どうもごきげんようアポロです。
ここは題名を見ての通りフェアリーテイルの夢小説です。主にグレイ寄りとかジュビア寄りとか。
ここは時間が空けばできるだけオールタイムで更新します。
フェアリーテイル【奪ってしまったあのこの居場所】を書いていますが基本夜は更新出来ません。流石に夜にコミックス開くのは無理なので。
夜フェアリーテイル書けなくて暇だなーと思い今回このスレを立てました。
ルール!
基本的にここは私が小説を書くスレなのでリレー小説でも自由に小説を投稿できるところではありません。コメントはむっちゃ喜びます。
荒らしや中傷はやめてください。私のぜんざいメンタルが、ぜんざいが器から溢れます。べちゃあ、てなります。
以上を守っていただければコメント大感激です!
最初はいつも通りイケメン眼鏡の巨乳女主のお話でグレイ落ち。多分中編か長編。
女の子は焔の滅悪魔道士。どこぞの大佐喋り。
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ルーシィside
『やあ、久しぶりだな火竜の』
今日はいつも通りにナツがグレイや他のみんなと乱闘騒ぎをしていた。いつも通りに騒いで、今日はエルザにナツがギルド入り口前ぐらいまでスッ飛ばされて。
そこでナツの頭を掴んでそう言った、毛先の跳ねた暗紅色の肩上までの短い髪に眼鏡をつけている、最東の島国の様な格好いい顔立ちをした女の子。その姿をナツが捉え、イオリ! と元気良く言葉を発する。
「久しぶりだなイオリ!!」
『ああそうだな、それと“さん”を付けたまえ、馬と鹿な単細胞。沈めるぞ』
「イオリ!! 喧嘩しようぜ! 久しぶりだしよ!」
『人の話を聞かないか、喧嘩は今度だ』
「えぇ……」
その眼鏡の女の人はいまだ掴んでいたナツの頭をそのまま後ろへ放り、ぽーんと投げてしまった。
そのままあたしの居るカウンターまで無表情で普通に歩いてくるんだから少し怖い。あたしと同じ右手の甲にギルドマークがあるから仲間なんだろうけど。
その人は歩きながらあたしの存在に気が付くと紳士的に微笑みあたしの隣へと腰を降ろす。
そのまま目の前のミラさんへと声を掛けている。
『久しぶりだなミラ』
「うん、久しぶりねイオリ」
『久しぶりついでだ、今日このあと一緒にランチでもどうだい?』
「私もう食べちゃったの、ゴメンね」
『そうか、それはとても残念だ』
その女の子、イオリと呼ばれた人は頬杖をついてミラさんと話を始めたかと思えば今度はあたしの方を見て微笑み、『新人かね?』とミラさんに視線を寄越さずに問うと「そうよ、可愛いでしょ?」と返答が返ってきた。それに微笑んで『そうだな』と同意したこの人はすごく格好いい。
『はじめまして、私はイオリ・フェルヴァスト、よろしく』
「ど、どうも……ルーシィ・ハートフィリアです」
『そう畏まらなくて構わんよ、気軽にイオリと呼んでくれたまえ』
そう言い、微笑んだのを最後にマスターを呼びつけ仕事の報告をしているイオリを見る。
あれ? さっきナツにさんを付けろとか言ってなかったっけ?
あたしが首をかしげているとミラさんが小声で教えてくれた。
「イオリは可愛い女の子には呼び捨てを許すのよ」
「へ、へぇ……」
イオリさん女の子好き疑惑浮上。
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ルーシィside
『ところで、グレイは居るかい?』
大魔闘演舞後に改修した新しく広いギルド内を見渡し、怪訝な顔をする。なんでグレイ? と思ったがミラさんに「イオリはグレイと同い年で仲が良いのよ」と聞かされ納得してしまった、っていうかイオリって18だったんだ……もう少し上かと思ってた。
生憎とグレイはジュビアと二人で仕事に行っているが、もう少しで帰ってくるんじゃないかと思っていればタイミング良く二人が帰ってきた。
「ただいまー」
「ただいま戻りました」
グレイを見付けたのか『グレーイ』とカウンター席から振り返り軽やかに手を振るイオリ。ジュビアからの嫉妬がヤバそうな気がするんだけどあたし……。グレイは「お、イオリー」と笑顔でやって来るのだからタチが悪い。隣のジュビアはイオリを睨んでるし。
『ご無沙汰しているなグレイ、また今度飯でもいこう』
「おー」
そこでやっとイオリがジュビアを認識し、ピタリと固まった。グレイをご飯に誘った姿のまま。そして視線はジュビアに向けたままやけに静かな声で『グレイ……この子は、』と真剣な顔付きで問う。さすがのジュビアもたじたじで、冷や汗を垂らした。なんか、ちょっとキレてる?
それに気付かずグレイが「ジュビアだよ、お前が居ない間に加入したんだ」と返せば『そうか』と短く言葉を発する。
そして次、イオリが動いた。
『だああああ!!』
「いだあああああっ!! っぎゃああああ!!」
イオリがグレイの頭を勢い良く拳で殴った。ジュビアは何を勘違いしたのか知らないが「……恋敵」とぽつりと呟く。が、イオリがグレイを殴ったのはイオリがグレイを好きだと言うことではなく。
『お前にはもったいないぞこんなに可愛い子は!!! 雪山で一年修行して出直して来たまえこの変態露出魔バカめ! いつからお前はこんなに可愛い子を毒牙に掛けたのだ!!!』
「「「「えぇ……」」」」
怒鳴り声が酷いが喋っている内容がもっと酷い。明らかにグレイが……と言うか周りが残念な視線を送っている。ジュビアはジュビアでびっくりしてるけど。
顔は格好良いし胸もあたしと変わらないし身長は高いし紳士的なのに、こんなに残念だとは……。残念なイケメンだ。
ミラさんが苦笑いをしながら片手を頬に添えて小声で「イオリも気付かないわね」と言ったのを拾い、どういう意味かと問えば「グレイは小さい頃からイオリが好きなのよ」と衝撃発言。
それがたった今拳骨を食らわされたのだから可哀想さこのうえない。
だがイオリは唖然とするグレイを放置しジュビアへ向き直りその紳士的イケメンスマイルを向けて話し掛ける。
『名前はグレイから聞かせていただいたよ、ジュビア。見苦しい所を見せてすまないね。
とは言え君みたいな可愛い子にあんな変態はもったいない。
お詫びと言ってはなんだが今夜暇なら一緒に夕食でもどうだい?』
「え、あの……その…、」
頬を染めて戸惑うジュビアに同情する。確かにイオリは残念だがイケメンだ。加えて紳士的スマイルを間近でされれば多分あたしもこうなる。
ちらちらとジュビアがグレイにどうすれば良いかと視線を送るがグレイはグレイで勝手に拗ねて背中に影を背負いながらミラさんに水を頼んでいた。変態や露出魔と言われたのがキタらしい。可哀想に。
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