どうもごきげんようアポロです。最近は書きたいものを衝動的にスレにするらしいです。
タイトル通り黒バス夢! 自由に書いていきます! 祝映画化!
キャラクターは『ワールドトリガー【ある意味奇跡】』と同じ赤坂いおりちゃんです。
ルール
ここは私一人で書く場ですのでリレー、または自由に小説を書けるばではないです。コメントは小躍りするぐらい大歓迎。
荒らし、晒し、パクリはテニプリの浪速のスピードスター並みに早くお帰りください。
でわでわ、アデュー!
まずはテニプリと混合夢! 赤坂ちゃんが仁王と従姉妹。赤坂ちゃん青学卒業生秀徳三年生(手塚達は三年、赤司率いるキセキ達は高一)。喋り方が仁王君と一緒。
【黒テニ!】
『宮地、ドリンクぜよ』
「さんきゅー」
秀徳高校三年、赤坂いおりとはあたしのことだ。現在四大王者と言われる秀徳の男子バスケットボール部のマネージャーをしている。
隣の県にある立海大附属中学、略して立海の時はテニス部マネージャーをしていたのだが、生憎ここにテニス部は無く、しょうがないと男子バスケットボール部にマネージャーとして入部したのだ。立海はエスカレーター式に高校へ行けるが、外部受験をしてこの高校へやって来た。テニス部あるか調べておけば良かった。
だが、バスケ部もテニス部と変わらず熱い。白熱する。
この高校のバスケ部が「四大王者」と聞いたとき、四つも王者あんの!? と木村を問い詰めた事が懐かしく感じる。だってテニス部で王者と言えば一校のみに限る。我が校の「王者立海大附属」と言えばわかる人は分かるだろう。なんせ何もスポーツをしていなかったり、別のスポーツをやっていた人でも知っている程だ。我ながら有名だな。
何せ従姉妹の雅治がそこで『コート場の詐欺(ペテン)師』等と言う通り名でレギュラーの座についているのだ。一応卒業生として何度か足を運んでいるが、そりゃもう毎年面子が豪勢だ。
なんやかんやで卒業してから三年間頻繁に足を運んでいる。あそこの切原のからかいがいの面白さと言ったらない。
「赤坂、顔緩んで怪しい笑いしてるぞ」
『……宮地程ではないじゃろーが』
「なんだと!?」
『キレるのは体力の無駄遣いぜよ、流すのが一番良い手じゃの』
「まてこら!」
素早く動くこと風のごとく、真田の言葉を借りるならそれがぴったりなようにさらりさらりと宮地の元から逃げ出して、逃げつつみんなにほぼ投げ付けるようにドリンクを渡していく。
明日は中学テニスの関東大会の初戦だと言う。宮地を連れて見に行かねば。なんたってあの俺様何様跡部景吾様率いる氷帝バーサス油断せずに行こうでお馴染み手塚国光率いる青学戦だ。
跡部がいる時点でドルオタの宮地は連れていった方が良いのだろうか。いやでも流石に男に興味はないか……。
とりあえず宮地誘った。ら、高尾が緑間を連れて俺達もとやって来て結局明日四人でいくことになった。
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翌日、関東大会の会場に行ってみれば宮地が口を開いた。
「なんっだこりゃ……」
『そう思うんも無理はなか』
なんせこの応援だ。どこぞのアイドルのコンサートの様に氷帝学園の人が殺到し、チアまで居る。おかげにこの掛け声。
『勝つのは氷帝負けるの青学、な。変わらんの〜』
「え、まさかずっとこれなんすか!?」
『そうじゃよ高尾』
「まじすか!」
『じゃが今回の応援の相手は違うぜよ』
「……相手の青学、ですか?」
『正しくは青春学園な。お前らも聞いたことあるじゃろ』
「「「まあ」」」
『そこの部長の手塚がプロにも一目置かれとるんじゃ』
「マジか!」
『しかも技名が一人一人ちゃんとあるんじゃよ。うちの王者立海大附属じゃ皇帝真田の風林火山、柳生のレーザービーム、丸井の妙技、従兄弟の雅治はイリュージョン、切原の赤目じゃな。幸村は相手の五感を奪う』
三人は五感を奪う事にえぇと顔を青くさせたが青学もすごい。
『立海だけじゃないぜよ、ほら見んしゃい。菊丸と向日のアクロバティック対決、曲者桃城と千の技を持つ男、忍足のダブルスじゃ、どっちが勝つかのう』
「待ていおり、アクロバティック勝負ってなんだ、千の技を持つ男ってなんだ」
『そんなの通りぜよ。まぁみんしゃい。忍足はそん名の通り、千の技を持っとるんじゃよ』
「「やべー」」
結果は6-4で青学の勝ち。三人はダンクスマッシュや菊丸、向日のアクロバティックに驚いていた。
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テニプリめんどくさくなったんです。めんどくさくなったんです!
と言うわけで帝光→洛山のお話を書きたい。ので書きます。女主人公の見た目はそのまま、喋り方は一般男子です。首にヘッドフォン&額にアイマスク着用。眼鏡無しイケメンちゃん。
【帝光うぇーい……洛山うぇーい……】
今日からあたし、小原いおりは中学三年になります。
流石に三年目となるとクラス替えとかに期待を抱く歳でもないし、ささっと見てちゃっちゃと教室行こう。擦れ下がってくるアイマスクを親指で押し上げて目を凝らす。
A組な、オーケーオーケー。従兄弟のちーたんに連絡入れようかな。A組になったー、ってさ。まぁアイツは「どーでもいいわ」とか返してくるだろう。ぶはっ、かわいいやつめ。
クラスを確認し終えてスカートのポケットに手を突っ込んでふらりふらりとぶらつきながら廊下を進む。鞄の持ち手が下がってくるが知らんわざわざ掛け直すのめんどくせえ。
教室をがらりと開ければ見知った顔が数人、まぁ多い方だろうと思われる。ちなみに親友の桃井さつきは他クラスだ。先程からあたしの姿を見てきゃっきゃと騒ぐ女子が鬱陶しい。別に自意識過剰やナルシストではないのだが、まあ顔は男寄りのイケメンだとは思う。だが、胸を見ろこのGカップの胸を。これでもきゃっきゃと騒ぐ女子は騒ぐことをやめないのですごく鬱陶しい。
席につけばさつきの次くらいには仲が良い柿宮 伊澄(かきみや いずみ)が声を掛けてきた。コイツはテンションこそ高いが女子のようにきゃっきゃと騒がないので気が楽だ。
「また一緒のクラスだねいおり!」
『……ああ、今年もよろしくな』
「よろしくぅ!」
席に荷物を置いて椅子に座れば前を鮮やかな赤色が通った。どちらかと言えばピンク寄りの。
ソイツは恐らくこの学校じゃ知らないやつはいないだろう。
ここ、帝光中学バスケ部は無敗を誇っている。その中でも凄いのがキセキの世代。そのキャプテンにして生徒会長の赤司征十郎だ。まさか同じクラスだとは。隣の柿宮が息を呑む。あたしは別に興味がないのでスマホを触り、ラインを開く。そこにはすでに従兄弟からの、ではなく同志の「みゆみゆがあああ!」と言う心からの叫びと画像が貼り付けてあった。みゆみゆポスターだと? くそ羨ましいな清たんめ!
羨ましいなこのやろうと清たんに返し、従兄弟に「キセキの世代の赤司と同じクラスだった」と伝えれば即既読が付き「マジか頑張れよ」と返ってきた。適当かよ現高2!
この時気づけば回避できたかも知れないし出来なかったかもしれない。赤司が隣の席から面白いものを見付けたような目付きであたしを見ていたことに。
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一時間目のHRが終わった休み時間、いきなり隣の赤司に声を掛けられた。
「はじめまして、小原さん」
『……あぁ、はじめまして赤司』
「嬉しいね、名前を覚えてくれていたのかい」
『てめぇ程の有名人、逆に知らねぇ方がおかしいだろ』
「そうか」
たったそれだけ。それだけの会話を済ませてスマホを開けば隣で赤司が「面白い」と呟いた。何にだと思ったが恐らく別の事なのでガンスルー。だと思ったのに。
「小原」
『……なんだ』
赤司が椅子ごと此方を向いてあたしの名前を呼んだ。『さん』どこいったよ赤司。嫌な予感するんだけどやめろよマジで。おいマジでやめろよ!?
「バスケ部のマネージャーをやらないか」
『疑問付どこいった、おい疑問付どこいった』
あたしがそう言えば赤司は疑問付? と小首をかしげた。……美形がすればなんでも許されるのか、苛つき感パねぇが気持ち悪くないし、逆に様になるとは何事か。
「とにかく、見学にでも来てくれないか」
『断る』
「……なんでだい?」
『マネージャーめんどくせぇ』
あたしが赤司に一言告げれば「やはり君は面白いね、いおり」といきなり下の名前呼び。待て待て、出会って一日で呼び捨てにするか普通。そして赤司からの衝撃の一言。
「小原いおり、君に俺は好意を抱いたらしい。好きだよいおり」
『丁寧に紙に包んでお前に返すわその要らん恋心』
訳は知らんが惚れられた。意味わかんねぇし周囲のざわつき具合も半端じゃねぇから余計意味わかんねぇ!
そしてあたしは今後知る。赤司によってあたしの平凡でなだらかな日常をぶち壊される事を。
あたしの平凡な日常を返せ赤司征十郎!
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昼休み、赤司がフラりとどこかにいったのを確認してさつきのところへと足を運ぶ。さつきよ、そのえんじぇるスマイルであたしを癒してくれ。
さつきの教室へ行けばさつきが先に弁当を広げてにこやかにあたしを待っていた。
「いおり君、ご飯食べよ!」
『ああ』
さつきの後ろの子の席を少しばかりお借りして弁当を広げる。するとさつきが いきなりとんでもないことを言い出した。
「ねえいおり君、バスケ部のマネージャーやらない?」
『……なんでだ?』
「一軍のマネージャーが一人足りないの! 駄目なら臨時でも良いから!」
『一軍ってまさか赤司居るのか?』
「え……キャプテンだからね、赤司くん」
『さつきの誘いは有難いけど、今回は断らせてもらう』
赤司が居ることを確認して即座に断らせてもらった。えぇー!? とふくれるさつきに苦笑いを浮かべて弁当を食うように催促した。
だがしかし、この話を聞いていた男が居たのだ。
「……なるほど、その手があったか」
計算高い策略家、赤司である。にやりと不敵に釣り上がった口の端は、いつも通りより少し強気な感じもした。
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「いおり、バスケ部のマネージャーをやってくれ」
『断る』
今日でもう何回ばっさり切り捨てただろうか、もう面倒臭くなってきた。従兄弟のところに帰りたい。
「どうして断るんだ? いおり」
目の前で数センチ身長が下の赤司が首を捻るのを見やる。ただいまのあたしの身長は179cmだ。女子にしては飛び抜けている。赤司よ、牛乳飲め。
『マネージャーとかめんどくせぇから』
「……それでも、臨時ならば」
『嫌だ。マネージャーはやらん』
なんで男のバスケ部マネージャーなんかしないとダメなんだ。めんどくさい。ここのバスケ部は女子からは大人気なんだからそういう女の子を誘えよばかし。
『と言う訳だ、あたしは帰る』
「断る」
『どけ! ばかし!』
「ばかし? いおり、なんだそれは」
『バカと赤司を掛けたんだよ! 蔑称だろそんくらい気付けよ! あたしの放課後の楽園邪魔すんな!』
「なら見学でどうだ!」
『ドヤ顔すんなばかし! どんだけあたしと居たいんだよ! クラスで散々べったりじゃねえか!』
「はてなんのことやら」
『こいつ……っ!』
苛々度がどんどん増してきて逆に呆れてしまった。もう断るのもめんどくさいので、正式入部はせず、呼ばれた時のみの臨時マネージャーとして落ち着いた。その時の赤司……いや、ばかしの笑顔の輝きようと言えばもう怖い。
ちなみに臨時マネージャーは呼ばれたとしても拒否出来る権限が有るので安心だ。
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あたしは赤司が朝練で居ないときは教室でケータイをいじる。赤司様に解放されるひとときを楽しむのである。
当初は赤司様ファンクラブと不本意だがあたしのファンクラブから離れろ等の嫌がらせでも来るのかと期待して待っていたのだがね、いや別にマゾって訳じゃなくてあたしと赤司を引き離してくれるかも! みたいな期待をキラキラさせていたのに案の定ファンクラブの子に目をキラキラさせられて「いおりくんと赤司様なら!」とか言われた。
いおりくんて何くんて。あたし女の子なんだけど。見よこの胸を。
これはそんなある日のあたしと従兄弟のラインである。
おれさま:我が従兄弟よ、今はアイツ朝練だぞ! ライン出来るの今だけだぞ!
死んだ目:いきなり文がうるせえよ! どんな時にライン送ってんだよ俺も今バリバリ朝練中なんだぞ!τ(`へ´)プンプン
おれさま:顔文字相変わらず可愛いなお前。つーか頑張れよ高二。何だかんだ言いつつ返信してんじゃん、部活大丈夫か?
死んだ目:おまっ、ちょっ、はぁ!? 誰だよ返信しねーと俺ん家のラノベ全部破り捨てるっつったのは!
おれさま:誰だよ! そんなひでー事言うやつ! あたしが抉り殺してやる!
死んだ目:お前だろ! バイオレンスやめろよ!
おれさま:そうだった! ごめん!
死んだ目:うぜえ!
おれさま:許せ、またラノベ買ってやるから
死んだ目:もう中三にたかる程金の困ってる俺じゃねえ(`ω´ゝ)キリッ真顔
おれさま:うーぜえええ! なんなんだよお前顔文字可愛いんだよばーか! ばーか! 影薄すぎて自動ドアにも認識されなかったやつめ!
死んだ目:ぐおぉ……っ! きず、傷口が抉られたああああ! やめろよ! 悲しくなるだろ! 自動ドアに負ける俺……もうちょっと頑張れよ俺の存在感。あと俺の顔文字センスなめんな
おれさま:黙れ長身男子高校生
死んだ目:俺と身長ほとほと変わんねえ女がなに言ってんだ
おれさま:ムキになって言い返すちーたんマジえんじぇーwwwwえwwwんwwじぇwwwwww
死んだ目:おいてめえマジやめろキモい
おれさま:ごめんて。あ、やべ赤司ktkr。退散するわ。ばいびー
死んだ目:俺もキャプテン来たわ。じゃな
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「おはよういおり、今日も格好いいね」
『るせえ赤司』
「なにしていたんだい?」
『あー……従兄弟とラインだな』
「へぇ……」
『……ハッキングして調べんじゃねーぞ』
「! すごい、よくわかったね。流石いおり」
『嬉しくねえ……(やる気だったのかコイツマジこえー)』
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ラインから数日経ったある日、さつきの教室で昼食を取っている時に彼女にに言われた。
「……いおり君ってさ、なんで赤司くんが嫌なの? 付き合っちゃえば良いのに、お似合いだよ?」
と。別に深い意味は無いだろう、女の子特有の好奇心だ。
だがしかし、それであたしのSAN値はゴリゴリと大幅に削られてしまった。真面目に発狂しそう。
『……嫌ではない。が、付き合いたいとも思わん』
「……赤司くん、可哀想……」
『……はあ……あ?』
そんな顔をされて言われると反応に困るな。そろそろ真剣にあの求婚紛いの告白に返事を考えなくてはという思考が頭をよぎり溜め息が出るが、とある光景を教室から見て、それも一瞬にして無くなった。
『……赤司くん、可哀想。とさつきは言ってるが、その赤司くんはあそこで女の子が彼の腕に絡み付きながら歩いているがね』
「……えぇ!!?」
がたんと席を立ち上がるさつきをみて、ペットボトルのコーラを仰ぎながら横目で赤司を見る。
窓枠で見えなくなりそうなときに、一瞬だけ目があった。いつもと変わらない視線をあたしは寄越していたが、赤司は目を見開いていたような気がする。
いやまぁあの女の子と赤司がくっついてくれればあたしは付きまとわれなくて万々歳なのだがね。
変わらぬ顔でさつきの弁当をひょいぱくと頂くが、さつきは唖然としすぎて気付いていない。
はてさて、これで彼は弁明をしに来るか、はたまた何も言わずまた来るか、まぁそうなればあたしは彼を軽蔑するがね。
……何でだ、異常に楽しくなってきた。
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あたしの赤司に対する予想は大きく逸れた。全然違う方向へ。
「いっおりさあああん!」
放課後、今日は部活へと呼び出されなかったので普通に下校しようとしたのだが、女の子特有の声があたしの名を呼んだ。当然あたしは振り返った訳だが。
『……誰だ君は』
「はいっ! わたし朱崎 珠李(あけさき しゅり)だよ! お昼休みに赤司君と一緒に居たの!」
『ああ、あの可愛い子か』
どうやら朱崎は昼休みに赤司と共に居た女の子の様だ。あたしが少し褒めればてれてれと可愛らしく、だがぶりっ子っ気はなく照れた。
どうやらあたしは声を掛けてくれた女の子をお茶等に誘う癖が有るようで、今回もだ。ちなみにさつきとはこれが切っ掛けで友達付き合いが始まった。
『どうだい、知り合ったついでに今度お茶でも?』
ゆるりと頬が緩むのを感じるが知らん。こういうときしか表情筋が仕事をしないのだ。朱崎は「じゃあまた今度!」とサラリと交わしてこう言った。
「私、今日赤司君に付きまとっていたんですが、やっぱり駄目です、よく分かりました」
『……振られでもしたのか? それともあたしがアイツに釣り合わなさすぎてか? そうだととても嬉しいんだが(ハッハハハー赤司メ〜ブッコロ)』
「いや。違うのいおりさん、いや、いおり様! やっぱり諦めきれないの!」
『(……なぜ<様>?)……何がだ』
「いおり様が……赤司君とお付き合いすることがだよ! 我らがいおり様だよ! 赤司君もすごいけど!」
なるほどなるほど、昼間この子が赤司に付きまとっていたのはあれか、あたしから赤司への好意を他へ移らせるためか。いやいや。
『すげー有りがたいことしてくれてたわ朱崎。ちゃちゃっとあたしから赤司の意識逸らしてしまってくれ』
「「無理だね」」
あたしが言えば朱崎とこの場にいるはずのない奴の声が聞こえてきた。しかもうしろからだ、後ろから。
振り向けばにこにこと人の良さそうな笑顔を浮かべてその後ろでブリザードを吹き荒らしている赤司様の姿が。わぁー、めんどくさー!
『や、ヤア赤司、先日ブリダナ、出来レバ会イタクナカッタガネ』
「いおり様すごく片言だけど格好いい!!」
「それは同意しよう」
『すんなよ』
赤司と朱崎は一応眼科にいった方が良い気がする。
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昨日の帰りは赤司と朱崎に挟まれてブリザードに巻き込まれながら無事帰還した。うん、怖かった。
そして今! あたしは! 赤司のせいで臨時マネージャーをしている! 確か断ったはずだ!
それをちーたんに言えば「ざまあ(笑)」と返されて、ただいま御機嫌斜めだ。
そんな中体育館でマネージャーをするのははじめてなので自己紹介を赤司に促された。
『赤司に無理矢理臨時マネージャーを任されました小原いおりですどうぞよろしく』
「僕のだから手を出すなよ」
『よぉーし赤司てめえぶん殴る!!!』
青筋を浮かべながら赤司の胸ぐらを掴んで拳を握る。結局はまあマイエンジェーさつきにストップを掛けられ赤司のではないと訂正しておく。
唖然とする一軍レギュラーに一言謝り、赤司に『じゃああたし二軍行ってくるわ』とそそくさと逃走しようとすれば首根っこを掴まれて「いおりは一軍だ」と断ったらダメだよオーラぶちまけられた、怖かった。
練習が開始され、見てわかった。コイツらめっちゃギスギスしてる。笑ってねぇし楽しんでもねぇ。
『さつき、なんか部の雰囲気わりーな』
「……そうだね」
さつきも悲しげな顔はするものの、直す気はないらしい。いや、直せないから諦めているのか。
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