どうもこんにちはアポロです。最近ナカノヒトゲノム【実況中】にハマりました。他は僕のヒーローアカデミアとか、元々ならワールドトリガー、フェアリーテイル、テニスの王子様、青の祓魔師、ハンターハンター、ログ・ホライズン、ダンガンロンパの無印と2とアザナーストーリー、アブソリュート・デュオです。
ここではナカノヒトゲノムを書きます。短編、長編と好き勝手やります。
アテンションからのルール。
・荒らしは止めてください
・誹謗中傷は止めてください
・ここは私個人の小説の場なのでリレー小説ではないです
・ここへの小説の投稿はお止めください
・パクリや晒しに来たのなら浪速のスピードスター並みの速さでお帰りください。
良いですか?
キャラクターは統一。女主のみとなります。
名前はいつも通り赤坂いおりちゃん。風貌や性格等は『ワールドトリガー【ある意味奇跡】』と同じですので、わからない方はそちらのキャラクター設定を御覧ください。
成り代わり、転生あります。どうぞよろしくお願いします。
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【入出トリップきょうだい】
目が覚めた。……ん? ちょとまてここどこ。えー、待って待ってちょっと待って。
どうやら机に突っ伏して眠っていたらしく、椅子から体を起こせば見知らぬ部屋。いや、この部屋のセンスは黒と赤と白でまとめられていて超あたし好みなんですが、ここはあたしの部屋じゃない。
ちょとまて嘘待て。目の前にはパソコンで、時間は夕方。えええ。
大学三回生21歳なあたし赤坂いおり、目が覚めたら見知らぬ部屋に居ました。
するとコンコンとドアがノックされる。反射で「入れよ」と返してしまったが仕方ない、やはり反射である。
ギィと扉を開けて入って来たのはアホ毛の目立つマスク男子、あれまてまて見たことあるよ君。
ナカノヒトゲノム実況中の主人公、入出アカツキ君じゃないか。
「姉さん、ゲームの実況動画は取り終わりましたか?」
『……終わったのか?』
「俺は知らないです」
やばい、ヒョコとドアの隙間から顔を出してアホ毛ぴょんぴょんさせるアカツキ可愛すぎる死ぬ。なにその好奇心旺盛な瞳は。
「まあ姉さんのナカノヒトゲノムは俺と同じくらいの進み具合ですし大体大丈夫ですよ。明日は姉さん大学ですか?」
『アカツキ、おかしなこと聞いても良いか?』
「? どうぞ?」
『あたし今幾つだっけ』
「21歳ですよ。ボケたんですか?」
『老人じゃねーわ。名前は?』
「入出イオリです、本当に大丈夫ですか?」
『大丈夫つってんの。アカツキはナカノヒトゲノムのエクストラステージ出たか?』
「はい、出ましたよ」
『ま じ か』
「本当にどうしたんですか?」
あぁ原作に乗っかったのか。
とりあえず可愛いアカツキの頭を撫で回したらくすぐったいですとかはにかんだ。可愛すぎか。
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目が覚めた。
不意に周りを見渡して確認を取る。やはりか、来たか。来たか!!!! やっべテンションバリバリ上がってるんだけど! ドウシヨウ!
周囲に物が無いか確認すれば、見つけたのだよ。刀。赤と黒の刀、あたし好みの色である。
そして歩くのが面倒なのでその場に座って敵を待つ。ゆらゆらと胡座を掻きながら座っていれば何てこったパンナコッタ、あたしの服装がジャージにTシャツ短パンニーハイソックススニーカーと動きやすい服装! これもロリコンアルパカの仕業なのか。ありがたやありがたや。
すると空からネズミが降ってきた。なんでだろう、途端に無気力になって全てが面倒になった。あ、飽きたのか。少々飽き性なあたしはすぐに飽きる。それもこの恩恵か。
周りにアカツキが居ないから存分に剣道と空手が出来る。無表情でばきばきと敵を薙ぎ倒せば背後から拍手が聞こえ、鞘から刀を抜いて後ろも見ずに投げる。無機質にも木に刺さった音が聞こえたのでミスったか。
背後を振り返ればやはりお前かロリコンアルパカ。
素早く刀を手元に戻し「どうも」と喋り始めたアルパカを切りつけに行く。
「ぎゃああ! なにするんですか!」
『討伐に決まってんだろ』
「私はあの化け物と同種では」
『このアルパカくそ不気味。とりあえず刻む。動くなよ動いたら埋めんぞ』
「物騒!」
とりあえず、切りつけるのはやめてあげた。
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パカに連れられてやって来た塔では、今しがた自己紹介が行われた。と言っても内容を全て知っているのでぐうすか寝ているのだが。そこで後ろの、二つ下の鬼ヶ崎カイコクくんにつつかれ、自分の番だと気付いたのだ。黒板の方では駆堂アンヤくんならびに忍霧ザクロくんがぶうとふくれている。
『あー、あたしは入出イオリ、アカツキの姉。年は恐らくこの中で一番上だろう。
得意なゲームは……そうだな、オールマイティ何でもだ。強いて言うなら推理ゲーと、まぁダンガンロンパみたいなものだね、他はグロゲー。例えばバイオハザードとかだな』
「姉さんはそれをしながらご飯が食べれます」
『余計なことは言わなくていいアカツキ』
余計な口を挟んでも可愛いアカツキに注意を投げ、周りを見れば若干引かれていた。カイコクはけらけらと笑って居たが。別にかまわないだろーが、グロ見て飯食ったって。そこはあたしの世界とこちらの世界のあたしと同じらしい。
「ちなみに入出イオリ様、分かりにくいので入出姉(あね)様と呼ばして頂きます」
『好きにしろ羽毛変態クソ野郎』
「とこの様に暴言、バイオレンス発言が酷く、この中で討伐数は鬼ヶ崎様には劣るとしても、倒し方が残酷でした」
『それ以上喋んな、はらわたひっくり返して臓器ぐちゃくぢゃにして切り刻んで潰して焼いて鍋で煮込んで川に捨てるぞ』
「やめてくださいバイオレンス」
『黙れ家畜。その毛全部焼くぞ』
ポケットから取り出したライターに火を点ければおとなしくなった。これが有効だとあたしが確信した瞬間であり、周囲からはそう言うこともするやつだと勘違いされた瞬間だ。
あたしは言うだけで人間には実行しないのに。
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第二ステージ、取り換えこっくりさんもあたしが出ることなく終了。
現在ラウンジに居るのだ。
「ゼロ、イチ」
『染色体か』
飯を前に隣で肘をつくアカツキにぜんざいを頬張りながら呟くと「はい」と返された。すると目の前に皿屋敷カリンが「それ、なくさないでよ」と席に着く。
とりあえずアカツキが染色体をくわえだしたので『やめておけ、腹壊すぞ』と止めておく。
「取り直しとかやだからね、それと……一応謝っておくわ」
「なにをでしょう」
『なんだ? 何かあったのか?』
「……私、第一ステージでアカツキを殴っちゃって……」
親族の居る手前抵抗があったらしいが『大丈夫大丈夫』と笑って済ませておく。
「ああ、いえいえ」
『イオリさんはああ言ってるけど、怒ってないの?』
「まったく」
「なんでよ」
「俺、基本的に腹が立たないんですよね」
「なにそれ、あんたやっぱり変」
「いただきます」
『微笑むアカツキも可愛いがカリンちゃんの話も聞いてやれ』
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第三ステージは恋愛育成シュミレーション「ときめきエッグ☆ムラサキノウエ」、参加人数は自由だったので参加させていただいた。内容は大きな卵から生まれる少女を育成し、学園のアイドル源氏ヒカル君との恋を成就させること、これがクリア条件だ。
メンバーは恋愛ゲームの得意な逢河、育成ゲームの得意な伊奈葉ちゃん、他がアンヤ、アカツキだ。アンヤとは食事の際に肉を分け与えたので仲良くなった。そこ、餌付けとか言うなよ。ここでパカメラの事を知ったりカイコクがフラッとどっか行ったりしてしっちゃかめっちゃかだ。
「大きな卵です……本当にこの中から女の子が生まれるのでしょうか」
不謹慎かもしれないですけど、ちょっぴり楽しみです。そう言ったのは伊奈葉ヒミコちゃん、さっきの育成ゲームが得意な子だ。小さなお母さんになりつつあるこの子はとてもしっかりしている。がゆえに、甘やかされることに慣れていない臆病な中学二年生だ。なら、存分に甘やかして差し上げよう。この、あたしが!
あたしが後ろからスっと彼女の脇に手を差し入れ、ひょいと肩車する。彼女は驚いていたが、『甘えておけよ』と微笑んで見せる。
『不謹慎なんてどーでも良いのさ、死なずに楽しけりやいいんだ。驚きも必要だ』
「俺もです。無事に孵してあげましょう」
アカツキとあたしがこう言えば肩の上で懸命に、コクコクと頷くヒミコちゃんに癒される。可愛すぎか。
「だーもう! んなもんテキトーでいいじゃねーか! 豆女とアイマスク! テメーら来い! とっとと終わらすぞ!」
「おーアンヤ君がやる気です」
『アっくんは素直だな』
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ゲーム用に誂えられた小屋でいざ卵を孵そうとすれば、アカツキがぷしゃん! うぃー、とくしゃみをした。
「それでは取説を……ええと。「ときめきエッグ」は育成者の嗜好を汲み、少女の容姿や性格を決めます。孵化は温め始めてからおよそ一時間」
「早いですね、温めながらどんな子にしたいかお願いすればいいんですかね」
「つかなんで卵生? つくづくアイツの趣味きめえ」
『おっとマキノくん、危ないから立ったまま寝んな。ほら、おんぶしてやるから』
「……ん」
「おいイオリさん、あんた話聞いてんのか」
『イオリで良いよもう』
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