるうちに、他のカップリングでも書きたい、読みたいなと思ってこのスレを立てました。
気軽にコメント、小説あげてください!
「ローグ、どうしたの。」
あたしは現在、彼氏がいます。
それがあの!剣咬の虎のローグ。
今はあたしの家で家デート中。なぜかローグはあたしを抱きしめたまま離さない。
「ねぇローグ〜」
試しに甘えたような口調で尋ねてみるんだけど、向こうは無反応だしあたしは恥ずかしいし。
「…充電だ。」
彼はリラックスしたような声をあたしの耳に吹きかけた。
「充電?」
「あぁ…あまり会えないからな。」
……なんか、ローグ可愛い。
そんなにあたしのこと思ってるの?とか。
自惚れかもしれないけど、嬉しいことには変わりない。
「そっか…ねぇローグ、」
「何だ?」
ちょ〜〜っとおどかそっかな。
「大好きだよっ!」
あたしは体を反転させ、ローグの頬に口付ける。
…案の定、ローグは目を見開く。
普段クールなローグが目を見開いてるのよ?
あたししか見てない、そう思うとよく分からない優越感を感じる。
「っへっへーん、どうだあたしの力!」
「…あぁもうっ」
そう吐き捨てたけどローグはあたしを強く抱きしめてくる。
…大好き。
あたしは無意識にローグの背中へと腕を回していた。
きたよ〜!スティング・ルーシィ・ローグの小説書くわ!
4:お香◆kk:2016/03/31(木) 22:48 ID:nNU ルーシィ→教師
ナツ→教師
グレイ→教師
エルザ→教師
スティング→生徒
ローグ→生徒
その他セイバー&妖精キャラ→生徒
やった〜!林檎の小説ギャグもあって面白いから嬉しい★
6:お香◆kk:2016/04/01(金) 00:12 ID:nNU ルーシィ(22歳)
魔導学園の教師兼理事長。理事長であることはナツ・エルザ・グレイしか知らない。
明るく、気さくで生徒を家族同然に思っている。しかし、秘密の多い性格。スティング・ローグと自分の家で同棲することになる。生徒からも教師からも人気のある先生。
スティング(17歳)
不良生徒だが、ルーシィには頭が上がらない。
本当は明るく、優しい性格。ローグと共にルーシィの家で同棲することになる。
秘密の多いルーシィに興味を持つ
ローグ(17歳)
不良生徒だが、ルーシィには頭が上がらない。
いつでも冷静でクール。スティングと共にルーシィの家で同棲することになる。
秘密の多いルーシィに興味を持つ
ナツ(22歳)
グレイ(22歳)
エルザ(23歳)
魔導学園の教師兼理事長秘書。ルーシィの良き理解者
あたし、ルーシィ!魔導学園の教師兼理事長やってます!
「みんなおはよー!じゃ、席につきなさーい!」
生徒を席につかせて、朝のHRを始める。今日はみんながビックリするニュースを持ってきたんだから!
「みんな聞いて!今日は2人、転校生が来てるわ。女子喜べ!2人共男子よー」
女子から歓声が上がって、落ち着くとあたしは2人を教室に入れた。
「はーい、入って〜」
入って来たのは金髪の子と黒髪の子。スティングとローグよ。
「自己紹介よろしく!」
「オレはスティングだ!よろしくな!」
「オレはローグ…よろしく頼む」
2人の自己紹介が終わると、また女子はキャーキャー騒ぎ始めた。
「スティング、あんたはユキノって子の隣、ローグ、あんたはミネルバって子の隣に座りなさい」
女子の中で唯一騒がなかったユキノとミネルバの隣に2人を置く。
「よろしくお願いします、スティング様。ユキノと言います。」
「ああ、よろしく!」
「よろしくな、ローグとやら。妾はミネルバじゃ」
「ああ、よろしく。ミネルバ」
うん、ユキノとミネルバにして良かった
何とか授業が終わって、教師も含めてみんな帰った。さあ、ここからのルーシィは裏のルーシィよ!
あたしは理事長でもある。だから、みんなが帰ると理事長室に入って仕事。
「あれ〜?ルーシィセンセ〜。どこに入るのー?」
しまった!
と思ったときにはもう遅い。あたしの背後には帰ったはずの転校生・スティングとローグがいた。
「あ・あんた達…帰ったんじゃ…?」
「帰ってなどいない。」
「親御さんが心配するわよ…?」
あたしが言うと、2人は顔を暗い顔で俯き、あたしに言った。
「いいよ別に。オレらには親なんていない。1人暮らしだ。」
「はぁ!?」
「高校生が1人暮らし!?危ないじゃない!」
「1人にはもう慣れた。それよりセンセイ、なぜ理事長室の前にいるんだ?」
理事長なのがバレる、バレないは関係ない!こんなの、おかしいわよ!人間が1人に慣れるなんて!
「あたしの家に来なさい!」
「何?指導ですかー?」
「校長から許可は取った。」
あのハゲ!勝手に決めやがったな!!
「違う、あたしの家に住みなさいよ!その方が絶対に楽しいから!退屈なんてさせない!」
林檎がコラボするならうちもコラボで!
これはルーシィ達が昔、日本にやってきて、日本に住んでるっていう設定でw
今回はまさかの〇〇ルーです。(〇〇はFTじゃないです、すんません)
「…ここね。」
「あぁ。」
隣のエルザと一緒に『万事屋 銀ちゃん』と書かれる看板を見上げた。
…って、
「眩しっ!何でエルザは見つめられてるの?!」
太陽の眩しさにあたしの目は目潰しされたみたいに。
だけどやっぱり好奇心が強くなってエルザを見る。
「…って、片目瞑ってるんかい!」
エルザは片目…義眼じゃない方を瞑って見上げていた。
何で眩しいこと分かってて言ってくれないの…
「当たり前だろう?脳が昇天してしまう。」
あぁ、そうね、あんたに道徳はないのかい!
正義感があっても道徳がないと意味ないのよ!
「まぁ良い、入るぞ。」
「良くないわ!」
もう、ツッコミが絶えない…あ、自己紹介遅れました。
あたしはルーシィ・ハートフィリア。
で、隣の凛としている女性が、エルザ・スカーレット。
あたし達は依頼主の願いを叶える、『何でも屋』っていうのをやってる。
ーーーーーーーー
あたし達はギルド、妖精の尻尾の最強グループ。
それは十一歳のあたしにとって自慢であり誇りだった。
ある日、あたしは家の本棚の整理をしていた。
…あたしの家で勝手に寛ぐ仲間を無視して。
そこで見覚えのない一冊の本を落とした。
拾おうと思ってしゃがむと、いきなり魔法陣が光ってーーーー
家ごと異世界に飛ばされた。
一応あたしは常識人で、頭も良い方だし、仲間もいたから現状を把握するのに時間はかからない。
「…取り敢えず金稼がねぇとな。」
そんな黒髪の仲間、グレイの一言であたし達は前の世界と同じ、ギルドの仕事をすることに。
幸い、前の世界でも使っていた魔法やラクリマはこっちでも使えるみたいだった。
それをうまく利用し、普通の人なら出来ないような依頼も淡々とこなしていく。
そして、この世界には天人と呼ばれる異星人が侵略してきているらしい。
獣みたいな可愛いのもいれば、触手が生えた気持ち悪いのもいる。
ーーーーー……一向に帰る方法が見つからず、あたし達はこの世界に残っている。
一応ラクリマを通して妖精の尻尾とも連絡が取れる。
だから転送ラクリマであの本を送り、レビィちゃんに調べてもらってる。
しかも寮にいたあたし、討伐系で稼いだお金を使い、家を買ったんです!
(まだマグノリアにいたとき。)
一軒家よ!家賃家賃…と騒いでたあの頃とはもうバイバイ!
「…でも、今回は依頼内容が特殊よね…」
「ほらルーシィ、早く行くぞ。」
「あちょ、待ってよー!」
エルザに続いて階段を駆け上がる。
今回の依頼内容は、“家賃を貰ってこい。二ヶ月分だ”とのこと。
でも何でわざわざ?二ヶ月払ってないってことはやっぱり特殊…?
ーーーピンポーン
「「……」」
ーーーーピンポンピンポーン
「「………」」
ーーーーーピンポンピンポンピンポーン
ダッダッダッダッ
「うっせーなババァ朝から何なんだよ!」
…銀髪パーマの愚かな彼は、怒らなくても鬼のエルザの顔に蹴りを喰らわせた。
(…ドンマイ。)
「「「………」」」
木製なのに木の香りがちっともしないこの部屋。
あたし達はみんな黙り込んでいた。
…だって、エルザが怒ってるから怖いのよ!
チラッと前を見ると、銀髪パーマの顔がぼっこんぼっこんに。
…エルザ、恐るべし。
「…銀ちゃん、この女共誰あるか?修羅場あるか?だったらさっさと家出ろクズ。」
そんな銀髪の隣の居るのはチャイナ要素の入る娘。
…いや、要素じゃなくて完璧にチャイナっ子よ。
しかも可愛い顔して酷いこと言ってるな。
って、あたし達は仕事で来てるんだった。
「では、家賃をお願いします。」
「早く出すんだ。」
こういう脅迫にはならエルザが最適!と思って連れてきたんだけど…
こんなことになるならあたし1人でこればよかったかしら?
ナツが加わったら…想像しちゃいけないわ。
「あーはいはい、すいませんねぇわざわざ。だけど生憎今は持ち合わせてねーんすよぉ」
…イラつくわね。
まぁ払えないんなら別にいいわ。
対処法も聴いてあるし。
「それじゃ、この家を借りる資格はないわ。出て行きなさい。出て行かないなら殺すわ」
これは依頼主、お登勢さんから言われてる。
確かに家賃は払わないとよね。
あたしもそれで毎日苦労してたわけだし…
「…死にたいんだな、ならばすぐさま殺してやろう。」
「もうエルザ帰って?」
あたしが何の感情もない表情で伝えると、エルザは帰って行った。
全くもう、帰るなら早く帰って欲しかったわ。
「…じゃあ、殺しましょうか…「いやいやいやいや、待てっておい。」」
「…何なの。」
チャイナ娘が大きい犬と酢こんぶを貪っている姿が見える。
…何あの犬、ってか犬に酢こんぶあげていいの?!
「いやーね、こんな事したらきっと真選組が黙ってないよ?ほら悪い奴らは…」
「真選組…あぁ、あの人達。それなら許可も貰ってある。怒るどころか喜んでたわね。」
「とぉーしーー!何やってんだー!」
脳裏に浮かぶ彼等の顔と言葉。
『あいつらの始末だァ?別にかまわねぇさ。寧ろやってほしいくれェだからな。』
『でもあのチャイナ娘だけは残しておいてくだせェ。俺がやりまさァ。』
『新八君もよすんだ!彼が死んだらお妙さんは…』
「何?あいつら俺らのこと売ったのかぁ?!」
「あんっのクソサド…殺られんのはおめぇアル!」
「いや、死ぬのはあんた達なんだけど。」
もう何なのこの人達…チャイナ娘はボケなの?天然なの?
まぁとにかくボケ役。この銀髪は?
さっきからボケなのかツッコミなのかよく分からないわ…
この銀髪、確か銀ちゃんて呼ばれていたわよね…
チャイナ娘は女の子だから、新八はありえないでしょ。
…新八さんってどこにいるの?!
「…まああの人はここに住んでないようだし、いっかー。」
「…おい神楽、金どうすんだよ金。」
「銀ちゃん、この前の依頼で貰ったので丁度ヨ」
「マジでか!よし、すぐ渡そう!」
「何でアルか?そしたら私の酢こんぶ買えないネ!」
「明日定春の誕生日だろ?それで買ってやるよ。」
「そのお金がないアル!」
…何でこの人達こんなに貧乏なのかしら。
取り敢えずお金はあるみたいだし貰いたいけど、この人達が餓死するのもな…
「…はぁ、お金が貯まるまであたしが食料やご飯を持ってきてあげる。だから家賃。」
これで解決でしょ!
なんかあたしに利益が無い話だけど、しょうがない。
困ってる人を助けるのが妖精の尻尾だもの!
「い、いいのか?そこまでやってもらって…」
「そうアル!銀ちゃんがジャンプ買ったせいだお金が無いネ!」
「別に、いいわよ。取り敢えず家賃貰って帰るわ。」
あたしが立ち上がると、大きい犬が札束を咥えて持ってきて。
…うん、お金はぴったりなんだけど唾液がついてるわ。
まぁこの子も可愛いから許してあげようじゃないの。
「さ、お登勢さんに渡して真選組に戻らないと〜」
そうそう、あたしだけ今訳あって真選組にいる。
そりゃあ女のあたしが入っちゃいけないんだろうけど訳あって、だからね。
「お邪魔しました〜♪」
それにしてもさっきの人達面白い人達だったなぁ。
……まぁ、あたしには関係ないことよね。
あたしは仕事を終えた喜びを、スキップにして屯所へ戻ったーー
何だ〇〇って!!沖田か!?いやだァァ!!ルーシィがグレイとナツとスティングとローグとジェラール以外とくっ付くなんて!!!お願い!変えてぇぇぇ!!
…変えないと、殺しちゃうぞ☆
byお香&神威
うーん、決まってない…
…みかん姫を殺したら、どうなっても知りませんぜ
byみかん姫&沖田
もしかしたら山崎だったりして。
15:みかん姫:2016/04/03(日) 21:56 ID:BUI 林檎は誰がいい?(ナツ、グレイ以外で。)
フェアリーテイルでもいいよ〜
ロメオ!ロメオでいきましょ!
17:みかん姫:2016/04/04(月) 10:09 ID:BUI そーとあれば新小説だ!
今回はまたもや暴走族ネタです。
〜プロローグ〜
腰まである緩くウェーブがかかったハニーブロンドの髪
くりっとした大きな茶色い瞳
白い肌の上で主張された薄紅色の唇
誰の目を惹きつける彼女の名はーーーーーーー
『ルーシィ、何やってる?』
ケータイを見ると、親友のリサ(本名はリサーナだよ?)からLINEが来ていた。
あの田舎よりは都会に近い、微妙な故郷から離れてまだ3日。
なのにもう心配してるリサはあたしのお姉さんみたいな感じ。
特に何をしていたわけでもないあたしは、なんて返事をしようか迷った。
だけどリサ相手に誤魔化しも必要ないか…そう思って連絡をする。
ルー『のんびりしてた。』
リサ『そうなの?のんびりって笑』
リサは別にギャルでも地味子でもない。
けど、美人だからクラスだけじゃなくて学年の人気者だった。
当然学年で注目されてたら学校全体からに人気を集めるわけ。
ルー『そうそう、眼鏡買い替えて四角い黒緑のフレームにしたよ。』
リサ『そうなの〜?まあ前は黒い瓶底眼鏡で地味だったしね〜w』
あたしの髪の毛は金髪。
その髪色が理由で虐められないように、わざわざかつらとかを被ってた。
瓶底メガネまでする必要ある?なんて思ったけど、別にどうでも良かった。
リサは何処かのハーフらしく、髪はストレートの銀髪。
お姉さんのミラとお兄さんのエル(本当は今日エルフマンらしい)も銀髪だった。
リサ『明日はルーシィもいよいよ転校かぁ〜』
ルー『応援してね。』
リサ『応援って、そんな大袈裟な。』
ルー『大袈裟じゃないのに〜』
リサ『大丈夫!LINEバンバン送ってあげるよw』
ルー『授業に集中出来ない。』
リサ『冗談だって!明日も早いし、おやすみ〜』
ルー『おやすみ。』
ピコン!とリサからおやすみスタンプが送られたのを見て電源を切る。
リサにはああ言ったけど、あたしは授業なんて受けるつもりない。
こっちの学校では地味子を演じるつもりなんてないから。
授業は受けずに絵を描いたり歌ったりすると思う。
次の妖精の尻尾・魔法学園はかなりのお金持ち学園であり、不良学園。
あたしが今まで行っていたのは妖精の羽女子高校だった。
この他にも一般家庭が通う妖精の尻尾・魔法学園にはたくさんの子学校がある。
…もう考えるのはやめにしよ。
「おやすみなさい…」
ちなみにルーシィ(リサーナとかも)の住んでいた地方は、外国との交流が深いので、ハーフが多いんです。
だけど金髪はレアだよ!
ごめん!やっぱり小説の内容変える!
スティング
全身薄い黄色のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫(ヒトネコ)
ローグ
全身黒のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫。
ナツ
全身薄い桜色のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫。
グレイ
全身紺色のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫。
人猫(ヒトネコ)
猫であり、人間でもある。
雨に濡れると、人の姿となる。しかし、全裸で猫の耳と尻尾が生えている状態。自分の意思で猫から人間になることもできる。
猫の姿ではにゃーと鳴くが、人間の姿では普通に喋る。
ルーシィ総受け!
語尾ににゃ
21:みかん姫:2016/04/05(火) 10:49 ID:BUI ごめん、途中のまま投稿しちゃったー
語尾に「にゃ」を付けたりするのかな?
みんなの獣化とか…やばい、かっこよすぎる。
「うわぁ、可愛い…」
制服を着てみると、なんだか制服に着られてる感じ。
あたしはそこまで美人じゃないからこういうのって似合わないよね…
制服は3色あって、白を基調とした色、水色を基調とした色、そして黒が基調。
もちろん基調、だから白だけとかじゃない。
その中で気に入ったのが黒だった。
制服は色合いも作りも可愛いから、この学園で良かったな、なんて思う。
そーとなればリサに報告。
鏡にケータイのレンズを向けてパシャ。
ルー『写真』
ルー『なんか制服に着られてる感がすごい。』
朝だし返信も時間かかるかな、なんて思った時にリサから返信がくる。
リサ『うわ、かっわいい!ルーシィ似合ってるよ!でも…あれ、黒って…』
ルー『何かあるの?』
リサ『ううん、何でもない。』
その後他愛のない会話を続けて、あたしは朝食にうつる。
この家は有名なハートフィリア財閥。
だけどお母さんもお父さんも死んじゃって、あたし1人で暮らしている。
…2人が居なくなったって聞いたときはずっと泣いてたっけ。
今でも悪夢に出てくるほど、あの時期は辛かった。
そのせいで繁華街で暴れてたりした。
そして、いつの間にかできた名前が、『麗狂-レイキョウ-』だった。
理由は綺麗な容姿で狂った様に悪を殺す…だそうだ。
暗がりだからそう見えたんだろうけど、あたしはそこまで絶世の美女な訳でもない。
母譲りで少し綺麗なだけ…お母さんは凄い美人だったけど。
「もう時間か…」
時計を見ると時間は7時40分。
学園側に、少し遅めで裏門から来て、と言われている。
靴を履いて、あたしは靴箱の上にたててある写真に話しかける。
「お母さん、お父さん、行ってきます。」
ニコッと笑うと、あたしはドアを勢いよく開けた。
「失礼します。」
生徒はみんなクラスで騒ぐ中、あたしは職員室に来ていた。
当たり前だけど、みんなが教室に入ってるから少し違和感を感じる。
「おぉルーシィも今日から俺の生徒か…」
「…なんか嫌だわ。」
彼はリオン、あたしの幼馴染。
実は、リサとミラさん、エルフマン以外に話したり触れられたりできる唯一の人。
暴れるときは意識が切れるときもあれば残った状態のときもあった。
…だけど、喧嘩では人に触れても大丈夫だった。
「はいはい、もう行くぞ。お前のクラスはF組な。」
「…分かった。」
なんか腑に落ちない。
なんでリオンなんかの生徒に…でもリオンはモテている…らしい。
まぁ顔はかっこいいんだけど性格がね。
ここはあっちじゃないからハーフも少ないし…
金髪とか笑われる?…いや、不良が多いんだから笑われないか。
「お前、メガネ変えたんだな。」
「んー…」
「聞いてないだろ…ったく。俺が入ろ、と言ったら入ってこい。」
「んー…」
なんかちょっと寝ぼけてる時にリオンが話しかけてくる。
うざいったらありゃしないわ。
心の中で毒づいていると、リオンがドアを開けて入って行ってしまった。
…って、ちょっと待ってよ。
リオンを追いかけて慌ててあたしも中に入る。
「で、今日は転校生が居ます。俺の幼馴染だー、手ェ出すんじゃねぇぞ〜…ッてルーシィ?!」
「…なんで驚くの。」
「入れと言ってから入るって言っただろ?!」
「あーうそ、聞いてなかった。」
「やっぱりな…まぁ良い。自己紹介だ。」
クラスはしんと静まり返っている。
…なんか、自己紹介とかやりにくいんだけど。
クラスの人達は誰もが髪を染めている。
「リオン、チョーク。」
「チョークならそこにあるだろ。」
「リオンの方が近いじゃん。」
「あのなぁ…」
「ルーシィ・ハートフィリアです…よろしくお願いします。」
こんな人達に自己紹介なんてする必要ないのに。
「ルーシィは妖精の羽から来た。一応…「もう座る、黙って。」」
早く座りたいのに、何なのリオン。
だけど…あたしが黙ってと言った途端、静かだったクラス全体が笑いに包まれた。
可笑しな事言った…「もう座る、黙って。」……これが原因か。
「ったく、ルーシィの席は…あそこが空いてるか。じゃあその窓際の後ろから二番目。」
リオンが指さした方を見ると、不思議な誰も座らない五つの席があった。
その内の一つはあたしが座る。
「…分かった。」
リオンなりの気遣いなのだろうか、後ろの席はみんなの視線がつきにくいから。
みんなに見つめられながらあたしは席へと歩いていく。
バッグをかけ、コートを脱ごうと思ったその時、あることに気がつく。
『机の横にフックがない…?!』
なんて不思議なんだ。
ここってロッカーなのかしら?
「リオン、コートと鞄。」
「リオンじゃない先生だ。コートと鞄は後ろのロッカー。制服と同じ色のロッカーだ。」
後ろのロッカーを確認すべく、あたしは後ろを見た。
確かにそこには鍵付きのロッカーが並んでいて、その内の黒は5個しかない。
よく見ると名前が書いてある。
「分かった。」
「今やるな。時間の無駄だろ。席つけ。」
「…ッチ」
「舌打ちすんな。」
なんだかんだで話すと楽しいリオンはあたしの大好きな先生であり、幼馴染。
「じゃあ1時間目の準備しろー」
リオンがそう言うと、みんながざわざわと話し出す。
あたしには友達も居ないし、作ろうとも思わないから後ろのロッカーへ。
「…ルーシィは…これね。」
ロッカーを見つけ、鍵を鍵穴から取り出し、中にコートと鞄を入れる。
ご丁寧に教科書などの本類とコートなどの上着かけ、体操着入れと鞄掛けに分かれている。
席に戻ろうと立ち上がった時、クラス全員がこっちを見ていることに気づく。
…もしかして虐められる?
心の中で焦っていると、目の前に誰かが立ちはだかった。
…これが本物の仁王立。
彼女は髪の毛をコバルトブルーに染めていて、顔もメイクがケバい。
って、何でこんなにあたしってば冷静なんだろう。
虐められるかもしれないのに。
「ねぇあんた、何で黒の制服なのかしら?」
…黒の制服?可愛かったし、黒が好きだからだけど。
別に制限される必要ないじゃん、思ったことを口にする。
「理由とか…「何とか言いなさいよ!」」
あんたの言葉で消えたんですけどー?!
うわ、こいつは典型的な馬鹿だ。
「あのさ、あたしの言葉を消したのあんたでしょ?周り気遣えないとか、幼稚園以下よ」
…あーあ、やっちゃった。
あたしはいつもは喋れないけど、イラつくど思う存分暴言を吐く癖があって…
「なっ!その黒の制服は、妖精王とその聖女しか着れないのよ?!」
妖精王と…聖女?
意味がわからない。この女ってギャルかと思えば意外と乙女思考。
「はぁ…」
「あんた!ふざけないでくれる?!」
っていうかなんでクラスは見守ってるわけ?!
リオンもふざけんじゃないわよ!
上をもう一度見ようとすると、女があたしにビンタしようとしていた。
『…ヤバイ、触られるッ!』
咄嗟に自己防衛と言う名の本能が働いたあたしは、リオンの元へ駆けて隠れる。
服を掴むんだけど、助けてくれなかった怒りで背中も抓った。
「1時間目は俺の授業なんだが…はぁ、用事が出来た。1時間目は自習だ。」
リオンが喋ったところで、教室の空気は変わらない。
これからいじめの標的になったりするのかしら?
…考えても無駄よね、決めるのはあの女達なんだし。
「ルーシィ、来い。教えてやる。」
「ちょ、リオン、何よっ…」
抵抗する間もなく、あたしはみんなの視線を浴びながら教室から出た。
「ルーシィは暴走族って知ってるか?」
「知ってるわ、だって…」
ちょ、ダメでしょあたし!
…言っちゃうところだった“散々暴走族を殴ってきたし”って。
「で、その暴走族が何なの?」
「…妖精王は暴走族の名前、聖女はその暴走族の姫だ。」
…なるほど。だから姫になりたいあの女はあたしに突っかかってきたわけね。
「制服、買い替えたりしないわよ。大体、黒の制服は妖精王のなんて校則ないじゃない」
「あぁ、そんなものない。周りがそういう空気にしているだけだ。だからお前は悪くない。」
あったりまえでしょ。
知らなかったのもあるけど、校則にないんだったら別に自由じゃない。
「どこに向かってるの?」
「…妖精王の溜まり場だ。」
「はっ?!無理に決まってるでしょ?!馬鹿じゃないの?」
暴走族も人間も大っ嫌いなあたしはそんなところに行きたくない。
「溜まり場って言っても空き教室に幹部がいるだけだ。それにあいつら曰く正統派らしい」
「暴走族なんかやってる時点で正統派なんてないに決まってるでしょ!」
「お前、少しくらい静かにしろよ…ここだ。」
…なんか、此処までの道のりが長く感じた。
目の前にはオアシス室と書かれた空き教室。
もう「オアシス室って何?!」なんてツッコミは諦めた。
「お前ら、入るぞ。」
「あんた、待ちなさいよっ!」
リオンがあたしの腕を引っ張ったため、自動的にあたしもその教室へ。
どんなに怒ってても人見知りは発動するみたいで、リオンの後ろにくっつく。
なんか今日でリオンの背中とはもう親友だ。居なくてはならぬ存在よ。
チラッと前を見るとイケメンがズラり( ^ω^ )
だからあの女も聖女の座を狙ってたのね…
…あ、でも1人女の子がいる。あの子が聖女かしら?
「リオンっ?!おはようございます!」
起きてるのは3人だけで、他2人は寝ている。
…たしかに、全員黒の制服。
「って後ろに誰かいる…お前、何でお前黒い制服着てるんだよ!」
「ナツ兄落ち着けって…」
うわわぁわぁああぁわぁぁああ、あたしの話してる…
早く帰りたいのに…もう一回前をチラッと見ると、暗い紫をした髪の毛の少年と目があう。
なんでか恥ずかしくなり、あたしはリオンの背中に顔を隠す。
「ロメオ、止めんなっ!」
「なら俺が止めるぞ。」
「リオン、その女は何なんだよっ!」
何この単細胞は。
「り、リオン、怖い…」
心で色々言ってるけど、やっぱりすごく怖い。
身体も限界なのか、少しずつ震えてきてる。
「ルーシィ?!泣くとは思ってなかった…大丈夫だ、安心しろ。」
そう言ってリオンは優しく涙を拭ってくれた。
そんな事言うなら最初からここに連れてこなければ良かったのに。
「…リオン嫌い。」
「はっ!嫌わないでくれ!ルーシィーー!」
「…煩い、静かにして。」
嫌いになるはずないんだけど、意地はってそっぽを向く。
すこし反省してもらわないといけないし。
「…ルーシィ姉って言うの?よろしくね!」
…にこにこ駆け寄ってきたロメオから離れてもう一回リオンの背中に隠れる。
「ごめん、なさ、い…」
怖いよ、こんな事になるなら黒の制服にするんじゃなかった…
「…良いって、人間苦手なんだろ?…俺も、そうだから。」
ロメオは少し辛そうに苦笑した。
一瞬、その切なげな瞳が昔の“彼”と重なった。
…何でだろう。
「…リオン、あたしもう帰る。」
「おい待てって…行っちまった。」
「ロメオ、何でお前…」
「……初恋。」
「…初恋?」
「なっ!ち、ちげぇーよ!」
「そうかぁ、ロメオもとうとう…」
「ナツ兄、違うってば!」
あたしは繁華街をぶらぶらとしていた。
お気に入りのお店を見つけるため。
いい感じでひっそりとしていて、おしゃれな喫茶店、バーがいい。
見つけた路地裏に入っていくと、「close」と言う名の喫茶店があった。
…これは理想通りかもね。
少し右側にあったOpenのドアを開けてあたしは中へ入った。
「いらっしゃいませ。」
「…いない。」
人が数人すらいないこの喫茶店。
インテリアや紅茶の良い香りなんかもあたしの理想通り。
マスターと思われる若い男性が立つカウンターまで行く。
「…ん〜、オススメとかありますか?」
「ありますよ。こちらのオレンジショコラです。」
そう言いながら渡されたメニューには、オレンジ輪切りの半分にチョコがかけられているもの。
それがチョコケーキの上、周りに飾ってあった。
「可愛いし美味しそう…これでお願いします。」
気に入ったお店のマスターなら怖がらなくて済む。
前住んでいたところでもお気に入りのお店を見つけて、店長とよく喋っていた。
「かしこまりました。…貴女は来店初めてですよね?」
「はい。つい最近引っ越してきたばかりで。」
「そうなんですか。……貴女、麗狂をご存知でしょうか。」
久しぶりに聞いた麗狂、という単語に肩が揺れたのが分かる。
…まぁ、隠さなくても良いか。
「……はい、あたしがその麗狂です。」
「フフ、やっぱり。知人から聞いていてねぇ。」
麗狂…あたしの事を知る人?
それは…リオンとリサしかいないはず。
全てを知っているような目をするこの男……何者?
「そうですか。」
「あ、そうだ。良ければ奥の部屋に来てくれませんか?会いたがってる人がいるんですよ」
「良いんですか?」
「はい、ではこちらへどうぞ。」
カウンターの向こうから出てきた彼は、あたしを奥の部屋へと誘導してくれた。
「スティング、ローグ、入るぞ。」
「…ディルア(オリキャラっす、すいません。)か。」
ディルアと呼ばれたマスターは渋い赤色のドアを開けた。
中に入った彼に続き、あたしも中へと入る。
中に入ると金髪と黒紙が座っていた。
人がいる恐怖に、思わずマスターの裾を握る。
……あれ、なんであたし触れてるの…?
前の店長にも触れる事は不可能だった。
毎回リサと一緒に来ていたし。
……自分の行動に自分でびっくり。
「え、れ、麗狂さん?」
「…怖い。」
「「「…は?」」」
みんな「何言ってんだこの人」みたいな顔してる。
失礼かもしれないけど、怖いんだもん。
「…ごめんなさい、人が苦手で…」
「そ、そうだったんですか…俺も知らずにすいません…」
眉を下げたディルアさんはあたしから離れようとする。
いやいやいや待って、行かないで!
「あ、の…行かないで…」
あたしはディルアさんにひっつく。
今までこんな事は無かったんだけど、何でかこの人なら大丈夫、って思ってる。
「ディルアさんだけは大丈夫…だから…」
「はぁ?!おいディルア!ずりぃじゃないか!」
「やめろスティング。彼女にも事情があるんだろう。」
少ししか見えないけど、黒紙の人が金髪…スティングに怒ってるのが分かる。
あたしのせい…だよね。
ディルアさんに隠れながら、あたしは声を出す。
「…貴方達、悪い人じゃなさそうだから…もう少し時間をかけて仲良くなりたい」
何でか心を許せる人、ディルアさんの友達。
しかも奥の部屋に入れてるって事は信用してるってこと…でしょ?
「そうか!俺はスティング、でこっちがローグ。よろしくな、麗狂!…って」
「…今更か。」
「はぁ?!麗狂?!こんな美人さんが?!あの噂は本当だったんすか!」
美人…そう言われて嬉しくなる。
あたしの顔はお父さんよりお母さん寄りの顔だから、嬉しくなる。
…大好きなお母さんだから。
「…ありがとう。」
「いやー、でもあの麗狂に会えるとは…ディルアさんまじありがとっす!!」
スティングは太陽のような笑顔で笑った。
…この人達なら、すぐに慣れるはず。
それから2人と打ち解けるのは早かった。
あたしはスティングと髪色同じだな、って言ったら何でか髪を染めることに。
3人の髪色をあたしの髪に入れる。
ローグの黒色は後ろ髪の毛先に、ディルアさんはピンクと黒の混ざったような色。
…なんだけど、あたしは左右で少しずつ髪を肩にかけてあって、そこにサクラ色のメッシュが入っている。
だからディルアさんはそれでいっか、となった。
「いやー、でもルーシィもすぐに馴染めて良かったなぁ。」
「…必死に頑張ってたお前が何言ってんだ。」
分かったことがいくつかある。
まず、スティングとローグは幼馴染。もう1人の女の子もいるらしい。
その女の子はあたしと同じ学校。
彼らも喧嘩は強いらしい。妖精王に入っていたとか。
ディルアさんはちゃんとした大人。
…なんか、心に引っかかる、ディルアさんの存在。
……それは今度考えよ。
今はこの幸せな時間を楽しみたい。…リサもいれば良かったな。
「…そうだ、あたし、スティング達にプレゼントする。一緒に行こ?」
「いや、友達だろ?そんなもんいらねーよ。」
「…俺も同感だ。」
でも何かあげたい…もので釣るわけじゃないんだけどね。
「よし、友達の証よ!」
「おぉ、それならいいな!ルーシィのも買うかんな!」
「…まぁいいか。」
「悪いけど、俺は仕事に戻るよ。」
そんな流れで、あたし達は繁華街へと出掛けに行った。
ロメルーになるかな?…なるよ、大丈夫。
「じゃあ、これで良いかしら?」
あたし達はお揃いのブレスレットを買った。
月と太陽を反対に付けてあり、紐の部分は星に。
…あたしとお母さん、お父さんが大好きな星。
あたしは首につけてチョーカーに。スティングは左腕、ローグが右腕。
もちろん、もう1人の女の子『ユキノ』の分もちゃんとある。
「ルーシィも星好きなんだな!」
「…も?」
「ユキノも星が好きなんだ。お前らは親友になれそうだ。」
「…そうなんだ。」
自然と身体が綻ぶ。
宝石を使った、お洒落なアクセサリーショップから出ると人混み。
当然人混みも嫌いなあたしは、お店の壁に沿って歩く。
そんななか、見覚えのある2人を発見した。
その2人もこっちに気づき、何故かあたしに向かって歩いてくる。
「ルーシィ、今日の朝のヤツでマークされてんじゃねぇか。」
隣でスティングが耳打ちしてくる。
3人には色々と話してた。両親のことやリサの事、勿論朝の制服事件も。
…あの人達の会ってすぐに家に帰って繁華街に行った。
で、スティング達と喋ってたから…今の時間は5時くらいで、学校も終わってる時間。
…あぁ、最悪だ。
何て思ってたら、聖女さんとロメオが目の前にいた。
不良にしては背の低いロメオはあたしでも見下ろせる。
「ルーシィ姉!朝振りだな!」
「ルーシィさん、私はウェンディです。」
ウェンディはふわりと笑った。
…だけど、隣のロメオはスティングとローグを凝視している。
「…総長…」
「スティング、やめろ。」
総長…?…あぁ、2人とも前は妖精王にいたんだっけ。
…ロメオが総長なのね。
「ロメオ君、ナツさん達を待たせてます。」
ウェンディがちょこんとロメオの服の裾を掴むと、ロメオ達は行った。
最後、彼女は
『…可哀想な人』
と小さな声を残して。
「…ッ!」
…何が言いたいの、あの子は…。
「ルーシィ、どうかしたか…「キャーーー!」」
「「「何っ?!」」」
スティングの声を遮った金切り声。
それが聞こえたのは路地裏の方で…誰かが危ない!
「行ってくる!」
「「あぁ!」」
そこでは、1人の女の子が50人ほどの男に囲まれていた。
…大人数で1人の女性を追い込むとか、弱ッ。
彼女の銀髪が親友の姿に見えたあたしは、怒りで我を忘れたーーーー
「ルーシィ、やめろ!」
…、。スティングの声で冷めたあたし。
手には原型をとどめない男の顔…そっか、あたし……
「…ふぅ。」
一息ついて、ドサッと男を落とす。
「…あの子は?」
「……ルーシィ!」
先程見た少女はこっちに突進してきた。
銀髪の彼女の香りには覚えがある。
「…さっきのルーシィ、いつもより凄かったね。」
顔を上げた少女はへらりと笑った。
…何でだろう、涙で、前がよく見えなっ…
「…リサーナ…」
「…うん。」
「リサが襲われてるって思って、怖くて、あたしっ…」
「…大丈夫。」
やっぱり、リサだとどんな不安なところも教えちゃう。
涙も落ち着いてきたあたしは、「帰ろっか」とリサの手を握る。
「スティング、ローグ、ごめん。」
ーーーー油断していた。
『ルーシィ!』
重なる3人の声、あたしは眠りについた。
「…ここ、は?」
目を開けると見覚えのある天井。
聞き覚えのある声。
あたしは身体を起こして周りを見た。
「ルーシィ、大丈夫?!丸一日も寝てたんだよ!心配した!」
ぎゅっとリサが抱きついてくる。
あれ?でもあたしってあの集団に捕まったんじゃ…
「集団について考える?ふふ、スティングとローグが助けてくれたの!」
…あの2人、喧嘩も強いんだもんね。
「…リサ、何でここに?」
「う〜ん、彼氏がこっちに居るから、ルーシィの家に住もうかな〜って…駄目かな?」
「…リサなら大歓迎。」
けど、リサの彼氏ってどんな人なんだろう?
リサは美人だし性格も明るいからイケメンな彼氏作ってそう。
「あたし、リオンに会わないと…」
あの過保護なリオンだ。
今頃探し回ってるかもしれない。
「それなら大丈夫、伝えておいた。」
…だったら尚更会わないといけないかも。
「ルーシィ?」
ドアを開ける音がして、ドアの方を見るとスティングとローグが立っていた。
「はい、ディルアのお粥。食べれるか?」
そうだ、ここはお店の奥の部屋か…
ローグはブレスレットのついた右腕でお粥を渡してくれた。
「…助けてくれて、ありがとう。」
「いいって。俺ら、友達だろ?」
「…うん。」
あったかいなぁ。
リサとリオン以外の人とこんなに話せるなんて、夢にも思ってなかった。
「でも、ルーシィが他の人と喋ってるなんて、不思議〜。」
「そうかもね。だけど3人だけ、特別…かな。」
「…私は嬉しい。親友が幸せそうに笑ってるんだもん。」
「ありがと、リサ。」
それから話をしたり、リオンが来て怒られたりしてけど…あたしはずっと笑ってた。
しかし、衝撃の事実。
『リオンは妖精王の元総長で、その副総長がディルアさん。2人は幼馴染。』
一気に投稿&キャラ崩壊ごめんね!
34:お香◆kk:2016/04/05(火) 19:44 ID:nNU全然大丈夫!
35:お香◆kk:2016/04/05(火) 20:03 ID:nNU ルーシィ
ノーベル賞候補と言われる父を持つ天才少女。頭がいいだけでなく、驚くほどの行動力で、さまざまな問題を解決したり、ときには発生させたりする。名言好き!
リサーナ
いじめにあっているところをルーシィに助けられ、イメチェンして美少女に。
ルーシィ総受けの妄想を日々膨らます、私の分身てきな。
ジェラール
ノーベル賞候補と言われる天才。ルーシィの父である。娘のルーシィをかなり溺愛している。
ジェラールをジュビアと読み間違えていっしゅん「は?」となった。
ごめね!
それを読んでアホか、って思った!ごめんね!笑
38:みかん姫:2016/04/05(火) 20:59 ID:BUIえー、アホだから全然いいよ?
39:お香◆kk:2016/04/05(火) 22:26 ID:nNU 「お父さ〜ん!猫拾ったー!」
部屋の外から叫ぶオレを拾った女。でも、すぐに捨てるだろ、オレの正体を知ったら
「飼っていい?」
「大切にするならな…」
「よっしゃ!ありがとう!」
ザアァァァ
外は雨。バレるのも時間の問題だな
「うわ雨!洗濯も取り込まなきゃ!」
女が窓を開けると、オレに雨がかかった
「きゃあ!大丈夫?」
ボフン!
オレが煙に包まれる。
「え、猫ちゃん!?」
煙が晴れて、オレの姿を見て女が口をあんぐりする。
なぜなら、オレの姿は黄色の猫から金髪の男になったからだ。
「にゃ〜。お嬢さん、オレの名はスティング。人猫ですにゃ」
「人猫…?」
オレは黄色の尻尾と耳が生えるてるが、人間の姿になった。
「人猫…猫であり、人間でもある。
雨に濡れると、人の姿となる。しかし、全裸で猫の耳と尻尾が生えている状態。自分の意思で猫から人間になることもできる。
猫の姿ではにゃーと鳴くが、人間の姿では普通に喋る。
だ、そうだ。ルーシィは人猫を拾ってきたんだろう」
ああ、オレ、また捨てられんのかな?
「お父さん、あたしこの子飼うよ?いいよね?大切にしろって言ったのお父さんだし」
え?
オレは聞く耳を疑った。
「そうだな…生物は大切に…」
オレ、捨てられない?
ダメだよ!否定しろよ!
41:お香しゃちょー◆kk:2016/06/26(日) 01:02 久々に…
「あなた…名前は?」
「オレは…名前なんかねぇ。お嬢さんは?」
「あたしはルーシィ!よろしくね!」
「よろしくにゃ!」
オレは、名前が付く前に捨てられてたから名前なんかなかった。
「じゃあ、ルーシィ。お前が付けてくれ。その方が嬉しいにゃ」
「あ…あたし!?そうねぇ…じゃぁ!
フェメラール・ジャンタン。
通称【猫界の王子】
驚く程の戦闘力で数々の敵を圧倒させて来た。兄のナツラルク・ショットは宿敵である。父親のファキナウェイは実は闇の帝王であり、そのことを知ったフェメラールはナツラルクと運命をかけた勝負で和解し、父親を倒す」
「何その中二感!」
「じゃあ…スティング!なんてどう?」
スティング
それがオレの名前…?
「スッゲーいいにゃ!オレは今日からスティングだ!」
こっちも来たよ!林檎ちゃんが来てくれて嬉しいよこのヤロー!
43:お香しゃちょー◆kk:2016/06/27(月) 16:33 ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ
発情期ですか?コノヤロー
…照れてます♡