〜ルール〜
•人の嫌がることはしない
•暴言は禁止
•匿名が付いている名前は禁止
•このスレには入っていない人が注意する際はまず入ること
•2日に一回は必ず来ること
みんなで楽しくやろうね♪
せれなちゃん、バトン受け取った!
3:匿名さん:2017/12/02(土) 10:55 ID:EVcおはよう☀
4:ハル 「なの」&:2017/12/02(土) 14:25 ID:I66愛ちゃんおはよー😃
5:ハル 「なの」&:2017/12/02(土) 14:26 ID:I66最近ポケコロばっかりやっててこれなかった❕ごめんなさい🙇
6:ハル 「なの」&:2017/12/02(土) 14:28 ID:I66 て言うか❗1000こえたね❤
おめでとう👏
あとID変わったケド、気にしないでね❤
8:せれな:2017/12/02(土) 21:33 ID:EFU 小「朝日先輩!」
とある朝、僕は小春ちゃんに呼び止められた。
朝「小春ちゃん!そんなに慌ててどうしたの?」
いつも静かで大人しい小春ちゃんが、珍しく慌てていたから、ちょっと珍しいものが見れたかも?
小「今日って、12月2日ですよね?」
朝「そうだっけ……?」
不安になったから、アイカツモバイルで確かめてみる。
朝「うん。あってるよ!」
小「よかった……。」
そう言うと、小春ちゃんはとある箱を僕にくれた。
朝「これは……?」
小「今日って、朝日先輩の誕生日ですよね?だから、私なりですけど、プレゼントです!」
朝「誕生日……?」
小「ちっ、違いましたか!?」
そういえば、そんな物もあったなぁ。
M4になってから、一日一日が忙しすぎてあっという間。
去年の4月にM4になったのが、ついさっきに感じるくらい。
朝「ううん。あってるよ!」
昔は、姉さんと真昼が祝ってくれたなぁ。
それぞれ、四つ星学園に来てからお互いのことなんか仕事でしか見なくなっちゃったから。
朝「でも、どうして僕に?」
小「実は、朝日先輩に何かお返しできたらな。と思っていたんです。だから、せめてこれくらいはって。」
お返し?
僕、なんか小春ちゃんにしてあげたっけ!?
もしそれがアレな内容だったら、また真昼に……!
小「この前の学園祭の時、実はとっても不安だったんです。」
朝「どうして?」
小「私はあくまでゆめちゃんの付き添いでしかなくて、お客さんが欲しいのはゆめちゃんが作ったたこ焼きだと思っていました。」
なんとなく、その感じはわかるかも。
入学した時はずっと同じレベルにいた友達が、家の都合で海外に行っていた間に自分の夢を叶えて、後輩からは憧れる存在になってるんだもんね。
しかも、その後輩は昔のゆめちゃんと同じ目で彼女を見ている。
ゆめちゃんが一年生だったら、きっと真っ先にひめちゃんのお店に行ってたもんね。
そこでひめちゃんじゃない誰かの作ったものを貰っても、全然喜ばないと思う。
小「でも、朝日先輩が私のたこ焼きを買ってくれて、美味しいって言ってくれました。それが、本当に嬉しくて……。だから、この分のお礼をしたいって思ってんです。」
朝「そんな!僕はただ小春ちゃんの作ってくれたたこ焼きが食べたかっただけだよ!」
小「違うんです!そう思ってくれる人が、きっと何人かいたはずなのに、私はゆめちゃんのおまけだからって思い込んでいて……。」
−−−行くわよ、朝日!
昔、僕は姉さんと同じステージに立ったことがある。
だけど、お客さんはずっと姉さんの事ばっかり見ていて、僕のことなんか全然。
だから、小春ちゃんのいいたいことが凄くわかる。
小「けど、そんな時に、朝日先輩が私のたこ焼きを買ってくれました。その時に、やっとお客さんの事を思い出したんです!」
それも、凄くわかる。
−−−所詮僕は!姉さんのおまけでしかないんだ!
僕が初めてソロライブをする時、ゲストで姉さんが出る事になったあの日。
そこに集まったのは香澄朝日のファンじゃなくて、香澄夜空のファンだった。
最初は、お客さんがたくさんいた事が嬉しかった。
だけど、姉さんがステージに立った瞬間の歓声が、僕のステージのはずなのに僕よりも大きかった。
その日のライブは僕じゃない人の力で大成功。
男子生徒の中でもトップに入る観客動員数だった。
でも、それは姉さんがいたからであって、僕の力じゃない。
その日の夜、僕は姉さんと初めて喧嘩した。
朝「もう二度と!僕と同じステージに立たないで!」
夜「っ……!朝日は、私の事が嫌いなの?」
朝「このままだと本気で嫌いになりそうだよ!今日のライブに集まった人達だって、所詮は姉さんが見たくて来たんだ!僕の、初のソロライブだったのに……!」
そう言ったら、思いっきりビンタされた。
夜「……呆れたわ。じゃあ、私がいなかったら今日のステージは成功しなかったって言いたいの?」
朝「当たり前だ!誰も香澄朝日になんか見向きもしなかった!所詮僕は!姉さんのおまけでしかないんだ!」
夜「なら、今すぐにアイドルなんかやめて、父さんと同じ道を辿りなさい?」
朝「そんなバカみたいな事するわけないだろ!」
夜「バカなのは朝日よ。貴方に、アイドルをやる価値なんてないわ。」
朝「ふざけるのもいい加減にしてるれるかな!僕は……」
夜「今日集まったファンが、全部私のファンだと思う?」
朝「っ……!」
夜「今まで朝日が頑張ってきたから、ソロライブができたのよ!それも、朝日のファンがそれを望んだから!」
朝「えっ……?」
夜「確かに、私のファンが邪魔をしたかもしれない!だけど!あそこには朝日だけを見にきた人がたくさんいた!それなのに!私の飾りなんて、そんな事言うなら、ファンに謝ってアイドルなんかやめて!」
あの時はむしゃくしゃしてたなぁ。
真昼にも見せない感情的な姉さんは、まるで昔と変わらなかった。
今となれば恥ずかしい思い出だよ……。
小「だから、朝日先輩には受け取って欲しいんです!」
そうやって言われると、断れないよね……。
まぁ、大好きな小春ちゃんからの誕生日プレゼントを貰わないわけ無いけど!
朝「うん!ありがとう!小春ちゃん!」
僕は、迷わずプレゼントを受け取った。
小「……香澄朝日先輩、15歳のお誕生日おめでとうございます。これからも、頑張ってください!」
そんなごくありふれたセリフに、凄く胸を打たれた。
朝「うん!小春ちゃんのためにも、僕、めちゃくちゃ頑張っちゃうよ!」
小「はいっ!」
朝「やっぱり、小春ちゃんはかわ"っ"!!」
真「そこまで!」
朝「背後からの手刀なんて聞いてないよ!」
なんか、日々威力が強くなってない!?
真「黙って近寄ったもの。」
小「あはは……。」
そう言うと、真昼は小春ちゃんを守るような体制に入った。
真「いくら浮かれてるからって、小春には指一本触れさせない。」
朝「そんなぁ!」
真「ほら、行くよ小春。」
小「う、うん。」
ほら!小春ちゃん困ってるじゃん!
真「それと……。」
朝「ん?」
真昼から、一通の手紙を渡された。
真「姉さんから、誕生日おめでとうの手紙。」
朝「夜空姉さんから?!」
真「そうよ。決して汚さないように。」
朝「……はい。」
その時、誰かのアイカツモバイルにメールが届く。
それは、どうやら真昼でも小春ちゃんのでもなく、
“さっさと来い。置いて行くぞ!”
朝「やばっ!ロケバス行っちゃうよ!」
すばるくんからの半脅迫メールだった。
真昼からの攻撃を避けるために生み出した警戒態勢を解いて、着崩れた制服を正す。
それを見て、呆れた表情を残して真昼は小春ちゃんと一緒に行ってしまった。
だけど、ネクタイを締め直している時に真昼から思いもしない言葉が出た。
『まぁ、何?朝日兄さん、誕生日おめでとう……。今年も私がいい年にしてあげるから。』
それは、昔姉さんが僕にかけてくれていた言葉だった。
その言葉を聞くだけで、不思議と安心した。
だから、今日はなんだってできるよ。
朝「よしっ!お仕事頑張っちゃうぞ!」
だって僕は、香澄朝日なんだから!
今日は朝日くんの誕生日だと言う事で、30ちょっとで仕上げた中身のないお話ですが、お誕生日おめでとうの小説です!
シリアス混じりなので、明るい話が見たい方は読まない方がいいかも……!
いじめの続き書き終わったぁ!
テスト勉強しながらだったので凄くゆっくりでごめんなさい!
来週の木曜日までこんな感じが続くと思いますが、テストさえ終わればもっとたくさん書けるはずなので、もうしばらくお待ちください!
す「………これで最後か。」
数日だけだったけど、ゆめが使っていた星空寮の戸締りを全て終える。
学園長からは、合鍵を渡すからそれを使って戸締りを頼みたい。との事だった。
す「車椅子の割には、めちゃくちゃ動いたんだな。」
階段が上がれなかったのか、二階はどこも開いていなかったけど、一回の至る所の鍵が開いていた
す「しかしまぁ、生活感ってもんが微塵もなかったな。」
というか、ゆめの住んでいるであろう部屋だけがなかった。
本当にここで暮らしていたのか……
ここにいる間はなるべく、プラス思考でいようと思っていた。
ゆめの事を思い出したら、きっと泣いてしまう。
入院していることは聞いたけど、そのあとどうなったのかは誰も知らない。
もしかしたらとっくに退院して、普通の学校で楽しく過ごしいるのかもしれない。
きっとそうだろう。
あのまま、この世界からいなくなっていたらなんて……
す「っ……!んな事あるわけねぇだろ!」
そういえば、最後にゆめにかけた言葉は、なんだったか。
最後にゆめと話したのはいつだったか。
最後に、動くゆめを見たのは何日前になるのか。
最後に、ゆめの歌声を聞いたのは……
最後に、ゆめに触れたのは……
す「………」
眼が熱くなる
−−−すばるくんは馬鹿だなぁ。そんな事ないに決まってるじゃん!
もし、もう二度とゆめに会えなかったら。
もし、ゆめがあのまま意識を取り戻さなかったら。
す「あぁ……!何やってんだよ俺はっ……!」
視界が滲み、声が潤む。
す「もう、ゆめのためにも泣かないって決めただろ……!」
眩い笑顔の持ち主で、誰のためでも自分より相手を優先して、他人には幸せでいてほしいと思う心。
彼女の存在は、まるで太陽だった。
どんな時だって、ゆめのためなら頑張れる気がしてならなかった。
ゆめが笑顔でいてくれるなら、俺はアイドルなんかやめても良かった。
それなのに、アイドルをやめたのはゆめで、俺はそんなゆめに何もしてやれなかった。
す「もっと、ゆめのためにしてやれたことなんかいっぱいあったはずなのに………!」
雫が頬を伝う。
鍵を握っている右手に、その雫が落ちる感覚を、何度味わったことか。
す「あぁぁ!!ゆめが何をしたっていうんだよ!あんなに優しかったゆめが、何でこんな目に会わなきゃいけないんだよ……!」
自分の震える声が、無駄に広い寮に響く。
す「くそがぁっ!もう、何も信じられねぇよ!」
こんな世界、もういらない。
違う。
俺が選べる立場じゃない。
虹のように美しい輝きを失った世界に、果たして俺は必要なのか。
堪えていた涙が溢れ出す。
切れるような自分の泣き声を聞いて、余計に腹が立つ。
何もできなかったくせに、こんなに悔しがって。
悔しがるなら、もっと尽くしてやってからにしろ!
す「くっ……!」
思わず扉の前で崩れてしまう。
この扉の先には、ゆめがいるんじゃないか。
そうも思って扉に縋る
だけど、その扉の先はさっき、自分で何もないと確かめたばかり。
結局は、ゆめがいないと何もできない。
喜んで、怒って、哀しんで、楽しんで。
どんなゆめでも、俺の瞳に映るゆめは他人よりも特別だった。
だけど、もうそんなゆめを見ることもできない。
す「せめて、最後ぐらい、笑っていられたらな……。」
思い出は思い出しかない。
五分前の出来事だって確実に覚えていられない人間が、何日も前の事を正確に覚えていられるはずがない。
だけど、あの笑顔だけは絶対に忘れない。
す「もう、やめろよ……!」
太陽のような彼女を、思い出すたびに涙が溢れ出す。
忘れたくても忘れられない。
というか、忘れるはずがない。
す「俺には、到底手の届く存在じゃないのかもしれないな……」
それでも、やっぱり……
他人をここまで大切に思ったのは、これが初めてだった。
す「できるなら、全部変わってやりたいよ……。」
ゆめが一人で抱え込む悩みも、ゆめを襲う痛みも。
けど、そう思うのが遅すぎた。
もっと自分に素直でいられたら、今更後悔することなんかなかったはず。
だからこそ、もう自分を偽ることはやめよう。
す「次はない……。例えそれが、ゆめじゃなくてもだ。」
ゆめがいなくなった今、あの3人の標的はきっとゆめの友人たちに変わるだろう。
俺は、彼女らを守ろうと思う。
本来ならそれはもうS4の仕事だ。
だけど、友人たちが傷付いたと知ったら、どう思うのだろうか。
姿は見えない、けど、ゆめが悲しむ姿なんか容易に想像できる。
これ以上、あいつには悲しんで欲しくない。
だからこそ、もうこんな事は二度と起こさない。
これは、自分との誓いだ。
諸「すまないな、結城。」
寮の戸締りを終え、次の仕事に向かう前に学園長に合鍵を返しに来た。
す「いえ、これくらいなら別に…。」
そう俯く俺の目元を見たのか、学園長はこんな言葉を俺に言った。
諸「それと、辛いなら仕事を休んでくれても構わない。」
まだ微妙に目は赤いのだろうか。
きっと目の下は真っ赤だ。
す「いえ。こんな所で停滞していたら、ファンを悲しませてしまいます。」
諸「それが、自己を悲しませるとしてもか?」
す「はい。きっと虹野は、俺以上の苦しみを抱えていたのにもかかわらず、他人には笑顔で接していました。後輩にできて先輩にできないことなんかありません。」
諸「……その制服が、君にそう言いかけるのか?」
M4の制服。
男子生徒の中から選ばれた4人しか着ることのできない制服。
仮にもM4は、S4と対を成す存在。
その制服の重みが、俺にそうさせるのか?と学園長は心配してくれる。
す「いえ。あくまでこれは俺自身の意志です。」
諸「……わかった。但し、無理だけは絶対にするな。」
す「はい。」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さっきまで握りしめていた合鍵も、今はもうない。
ゆめとの接点も、完全になくなってしまった。
綺麗に並ぶ学園内のタイルは、もしかしたら下を向いて歩いていても大丈夫なようにできているのかもしれない。
そんな馬鹿みたいな事を考えながら、学園外に待つロケバスに向かう。
?「あだっ!?」
前を向けば門が見える場所まで来た頃、誰かとぶつかった。
更には、その相手は俺を尻に敷く形で転ぶ。
あまりの憂鬱さに思わず目を瞑る。
昔に、こんな巡り合わせもあったような無かったような。
確かあの時は、木の上からゆめが落ちてきて、そして
す「ちょっと、重いんですけど?」
なんて言った気がする。
?「ごっ、ごめんなさい!!って、すばるくん?」
俺の事をそう呼ぶのは、ファンと白鳥だけだ。
白鳥は今集会でいないはず。
だから、学園の静けさに気付いた外部の人間が入ってきたんだろう。
す「そうですよ。M4の結城すばるですよ。」
?「なにその喋り方。変なの。」
しかし、ここまで対等に食いついてくる奴は初めてだった。
もしかしたら女子アイドルのファンで、男子アイドルなんて興味なしなタイプかもしれない。
そういえばゆめも俺の事なんか微塵も知らなかったよな。
そいつの度胸を無駄にするわけにはいかないから、顔だけでも覚えておこう。
そんなつもりで、ゆっくりと、目を開ける
す「変な喋り方でわるかっ…た………な………」
荷物は全部星空寮に置いてあるので、私は手ぶらで学園に帰るだけで済んだ。
パパとママには学校まで送ってもらった。
みんなには内緒で学園に復帰するので、ローラや真昼ちゃんやあこちゃんがどんな反応をするのか楽しみ!
ゆ「夢は見るものじゃなーい、叶えるものーだよー……♪あれ?」
星空寮って、どうやって行くんだっけ?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
学園長先生が、私が帰ってきた事を分からせないために私が学園に戻って来る時間帯に全校集会を開いてくれた。
今は2:16
集会が終わるのは2:40
そこから20分の休憩を挟んでクラスに戻り、SHRを行う。
なので、全力で星空寮を探す。
ゆ「確か、この道をもっと奥まで行けば……!」
少し獣道を進むと、整備された道が続いていた。
ゆ「やった!これでたどり着ける!!」
全速力で走る。
私の、星空寮!
ゆ「あだっ!?」
走ることに夢中で、誰かにぶつかってしまった。
しかも、その人の上に座ってしまっている。
集会が開かれているから、誰もいないはずなんだけど。
?「ちょっと、重いんですけど?」
ゆ「ごっ、ごめんなさい!!って、すばるくん?」
あの日、あの木の下と同じ状態。
そして、同じ巡り合わせ。
す「そうですよ。M4の結城すばるですよ。」
何故か、ふてくされてた。
ゆ「なにその喋り方。変なの。」
目を開けるのも面倒そうに、静かに動き出す。
す「変な喋り方でわるかっ…た………な………」
相手の顔でも見ておこう。
そんなつもりで私の顔を見たすばるくんは目を疑っていた。
ゆ「どうしたの?やっぱり痛かった?」
面白半分で、話を続けてみる。
す「ゆめ、なのか……?」
うーん。
どうやって返してみようかな……?
ゆ「そうですよー。四つ星学園歌組1年の虹野ゆめですよー。」
すばるくんは目をこすって、もう一度私を見つめ直す。
す「ゆめ……、四つ星学園はやめたんじやないのか……?」
ゆ「すばるくんとのライバル関係が続いているのに辞めれるわけないじゃん!」
す「これ、夢だよな……?」
ゆ「何言ってるの?私はゆめに決まってるじゃん!」
す「そうだよな……。ゆめが学園に戻って来るなんて夢に決まってる。」
ゆ「って、そっち!?」
夢とゆめを完全に聞き間違えた。
ゆ「そういえば、目の下赤いよ?何かあったの?」
す「うるせぇ。気にすんな。」
なにそれ?
余計気になっちゃうじゃん。
ゆ「ねぇ、すばるくん、あの時のこと覚えてる?」
これは夢だ。
そう自分に言い聞かせてるせいで、反応が遅い。
す「あぁ……?あの時のこと……?」
ゆ「すばるくんが私にキスしてくれたこと。」
す「……待て。これは夢だ。安心しろ。俺。」
ゆ「ちょっとぉ?聞いてるー?」
す「もちろん。忘れるわけ無いだろ。」
ゆ「私ね、すばるくんが初めてでとっても嬉しかった。」
あの時、颯爽と現れて、一度はダメだと思ったけどそれすらも演技で、私を助けてくれた。
ゆ「それに、私の事を守ってくれたすばるくんは、私の王子様みたいだった!」
みたいなんかじゃないよ。
孤独な私を守ってくれた、王子様だよ。
す「そ、そうか…。それは良かったな。」
ゆ「だからね……。」
すばるくんに駆け寄る。
す「……?」
少し背の高いすばるくんに合わせて背伸びして、
私は、大好きな人の唇を塞いだ。
す「………!?///」
この前のすばるくんみたいに上手くできないけど、キスする事は出来た。
一歩下がる。
そして、
ゆ「すばるくん、これ。すばるくんに受け取ってほしくて。」
す「これは……?」
私は、星空寮の鍵をすばるくんに渡した。
す「これは、鍵?」
ゆ「うん!星空寮は1人じゃ大きすぎるから、誰かと一緒に住みたいなぁって思って。すばるくんに最初にあったからすばるくんは星空寮住民第2号!」
す「さすがに、一緒に住むのはまずいだろ……。」
ゆ「えぇーー?なんで?」
す「だってそりゃ、お前、分かってないのか?」
ゆ「???」
すばるくんは頭を抱えながら、ありゃりゃ……。と言ってから、よーく考えて、言葉を紡ぐ。
す「……分かったよ。一緒に住むのは厳しいかもしれないけど、たまには顔を出すようにする。」
どうせこれも夢なんだろうけどな。
なんて呟きながら。
だから、私は本当の気持ちで返事をする事にした。
例えそれが、流されるような会話でも。
ゆ「ありがとう!すばるくん大好き!!」
す「んっ……///」
ピピピ。
すばるくんのアイカツモバイルが次の仕事の準備をしろと伝える。
す「わ、悪い、そろそろ仕事だから……!また後でな!」
ゆ「うん!星空寮で待ってるね!」
すばるくんが走っていく中、私はsoleilの曲を思い出した。
カレンダーガールという曲。
“なんて事ない毎日が特別になる”
こんな些細な日常が、ずっと続けばいいのになぁ。
昔はそう思った。
でももう違う。
自分でめくるカレンダーは、自分で守らないとね。
すばるくんと話をした後、私は星空寮に向かった。
それから、学園長先生に星空寮に着いたことをメールで知らせる。
そうする事で集会は終わり、自由時間になる。
なので、私はとある人達にメールを送る事にした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ロ「もぉー。やっと集会が終わったと思ったら次は星空寮に行けって、ほんとなんなのよ……。」
真「まぁまぁ……。ゆめの荷物の運び出しでしょ?それくらいはやってあげないと!」
あ「そうですわよ!いくらあの虹野ゆめといい、これくらいはやって当然ですわ!」
ロ「これくらいっていうけど、色々と大変だったのよ……。」
ゆめは色々と荷物が多すぎる。
四つ星学園での生活すべてが宝物みたいなゆめは、写真をたくさん撮ったり、私があげた温泉酢昆布の入れ物はまだ取ってあったり。
運ぶのは楽かもしれないけど、しまうのはとても大変。
それに、机の中にあった『S4になること!』を見て、平然としていられる自信がない。
ゆめが学園を去って1ヶ月が経つか経たないか。
誰もがゆめのことを可哀想と口には出していたのもも、本当にそう思っているのかは分からなかった。
ゆめの異変にわかってて知らんぷり。
そんな連中と同じ学園にいると思うと嫌になる。
けど、ゆめを守ってあげられなかった自分が一番嫌。
今ゆめは何をしているのかな……。
普通の中学校で、普通の授業を受けて、普通の友達と一緒に笑ってるのかな。
冷える夜の中、私との思い出もちょっとずつ忘れていくのかな。
真「ローラ、そんな顔しないの!」
ロ「ごめん……。でも、やっぱりゆめのこと考えてると………。」
あ「あぁー!もう!スッキリしませんわね!」
ロ「むぐっ!?」
あこに酢昆布を食べさせられた。
あ「これでも食べて気分転換しなさい!」
ロ「うん……。」
酢昆布を食べ終わる頃、私達は星空寮に着いた。
そこには、ひめ先輩もいた。
ひ「ローラちゃん達も呼び出されたのね……。」
ロ「はい。」
真「姉は、何をしていますか?」
ひ「夜空は呼び出されてないらしくて。それに、ここに入るには許可がいるらしくて……。」
そういうひめ先輩の目線の先にはアイカツモバイルをかざす機械があった。
ひ「恐らく、メールが来てれば入れると思うのだけれど……。」
あ「なら、行くまでですわ!」
あこがアイカツモバイルをかざす。
ピッ。
そんな音とともに、門は開いた。
あ「行きますわよ!」
全員「うん…!!」
ひ「それにしても、広いわね……。」
星空寮はとんでもない広さをしていた。
あ「先日ドラマの撮影で入った時に見たS4寮よりも、確実に大きいですわ……!」
真「うん…。お姉ちゃんの部屋よりも断然大きい。」
ゆめが使っていたのは一番大きな部屋。
そこに荷物があるはず。
私達はそれをまとめて、寮の外に運び出す
それが、ゆめに関する最後の行いだと思った。
階段の横に隠された道を行き、ゆめのいた部屋に向かう。
廊下は肌寒く、くしゃみが出そうだった。
そして部屋の前に着いた。
ロ「……入るよ…。」
真「うん……。」
勇気を持って扉を開ける。
そこには、整理されたゆめの部屋があった。
ひ「あったかい……?」
あ「まるで、暖房がついてるみたいですわ。」
ゆめの部屋は玄関や廊下に比べて、とても暖かかった。
そんな疑問を持ちながら中に入って行くと、ゆめの机の上にはここにいる4人分の置き手紙と、1枚のカードが置いてあった。
真「いくらなんでも、おかしすぎる……。」
ロ「これは、仕組まれてるの……?」
ひ「もしかしたら、そうかもしれない。けど、まずはこれを読んで見ましょう。」
あ「はい。内容次第では警察を呼びましょう。」
私達は、置き手紙の封を切った。
手紙の内容は、出会ってからの出来事と、書いても書ききれないほどのお礼だった。
今は別の中学校で新しい友達を作って、普通の授業を受けているらしい。
読み終わる頃には、私は号泣していた。
初めて会った時のこと。
文化祭で2人でステージに立ったこと。
幸花堂のオーディションに一緒に受けたこと。
思い出すだけで、私は耐えられなかった。
そんな手紙を4枚も。
私は最後までゆめらしいなぁとつくづく思った。
けど、みんなになくて私にだけお願いことが書いてある。
それは、
「ローラにお願いをしたいな。私がS4になったら作ろうと思っていたブランドのコーデを、学園長先生が作ってくれたんだ。だから、机の上にあるカードでメイクアップドールに着せて欲しいな。」
という内容だった。
メイクアップドールは階段を上がり、右に曲がるとあるそうで、できれば1人で来て欲しいと書いてあった。
なので、みんなには「ちょっと……、ごめん。」と言ってその場を抜け出した。
冷える廊下を1人歩く。
車椅子のゆめと一緒に歩いたなぁ。
−−−ローラ、今日はありがと!
そこには笑顔で車椅子に乗るゆめと、車椅子を押す私の幻影が見えた。
2人で星空を見たあの日。
それが最後だと思うととても辛い。
目が熱い。
ロ「くっ……!」
メイクアップ室まで、走り抜ける。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
メイクアップ室には、ゆめがたくさんドレスを考えた跡があった。
ブランド名やアクセの原案などもたくさん。
そんな中から選ばれたのが、机の上に置いてあった4枚。
見ていると悲しくなるから、なるべく早く済ませようと、メイクアップドール専用のアイカツシステムにカードを読み込ませる。
するとドールは光り出す。
その光りは閃光のようで、私は目を瞑ってしまった。
目を開けると、目の前には綺麗な虹色のドレスを着たドールがいた。
ロ「これでいいんだよね……。」
そう呟き、振り返るとそこにはいるはずのない人物がいた。
ゆ「ローラ!私のお願い聞いてくれて、ありがとう!」
次を載せようと思ったんですが、ここに来てミスがあったので、続きはまた今度でおねがいします!
23:匿名さん:2017/12/02(土) 22:31 ID:EVc せれなちゃんさすが〜
テスト頑張れ👍
( ゚д゚)真昼ちゃんのお兄ちゃんって、“朝日”じゃなくて“朝陽”だったのか……(衝撃)
ごめんなさい!今までずっと朝日だと思っていたので全部誤字しています!名前を間違えていて不快に思った方、本当に申し訳ありません!
朝陽くん、本当にごめんね……。もう間違えないからね……!
綺麗な菜の花色の光を放つ、癖のある淡紅色のグラデーションを持った髪の毛。
いつもとは違い、髪は縛られることはなく自由な状態だった。
全てを見据えているかのような紅朱色の瞳。
その瞳に嘘はなく、見ているだけで安心する。
その姿を、その声を、私は理解した瞬間、視界が潤んだ。
ロ「ゆめ……?」
自分の声は今にも泣きそうで、みっともなかった。
ゆ「ただいま!ローラ、元気にしてた?」
ゆめが認識内で再び喋る
あぁ。本物のゆめだ。
そう思うと、
ロ「あたりまえじゃないっ……!」
涙が止まらない。
もう、二度と会えないと思っていた人物が、目の前にいるんだから。
ゆ「よかった。ローラに元気がなかったらどうしようかと思った。」
ロ「ゆめっ!」
私は思うがままにゆめに抱きつく。
いつもは私が避ける側なのに、ゆめは避けることもせず、受け止めてくれた。
ゆ「ごめんね。あんな嘘の手紙書いちゃって……。でも、こうでもしないとローラ、信じてくれないじゃん?」
ロ「ゆめの事、信じないわけないじゃん!」
ゆ「ありがとう、ローラ……!」
ロ「ゆめ……。」
ゆ「なに、ローラ?」
ロ「結局はね、私は、ゆめがいないと全然ダメだった!新曲だって全然覚えられないし、レッスンだって失敗ばっかりだし……」
ゆ「うん……。」
ロ「もし、ゆめがあのまま目を覚まさなかったって思ったら、私っ……」
ただでさえいなくなってしまっただけでここまで悲しかったのに、ゆめが死んじゃったなんて考えたらもう、怖くて、何もできなくて……!
ロ「私はずっと、ゆめは私のそばにいるんだって勘違いしてた。だから、ゆめが急にいなくなって、どうしたらいいからわからなくなって、アイドルなんかやめてやるって思ったり……!」
アイドルなんかやめて、ゆめと同じ学校に行く。
それすら考えていた。
ロ「毎日が白黒で、つまらなくて、憂鬱で、ゆめがいないとダメダメ!」
周りからは調子の出ない私は変な目で見られたり、避けられたり。
そんなことすら、どうでもよかった。
ロ「ゆめ、この前、星空を見て話をしたの覚えてる?」
ゆ「うん。」
ロ「私ね、ゆめが一番星なら私はお月様だって思ってたの。だけど、私は月のままで、ゆめは太陽だった。」
ゆ「私が、太陽?」
ロ「ゆめが輝くから、私は輝けるの。それは、お月様も一緒!太陽の光を反射して光ってるだけのお月様なんか、全然凄くない!」
ゆ「……」
ロ「だから、私はあくまでゆめの光を反射してるだけ!」
ゆ「そんなことないよ!私だって、ローラがいないと全然輝けない!ローラがいないと、前にだって進めない!」
ロ「じゃあ私は立ってすらいられない!わかるの。ゆめは一度小春を失ってる。なのにこうやって輝いてる!私は、それを当然だと思ってた!なのに、ゆめがいなくなった途端急に分かった!私は弱虫で、1人じゃ何もできない!」
この4週間で、私はいかに自分が弱いか分かった。
ロ「それに、私はゆめが大好きだったみたい。なにをしててもゆめの事しか考えられない。おかしくなりすぎて、ゆめの幻影が見えるくらいゆめが大好き。」
ゆ「うん…。私も、ローラの事大好きだよ!」
きっと、私とゆめの大好きは違う。
ゆめは私の事を友達として大好きと言ってくれていると思う。
けど、私の抱くこの感情は、きっといけない感情だ。
そのあとも、たくさんたくさん話した。
ゆめの事、私の事、レッスンの事、病院での事。
ずっとずっと、この時間が続けばいいのにって思う。
話がひと段落ついたところで、ゆめからとあるものを渡された。
ロ「これは……?」
ゆ「星空寮の鍵だよ!ここに1人で住むのは流石に寂しいから、ローラにも一緒に住んで欲しいなぁって。」
いい?と首を傾けるゆめは、私の知っているゆめより、何倍も成長していた。
ロ「……うん!もう二度とゆめからは目を離さないんだから!」
ゆ「えへへ。ありがとう!」
太陽のような笑顔。
愛おしいゆめが目の前にいる。
それだけの事なのに、こんなに幸せな事はない。
ロ「ゆめ、もう誰にも傷付けさせないから!だからもう、いなくならないで!」
ゆ「ローラこそ、勝手にいなくなったらダメだからね!」
ゆめ。
虹野ゆめ。
私の、大切な大好きな、たった1人の親友
彼女の存在が、私を強くする。
ロ「うーん。私がS4になったら分かんないよ?」
ゆ「えぇーー?というか、S4になるのは私なんだから!」
きっといつの日か、絶対に追い抜いてやるんだから!
とりあえず途中だったので完結させました!
一気に4話分書いたので、しばらくはまた一人で悩んでると思います。
それでまたロクでもない短編とか書きそうなので、その時は「迷ってるんだなぁ」と思ってくれれば……!
リレー小説とか、そっちならまだ手がつけられそうなのでリアちゃんとの小説も是非読んで欲しいてます!
OK🙆
30:匿名さん:2017/12/04(月) 21:42 ID:EVc誰かいる?
31:せれな:2017/12/04(月) 22:03 ID:EFU いるよー\\\\٩( 'ω' )و ////
テスト勉強に疲れちゃったからちょっとだけ浮上する!
テストいつあるの?
33:せれな:2017/12/04(月) 23:09 ID:EFU 今週の木曜日!
金曜日はいつかの振替休日で休みになったよ!
明日から部活が金曜日までなくなるから寂しい😔
35:匿名さん:2017/12/05(火) 23:18 ID:EVcおやすみ〜
36:せれな:2017/12/06(水) 14:22 ID:EFU 明日テストだからって早く帰ってこれたよ!
誰かいたら親が帰ってくるまでお話ししよー
って言ってもまだみんな学校だよね……。
あはは……f^_^;
空いてる時間でいじめのやつ描き進めます!
39:匿名さん:2017/12/06(水) 16:10 ID:EVc今帰ってきたよ🎶
40:匿名さん:2017/12/06(水) 16:11 ID:EVcいじめの小説頑張ってね👍
41:ハル 「なの」&:2017/12/06(水) 17:42 ID:I66がんばって✊😃✊
42:ハル 「なの」&:2017/12/06(水) 17:42 ID:I66あとただいま〜🌠
43:ハル 「なの」&:2017/12/06(水) 17:43 ID:I66 試走会疲れた〜💦
でも、これも記録会のためだから😅
がんばるよ❗ヾ(@゜▽゜@)ノ
じぁね❤
45:匿名さん:2017/12/06(水) 18:29 ID:EVcハルちゃん頑張れ〜
46:匿名さん:2017/12/07(木) 00:35 ID:EVcおやすみ💤
47:リアクター:2017/12/07(木) 17:52 ID:XTUごめんなさい。熱出しちゃって来れませんでした。せれなちゃん、本当にごめんね。
48:リアクター:2017/12/07(木) 17:53 ID:XTU続き書きますね
49:リアクター:2017/12/07(木) 18:02 ID:XTU す ゆめ、起きたのか?
ア ゆめちゃん、よかったー。心配したんですよ
ゆ っ!ぁっ〜〜<声が出ない!!歌の力が使えない、助けて》
ひ ゆめ、私の質問が合っていたら頷いて、
ひ 私たちの事分かる?
ゆ コク
ア アリアが考えている事もですか?
ゆ コク
す 俺の性格は?
ゆ ブンブン
ま 声が出ないの?
ゆ コク
夜 気を失う前力を使った?
ゆ ?
ゆ 〈そういえば使っていた気もする。気を失う前ネックレスが光って、〉
リ 取り敢えずホットレモネードを作ったので飲んで下さい。
柚 心が疲れた時には、甘い物飲むといいってリリエンヌもよく言うゾ、ゆめちゃんも飲んでみて?
せれなちゃん、パスだよ。遅れてごめん!
53:ユッキー:2017/12/07(木) 19:18 ID:qwM おひさです
来週のアイカツスターズゆめロラかな
楽しみ
今週見れなかった、残念です
55:リアクター:2017/12/07(木) 19:41 ID:XTU 《いつかシンデレラが》のパロいきます。
望汀唐艪゚唐キばる、的な
す ♪〜ったく誰だよ!もしもし?
ゆ グス、ヒック、す、すばる君、私駄目かも、
す って、ゆめ!何があったんだよ。取り敢えず俺のとこに来い!
ゆ うん。
す (また喧嘩だな、)
ピンポーン
す お帰り、
ゆ うん。
す (今だけは、お前の綺麗な涙を拭うのは、俺で居させてくれ)
なんか新作書きます
59:ユッキー:2017/12/07(木) 22:23 ID:qwM 彼女は猫のようで
上品で
特有のかわいさを持っている
そう彼女の名前は
早乙女あこだ
今日たまたまあこを見かけて、声をかけようとしたとき
「あこちゃ〜〜〜ん」
そう大声で言った後早乙女を抱きしめたのは
あこの天敵?の花園キララだ
「キ〜ラ〜ラ〜」
少し怒った口調で言ったあこに対して
「ごっめ〜んあこちゃんに会いた過ぎて抱きしめちゃった♪キララン」
あこは満更でもなさそうだ
時間がなくてここだけ書きました
ごめんなさい
これは、かなたくんとキララに振り回されるあこちゃんのお話です
たっだいまーー!!!
テスト終わったー!テストの復習も終わった!
ついに自由になった!!!(੭ु╹▽╹)੭ु
今日のアイカツスターズのお話が一年前のゆめちゃんからどれだけ成長してるか分かる回で、泣きそうになっちゃった………笑笑
一年前の今回は不思議な力に困ってた所をひめ先輩に助けてもらった回だったけど、今日のお話はセルフプロデュースを知らない子たちに自分の事を置いておいて助けてあげるゆめちゃんがすごくすごく良かった……!。・°°・(>_<)・°°・。
それに、今日のタイトルは“輝きを渡そう”だったけど、それはMUSIC of DREAM!!!のサビの『ひたむきな強さで輝きを渡そう』ってフレーズで凄かった……!
そして次回、ローラが泣いてた“涙の数だけ”って、MUSIC of DREAM!!!2番のローラの歌唱パートの、『あぁー…… やりきれない日もあるさ 頑張る事は楽しいけど 綺麗な夢に疲れたなら思い切り声を上げて泣いてみようよ』ってフレーズのオマージュだと思うんだ!
って考えると私、次回見ると泣いちゃいそう……!!
あー!せれなです!匿名になってました!
64:せれな:2017/12/07(木) 22:43 ID:EFU それに、星のツバサ第5弾をやってきたんだけど、MUSIC of DREAM!!!の最高難易度の一緒に踊ってくれる人がローラだったよ!
難しくてフルコンボできなかった……笑笑
ローラが太陽のドレスを着てた!
太陽のドレスチャレンジクリアしてゲットしたエターナルレインボーコーデ使っててよかった!
でも、エルザ様の太陽のドレスチャレンジはルーレット当たらなかった……。(ㆀ˘・з・˘)
67:せれな:2017/12/07(木) 22:46 ID:EFU 長々とごめんね!
でも、完全復帰したよ!バンバン続き書いていきますね!!
リアちゃんバトン受け取ったよ!
多分明日になっちゃいそう。ごめんなさい……!
続き書きます
70:リアクター:2017/12/08(金) 17:28 ID:XTU せれなちゃん、お疲れさま!
私は今日実力テストだったよ。
あと日曜本番だから来れないかも、ごめんなさい
72:匿名さん:2017/12/09(土) 23:55 ID:EVc 久しぶり〜
あとおやすみ🌙
いれてくださいv(^_^v)♪
74:匿名さん:2017/12/10(日) 10:59 ID:EVc 全然いいよ〜^_^
私、愛花です
これからよろしくね🎶
久しぶり😃✨⤴
76:ハル 「なの」&:2017/12/10(日) 12:16 ID:I66 えっと、私は、はるです❗👊😆🎵
ため口オケ❤
よろしくネ〜🌠
呼び捨てもいいよ〜🌠
78:匿名さん:2017/12/10(日) 17:26 ID:EVcハルちゃん久しぶり〜
79:せれな:2017/12/10(日) 17:48 ID:EFU せれなです!
全然楽に話してくれて大丈夫ですよ〜♪
仁愛ちゃん、よろしくね!
お久しぶりです♪
ちょっとテストが終わって遊びに行ってました。
おかげさまでリレー小説止めてしまいました……。
本当にごめんなさい!
テスト後初の小説なので、リレーの感覚がなくなってるのと、レベルが下がってしまっています。
なのでリレー小説なのに長々となってますが、そこはどうか許して欲しいです……!
この国は一方通行じゃなくて、円状になっているから劇の街から歌の街まで帰る事は簡単。
なので、柊さんに言った通り、5日以内に帰る事をなんとかみんなに紙に書いて伝えた。
鏡を使って自分の瞳を何度も見たのに、力が増える感じはないし、それどころか、さっきまで使えていた他の力まで使えなくなっていた。
両手ですくった水が、手の隙間から少しずつ溢れる感じ。
思考を読んでも所々にノイズが入るし、過去を見ても重要な部分ははっきりと見えないし、感情を理解しようとしても何となくしかわからない。
そして、相手の性格は全くもって認知できなくなった。
鏡の前にいる私の瞳の色は、少しずつお兄ちゃん達と同じ蒼色になっていく。
紅色の瞳が、その力を示していなら、今の私は無力だ。
無個性と馬鹿にされていた頃と微塵も変わらない。
もしかしたら、歌う事のできない私は昔よりも無個性かもしれない。
世界救済に王手をかけたはずだったのに、一瞬にして世界破滅に王手をかけられてしまった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
す『やっぱり、俺たちが無茶させすぎたのか……?』
ひ『うん。急に他の街に連れ出したりして、肉体的にも精神的にも疲労が溜まっていたのかもしれない。』
ゆめの家族の人達にあこが貸した部屋。
そこで話されていた事は、非情にもゆめの事が淡々と話されていた。
ア『だから、勝手にあの力を使っちゃったのです?』
あの力?
ゆめの事は何も解らない。
考えている事も、過去も未来も、感情も。
それが、アリアの言う“あの力”と関係があるなら?
す『もしかしたらな……。』
ひ『やっぱり、ゆめには重すぎたのかしら……』
す『世界を救うなんて、まだ14にもなってない少女に課せられるものじゃない……』
“世界を救う”
その言葉を聞いた途端、耐えられないとばかりにあこが扉を開ける。
あ「世界を救う!それは一体どういうことですの!?」
ハ「そんな話、ハルカ聞いてないよ……!」
真「教えて下さい!ゆめに今一体何が起きているんですか!?」
知りたい。
彼女の謎が、力が、正体が。
小「このまま!ゆめちゃんが苦しんでいるのに何もできないなんて嫌なんです!」
す「盗み聞きなんて、仮にも賢者であるお前達がすることか?」
『お前達とゆめは違うんだ。できるなら、俺が変わりたいくらいに……』
見下すような目線で、ゆめのお兄さんはそう言った。
あ&ハ「っ……!」
ひ「そうよ……。これは、貴女達に背負えるものなんかじゃないの……」
言いづらそうに、下を向いてゆめのお姉さんはそう言った。
『ゆめの瞳には一体何が映っていて、何を考えているのか。それだけでも理解できれば、もう少しはゆめのために何かできるはずなのに。』
ゆめとは違って、お兄さんもお姉さんも思考が読める。
だけど、物事の真髄を全くもって考えていない。
小「だったら!教えてくれるだけでもいいんです!あの力って一体何なんですか!」
真「賢者の位なんて要りません!たった1人の友達としてゆめを救いたいんです!」
あの時聞いたゆめの歌は、私の世界を変えてくれた。
鳥肌が立つぐらいに、歌の素晴らしさを知らされた。
美の概念に溺れていた私を救ってくれたゆめを、救ってあげたい。
だけど、それは許されなかった。
ア「……だったら、こんな事は言いたくありませんが、余計に手を引いて欲しいです……。」
『これ以上、ゆめちゃんの事は探らないで欲しいです。』
いつもなら明るく振る舞うはずのアリアに、ここまで 言わせてしまう。
す「……言いたくはないが、これから先はゆめの命に関わる話になる。下手したら明日にも死んでしまうかもしれない。」
『だからこそ、認識外での力の暴発は防ぎたい。』
その言葉を聞いたのか、誰かがコップを落とした音がした。
その人物は、すぐにこっちに来て私達の後ろに立った。
ア「……ちゃん!瞳の色が……!!」
ひ「まさかっ……!」
す「まじかよ……。ここに来て、そんな事があるのかよ……!」
私達の後ろにいたのは話、ついさっきまで題になっていたゆめだった。
あこに着させられたパジャマを着た、私達から見れば至って普通のゆめ。
だけど、ひとつだけ違うものがあるらしい。
それは、瞳の色。
『まさか、力がなくなったの……?』
『やっと、ゆめを救える所まで来たのに……!』
『ゆめちゃん、瞳の色が、私達と同じ蒼色に……。』
そんなゆめの思考は、簡単に読む事が出来た。
『やっぱり、私なんかに――の力は扱えないんだ……』
小「えっ……?ゆめちゃん、今なんて……?」
ゆ「……?」
ハ「ゆめっち、どうしてそこまでするの……?」
あ「納得の一点張り……!貴女は、これでいいんですか!?」
それぞれ、ノイズ混じりではあるけどゆめの事がわかる。
ゆめの過去、ゆめの思考、ゆめの感情。
蒼色のゆめは、普通の人間と一緒だった。
だけど、重要なところが読めない。
『――の力』
そのノイズに当てはまる言葉は、一体何なのか?
そんなゆったりとした思考も、とある発言で取り消される。
す「ゆめの性格が、次々と上書きされていく……!」
『えっ……?』
声の出せないゆめは、考える事で返事をする。
きっと、私と小春が思考を読めるとわかっているから。
ひ「おかしい……、こんな事、人間に起こせていい事じゃい!」
『私、何か変なの?』
ア「ゆめちゃん、何があったんですか?」
『何って、倒れてから何もしてないよ?』
ハ「……!ゆめっちの過去がバラバラになってくよ……!」
す「過去が、バラバラに……?!」
あ「感情が……無……?」
次々とゆめの事がわからなくなる。
小「だめ!ゆめちゃんの考えてる事が読み切れない!」
『待って……!私、どうなっちゃうの!?』
それが私の読み取れた最後の言葉。
真「っ……!何これ!」
そこからは、とてつもない情報量がゆめの思考を埋め尽くして、こっちの思考を止める。
ア「………?そんな性格、見たことないです…よ……?」
ひ「これが、死相なの?」
振り向いて、ゆめのお兄さん達の思考を読む。
す「性格が、死……?」
全員「!?」
真「性格が死って、それって……!」
ゆめはこのまま死んじゃうんですか!?
そう言う前に、ゆめはどこかに駆け出してしまった。
ひ「ゆめ!待って!」
ア「ゆめちゃん!体が完全に治ったわけじゃないのにそんなに動いたらだめです!」
す「くっ……!」
ひ「ちょっと!すばる!」
ゆめのお兄さんが、ゆめを追いかける。
す「すぐに連れ帰ってくる!」
思考が読み取れなくて、過去がバラバラで、感情が無で、性格が死。
ゆめはこの先、どうなるの……?
ゆ「はぁ……、はぁ……、」
どこまで来たんだろう。
木の根っこに引っかかって転んでしまった。
何度も転んで、体は傷だらけ。
だけど、こんなの死ぬよりも全然マシ。
ゆ「もう、こんなの嫌だよ……!」
何時間経ったのかな?
気がつくと声が出るようになっていた。
もうすっかり夜になってる。
?「ごきげんよう、虹野ゆめ。」
ゆ「だ……れ?」
ローラとは違う赤い髪の毛の少女。
きっと私と同い年ぐらい。
?「私はエルザフォルテ。まぁ今は桜庭の姓を名乗った方が正しいのかもしれないのかしら?」
ロ「見つけた!どこ行ってたのよエルザ!」
ゆ「ローラ?」
じゃあ、もう歌の街まで帰って来てたんだ。
エ「どこって、桜庭の探していた雪乃ホタルの末裔を探してるのよ。」
雪乃ホタルの末裔?
ロ「もうそんな事しなくていいって言ったでしょ!?」
エ「そうね。もう見つけたもの。必要ないわ。」
ロ「はぁ?何言ってんのよ?」
エ「何でもないわ。貴女の友達、こんな所で傷だらけなのは知ってるかしら?」
ロ「私に、友達なんか……!」
−−−私たち、友達だよ!
ある夜、一人で迷子になっていた時、ローラと出会った。
その日から毎日、夜の間だけこっそり遊んでいた。
昼間は外の人間と関わっちゃダメとローラは言われているから。
けど、やっぱり私なんか友達でもなかったんだね。
エ「なら、ここにいる虹野ゆめはこのままでいいかしら?」
ロ「ゆめ……?」
エ「さぁ、帰るわよ?」
ロ「待って!」
手に持っていた懐中電灯を使って、こっちを照らす。
ロ「ゆめ……!ちょっと!大丈夫なの!?」
ゆ「う、うん……。」
ローラが心配そうに私に駆け寄ってくる。
エ「あら?貴女には友達なんて一人もいないはずじゃなかったのかしら?」
ロ「えぇ。友達なんかいないわよ。」
エ「なら、虹野ゆめを助けるのは不自然よ?」
ロ「そうね。だって、もうゆめは私の親友だもの。友達なんかじゃないわよ。」
ゆ「………!!」
エ「そう……。なら私は先に帰って手当の準備でもしておくわ。」
ロ「頼んだわよ!」
また、誰かに助けられてしまった。
私がやらなきゃいけない事なのに、助けられてばかり。
私なんかじゃ世界を救うなんて到底できる事じゃない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
執事A「お帰りなさいませ、エルザお嬢様。」
エ「とりあえず怪我人が来るわ。手当の準備をしておいて。」
A「かしこまりました。直ちに。」
エ「それから、お義父様を読んで頂戴。」
A「承知致しました。」
虹野ゆめ
雪乃ホタルの最後の末裔
彼女は危険すぎる。
はっきりと読み取れない性格の中に死という文字が見えた。
彼女の意識は既に現界と異界を彷徨っている。
あの肉体はあくまで依り代。
早く戻さなければ、待たなくとも死んでしまう。
ローラのお家は真昼ちゃんの家よりも数倍大きくて、なんというか凄かった。
執事さん、メイドさんが沢山いて本物のお金持ちって感じ。
ローラの家に着くと急いで手当てされた。
ちょっと消毒液が痛かったかも。
そのあと、夜ご飯をご馳走になって、ローラには“泊まっていけば?”と言われたけど、流石にそれは迷惑だから家に帰った。
ゆ「えっ……?」
そしたら、そこには私がいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ロ「ゆめが、雪乃の末裔……?」
エ「えぇ。そして、彼女の命は危険な状態よ。」
ゆめが帰った後、エルザから衝撃的なことを話された。
ロ「そんなの、嘘に決まってる!」
エ「嘘じゃないわ。私だってできるものなら助けてあげたいわよ。」
ロ「えっ……?」
『私の言葉が信じられないなんて、結構なことね。』
エルザなら絶対こういうと思ってた。
そして、その事も嘘だって分かる。
だけど、エルザの口から出たのは予想外の言葉。
ロ「っていうか!なんでゆめを助けるのよ!貴女達フォルテの家系は、雪乃を憎んでいたんじゃないの!?」
エ「そんなの表向きだけよ。それに、貴女だって雪乃ホタルが悪くない事ぐらい知っているのでしょう?」
ロ「それはっ……!」
飛び抜けた才能を持っていた雪乃ホタルは、次期賢者になるだろうと言われていた2大当主を打ち破って賢者となった。
そして、彼女は今までにないやり方でこの街を活性化させ、更には他の街にも大きな影響を与えたという。
まだ街を仕切る壁がなかった時代。
国の中央にある祭壇で四人の賢者が神を楽しませる遊戯を行なっていた。
そんな夢のような話は束の間。
あっという間に街は滅ぼされ、全くもって悪くもない雪乃ホタルがこの街の滅びの要因とされてしまった。
だから、桜庭はそんな雪乃の保護を命じていた。
だけど、雪乃の血を引くものは現れず、それどころか雪乃を滅ぼすと言っていたフォルテ家を引き入れてしまった。
エ「私たちだってやろうとしていた事は貴女達桜庭と変わらない。」
ロ「そんな事、信じるとでも思ってるの!?」
エ「ただ、両家が探しているとなるとどちらも安心感を持ってしまう。だから闘争心を使って一刻も早く雪乃ホタルを探すのが真の目的だった。」
ロ「っ……!」
エ「あんな宿命を背負った人間を、放っておけるわけないでしょう?」
エルザは立ち上がると、夜空を見上げる
エ「完璧なんて、所詮そんなもの理想でしかない。だからこそ、私はその理想を叶えたいのよ。」
それは、エルザの口から出た、意外なセリフだった。
エ「過去の栄光に縋って、自分なんて押し殺して、私は何がしたかったのかしら……。」
口元は笑っているのに、エルザの頬には雫が伝う。
ロ「そんなの、私だって一緒よ。ただ、エルザとは逆だったけど、その気持ち、凄くわかる。」
自分の決めた道にしか進めないと勝手に勘違いして、大好きだった家の誇りなんて知らんぷり。
エ「だからこそ、その両方の意思を良い意味で継いでいた雪乃ホタルに憧れていたのかもしれないわね。」
エルザの横に立ち、一緒に夜空を見上げる。
ロ「急に訪れるようになった夜も、風も、生き物も、きっと誰かが救ってくれたんだよね。」
エ「だからこそ、私達のどちらかが賢者となって、この世界を救う必要があるのよ。」
ロ「……そうね。」
そう誓い直した途端、街の外れから光が生まれる。
ロ「なっ、何あれ!?」
エ「そんなこと言われてもわからないわよ!」
その光はどんどん強くなって、思わず目をつぶってしまう。
ひ「すばるっ!ゆめは!?」
す「………」
無言で首を横に振る。
劇の街を走って探し回った。
だけど、ゆめを見つける事はできなかった。
全員「!?」
奏「全部見回ったのか?」
す「行った!見落とすわけないだろ!」
朝「すれ違った可能性は?」
す「それを考えて何回も回った!」
望「そうなったら、他の街に行ったのかもしれないね……」
す「ゆめにそんな体力ねぇよ!」
ア「隠れられそうな場所、全部見ましたか?」
す「あいつならって場所全部見た!」
どこに行ったんだよ!
本当に、死んじまったのかよ!?
ひ「次は私が探しに!」
あの時、あそこまで言わなかったらもしかしたらこんな事にはならなかったかもしれない。
夜「待ってひめ!もう夜よ!?」
ひ「歌の街に夜なんてない!一日中起きてるなんて慣れてるの!」
柚「ひめちゃん!まずは落ち着かないと先が見えないゾ!」
翼「そうだひめ!これだけ探していないなら向こうから帰ってくるのを待つ方がいい!」
ひ「っ………!」
全員が待つ事しか出来ない。
す「くそっ!」
思わず壁を殴ってしまう。
その瞬間、街の外れから眩い光が。
その光は、あっという間に強くなり、このまま目を開けていたら失明してしまいそうで……
ゆ「私……?」
?「うーん。その認識で間違いじゃないのだけれど、できれば違う反応が欲しかったかしら?」
この喋り方、柊さんの記憶で見たことがある。
優しくて、暖かくて。
ゆ「その喋り方……、椿さん?」
?「正解!よくわかったじゃない!」
そう言うと、楽しそうに家の中を歩き回る。
ゆ「でも、どうして私の姿でそこにいるんですか?」
椿「そんなの簡単よ。こうするため。」
ゆ「っ……!」
椿さんが私の瞳を見つめる。
その瞬間、感じたことのある熱が生まれる。
そういえば、椿さんがなっている私の姿は瞳が紅い。
椿「どう?私のことが見える?」
ゆ「へ……?」
思わず瞬きをする。
すると、そこには私と同じくらいの身長の、綺麗な金髪の赤い瞳を持った人形のような人がいた。
椿「どうにも歌の賢者って金髪で紅目が多いのよね……。」
ゆ「ご、ごめんなさい……。」
椿「貴女が謝ることじゃないでしょ?けど、これでやっと貴女に全てを託すことができる。」
ゆ「………?」
椿「貴女に、賢者の証を授ける。もう、その力に苦しまなくていいように、神格を持った椿として貴女に授けなきゃいけないものよ。」
ゆ「じゃあ、私は本当に賢者になるんですか?」
椿「そうよ。嫌?それなら気合入ってる桜庭ローラちゃんとかエルザフォルテちゃんとかにあげちゃおうかしら……?」
ゆ「そんな!嫌なわけないじゃないですか!私はこの力でみんなに恩返しがしたいんです!」
椿「なら、少しだけ耐えてくれる?」
ゆ「耐える……?」
椿「こんな事するの25年ぶりだから上手くできるかわからないし、ちょっと派手にやっちゃおうかしら!」
ゆ「えっ!?ちょっと!痛いのは嫌ですよ!?」
椿「ううん。演出の話。どうせならどこの街でもわかるようにっと!」
ゆ「えっ!?えっ!?」
椿「さぁ、目を瞑って?ちょっと眩しいから!」
ゆ「まっ、眩しい……?」
椿「ほら〜!早く〜!!」
ゆ「はっ、はいっ!」
リビングの中央で目を瞑る。
すると、椿さんが私のおでこに手を当てる。
椿「我が名は椿!創造と破壊の神に仕える歌の申し子!」
ゆっくりと風が起きる。
楸さんがあの時唱えた呪文のようなものを椿さんも唱える。
それによって微小な光が生まれる。
椿「この地に眠る魔力を持って、新たなる賢者に神格を授ける!」
私の周りには暖かな風が吹く。
その風は、少しずつ私の体の中に入ってくる。
力が漲る。
この街で起きたことが、少しずつ私の記憶に上書きされていく。
椿「担い手はここにあり!春を待つこの地で歌い続ける!」
寒かったはずの夜が、少しずつ暖かくなる。
それは、椿さんの言った魔力のせいなのか、それとも別のものなのか。
椿「無数に咲き誇るこの花園で、歌の賢者はその目を覚まさん!」
目を瞑っているはずなのに、少しずつ眩しくなっていく。
意識はあるのに、私の記憶がない。
椿「――――――――――!」
最後の言葉。
椿さんがなんて言っているか、よく分からなかった。
椿「……はぁ。やっぱり慣れないわね、こういうのは。ゆめちゃん、目開けて大丈夫よ?」
その前に深呼吸。
すると、不思議な匂いがした。
甘い、太陽のような匂い。
眼を開けるとニコニコと笑顔な椿さんがいる。
椿「いやぁ〜!様になるわね!」
ゆ「なにか、変わりましたか?」
椿「別に?だけど、神様たちからすれば、ゆめちゃんがどれだけ成長したかわかるのよ。」
ゆ「成長?」
私が、成長してる?
椿「まぁ、それはまた明日感じて?とりあえず今日は寝ましょ!」
そういった椿さんは、迷わず私の部屋に走っていく。
ゆ「あっ!ちょっとまってください!私寝れなくなっちゃうじゃないですか!」
椿「じゃあ競争!先に部屋についた方があのベットで寝れる!」
ゆ「そんなぁー!っていうか、スタート地点が違いますー!」
椿「楽しければいいの!ほら!早くしないと私が使っちゃうわよー!」
ゆ「絶対負けませんからねー!」
ロ「なっ!なんだったのよ!アレ!」
エ「私にも分からないわ。」
ロ「よくそんなに落ち着いてられるわね……」
エ「そんなことは今はいいの。街をよく見なさい?」
ロ「街……?」
エ「どうやら、私達は出る幕ないみたいよ?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
真「なっ、何!?」
あ「わかりまん!ただ、閃光が起きたとしか!」
ハ「ハルカ、目がチカチカする〜」
小「あっちって、歌の街、だよね?」
夜「えぇ……。」
奏「っ……!?」
翼「どうしたんだ、奏!?」
ア「これって、花びら……?」
朝「うそっ!?花?!」
望「そんなわけないだろ……。」
リ「いえ。確かにこれは、本の通りなら花弁です。」
ひ「花びら……じゃあ……」
す「ゆめ、今お前に一体何が起こっているんだ……?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その夜、全ての街で閃光を確認した。
光が消えるとそこには無数の花弁が待っていたという。
そして、歌の街は25年前と同じ花園と化したのだった。
ゆ「椿さん!起きてください!もう朝ですよー!」
椿「ん〜……。あと10分。」
結局は私のベットで寝た椿さん。
私は仕方なくアリアのベットを使った。
ゆ「5分増えてるじゃないですか!っていうか、早く起きてください!朝ごはん無しにしますよ!?」
私からは別人に見えているけど、他人からは自分自信に話しかけてるようにしか見えないようなので、早く起きてその魔法を解いてもらう。
椿「別に食べなくてもいいし……」
ゆ「むー!!そういう問題じゃないです!今日はやる事があるんですよね?!」
椿「………」
ゆ「白さん呼びますよ!?」
椿「それはダメっ!痛いもん!」
凄い勢いで起きた。
まるでお兄ちゃんが来るとなった時の私みたい。
ゆ「せめて私に見える魔法といてもらえます?」
椿「いや。この姿可愛いじゃない♪」
ゆ「白さ……」
椿「わかったわかった!!すぐ解きます!」
ゆ「はぁ……。やっと安心できます……。」
一応相手は神様だし、気を抜いて普通に喋っちゃったらまずいよね……?
椿「でも、いいの?」
ゆ「ふぇ…?」
椿「私がこの幻影解いたら、ゆめちゃんは1人で話してることになっちゃうのよ?」
ゆ「私は椿さんの考えてる事わかりますし、椿さんも私の考えてることわかるんですよね?」
っていうか、わざわざそんな事しないで、その姿で見えるようになればいいじゃないですか……。
椿「まぁ、そうだけどさ……」
ゆ「なら結構です!」
椿「私が嫌なのぉ!お願い!」
ゆ「そ、そんな事言われても……。」
別に話すのはいいけど、周りから心配されるのが嫌だから。
椿「だって、私この自分の姿嫌いだもの。なんかお姫様みたいで嫌いなの。」
ゆ「なっ……!?」
この人、自分で言ったぁぁぁ!!
椿「だって周りからよく言われるから。」
ゆ「私の考えてる事読むなら、もう喋りませんよ!?」
椿「じゃあ私はずーっとゆめちゃんが照れるような事でも言ってようかな〜。」
私が照れる事?
椿「例えば、お兄ちゃんが大好き!とか?」
ゆ「なっ!そんなわけ!!」
椿「もう喋っちゃった♪」
ゆ「あっ……」
よし、もう黙ってよう。
椿「私のラーメン勝手に食べたの、実はちょっと嬉しかったんだ。」
ゆ「ちょっ!そんな事思ってませんっ!」
椿「ゆめちゃんって、意外とこういうの苦手?」
ゆ「苦手です!今知りましたっ!」
椿「じゃあ悲しくなったら話しかけるわね♪」
ゆ「……別に、話し相手にはなりますけど、人がいない時にして下さいね?」
椿「やったぁ〜!!」
この人、意外と幼いのかな?
なんて考えてることも全部読まれちゃってるんだろうけど……。
椿「大丈夫、聞かなかった事にしてあげる!」
ゆ「っていうか!椿さんも結構失礼な事考えてますよね!?」
椿「ゆめちゃんがチョロいから簡単におもちゃになるだなんて、微塵も考えてないわよ?」
ゆ「わざわざ心の声を口に出さないで下さい!」
全くもう!!
椿「……けど、私はゆめちゃんに出会えてちょっと嬉しかも。」
ゆ「えっ……?」
椿「だって、自分のことを包み隠さず理解してくれる相手に出会えたんだから。」
『ゆめちゃんは、私と違って不老不死じゃないからこの時間はずっと続くわけじゃないんだけどね……』
そう……。
椿さんはこれからもずっとこの街で、新しい賢者に力を移し替えなきゃいけない。
私はその1人であって、この力が無くなったら椿さんとの関係も途切れてしまう。
ゆ「……私も、心置きなく話せる相手がいるのはとっても嬉しいです!まぁ、椿さんは神様だから敬語を使わないといけないって面もありますけどね……」
椿「そうね……。」
ゆ「だから!椿さんは私といる間は愉快な発想でいて下さいね?私も、もうこんなこと考えないように努力しますから!」
椿「っ……。わかった。じゃあ、私からも条件!敬語禁止!」
ゆ「うぇっ!?本気ですか!?」
椿「私が良ければいいの。ほら、私の事呼び捨てにして見なさい?」
ゆ「………じゃあ、どっちがいいですか?」
椿さんには、きちんと名前があるんだよね。
その名前で呼んだ方がいいのかな?
椿「えっ……?」
ゆ「……?」
椿「私の名前、わかるの……?」
ゆ「もっちろん!椿さんの過去なんてとっくに見ましたよ!」
椿「なら、椿の方で呼んでほしいな。」
ゆ「どうしてですか?」
椿「自分の名前ぐらい、自分で思い出したいじゃない!」
それは、無理な話です。
神様は、それを不可能にしたんだから。
ゆ「う〜ん。仕方ないですね!じゃあ、椿!早く起きて!」
椿「起きてるじゃん!」
ゆ「布団から出て!置いてくよ!?」
椿「そういうゆめだって着替えてないしん!」
ゆ「そういう事はいいから!早く!」
例えそれが、貴女の中では一瞬だとしても。
ずっと一緒ですよ。
その人物は、突然やってきた。
劇の役人A「賢者様!賢者様の知人を名乗る怪しい人物が賢者様に会いたいと門の前に来たので、応接間まで送っておきました!」
あ「変な人……?」
A「応接間に待たせている間、ずっと1人で話しています!」
あ「……本気ですの?」
A「はい!」
あ「はぁ……。わかりましたわ。すぐに向かいます。朝食には遅れると客人方に伝えて下さい。」
A「御意!」
返事をすると、役人は行ってしまった。
あ「全く、こんな朝から変人の相手だなんて、やめてほしいですわ……。」
こちらはゆめがいなくなって焦っていますのに、ハルカ☆ルカのような変人は困ります。
渋々、寝起きの目を擦りながらその客人が全く応接間まで出向く。
こんな事、賢者のすることではないのでは?
応接間に近づくにつれて、たしかに声が聞こえる。
?『もー!なんで椿はすぐにそういうこと言うの!?』
数秒の沈黙。
?『ちっ!違うって言ってるでしょ!?』
あ「これは重症ですわ……」
けれど、どこかで聞き覚えのある声。
?『もうあこちゃん来ちゃったじゃん!ちょっとだけ話しかけないでね!!』
そして急に黙り込んでしまう。
あ「はぁ……。」
嫌々ノックをする
?「はーい!」
あ「失礼します。」
?「やっと会えたー!」
すると、その変人と言われた少女は飛びついて来た。
あ「ゆ、ゆめ……?」
ゆ「どう!私の感情読める!?」
そう自身満々に言う彼女の瞳の色は、初めて会った時よりも紅色に染まっていた気がした。
そして、案の定感情は読めなかった。
あ「……お手上げですわ。まったくもって貴女の感情が読めません。」
ゆ「やった!じゃあ完全に力が戻ってる!」
また、力という単語を聞いた。
その力は、一体何者で、何が彼女をここまで困らせるのか。
ゆ「まぁ、普通に考えたら当たり前かな……?」
あ「ゆめ。」
これは、彼女の口から聞かなくてはならないことだ。
あ「“力”というのは、一体なんですの?」
その言葉を聞いたゆめは、キョトンとして
ゆ「あれ?お兄ちゃん達、話してくれなかったの?」
と言った。
ゆ「うーん……。お兄ちゃんは私の事を探してて、お姉ちゃん達は何も言わなかったんだ……。ふーん。」
あ「なっ、何を言っているんですの?」
ゆ「いや、あこちゃんの過去をちょっと覗いただけだよ?」
あ「そっ、そういうのは許可を取ってからやって下さいまし!!」
ゆ「ごめんね!それはそうと、私もお腹すいたなー。一緒に食べていい?」
あ「えぇ。そのかわり、1人で会話するのはやめてもらえます?」
ゆ「そ、そんな事してた……?」
しらばっくれるの、下手くそですの?
ゆ「べっ、別にしらばっくれてるわけなんかじゃないよ?」
あ「なぁ!また私の感情を読みましたわね!」
ゆ「だって見えちゃうんだもん!」
ゆ「たっだいまぁ!」
全員「!?」
あこちゃんに連れられ、みんなが待つリビングへ。
そこには目を見開いたお兄ちゃん達がいた。
す「おい、ゆめ!お前どこ行ってたんだよ!?」
ゆ「劇の街を走り回ったら、迷子になっちゃって……。」
ア「ゆめちゃん、瞳の色が……。」
ゆ「そう!治ったんだ!この力!」
ひ「っ……!じゃあ、また力を使ったら……!?」
ゆ「だいしょーぶ!もう心配いらないよ!」
椿「なんせ私がちゃんとやったもんねー!」
って言っても、聞こえてるのは私だけだよ?
椿「知ってるって!?」
真「ねぇゆめ!力ってなんなの!?教えてよ!」
そう訴える真昼ちゃんの後ろには、不満顔な楸さんがいた。
楸さんだけじゃない。
榎さんも、柊さんもいる。
見えているのは私と椿さんだけ。
なぜ不満顔なのかというと、
柊「なぜその姿でおる?」
本来の姿は、他人には見せたらいけないらしい。
椿「だめ?」
楸「恥ずかしくないの?」
椿「だって、その格好ださいじゃん。」
榎「服はどうしたのー?」
椿「ゆめに借りたのよ!」
なんて呑気?な会話をしている。
す「それは、ゆめがちゃんと使いこなせるようになってなったら……」
同時に二つの会話を聞くのは大変。
ゆ「なったよ?」
す「えっ?」
そのせいで、返事が単調になっちゃう。
ひ「なったって、ほんとに……?」
ゆ「うん!」
楸「授けたのか?」
椿「もっちろん!」
ア「じゃあ、もう世界は無事ですか?」
ゆ「うーん。とりあえずは大丈夫だよ!」
翼「ひめ!何の話をしているんだ!?」
夜「そうよ。少しぐらい教えてくれてもいいんじゃない?」
ゆ「っていうか、何で教えてあげなかったの?」
ひ「何でって、それでゆめに変なプレッシャーをかける事になったら嫌だし……。」
柚「プレッシャー……?」
ひ「………」
そうだったんだ……。
お姉ちゃんは、いっつも大切な事は内緒にするから、もしかしたらって思ってたけど、私のためだったんだね。
ゆ「ごめんね、お姉ちゃん。私が全部話すから。」
もう無理させたくないから。
す「正気か!?」
ゆ「うん。もう戻れないところまで来たんだから、これは話す必要があるよ。」
す「わかった……。」
ア「苦しかったら、いつでも変わりますよ?」
ゆ「ありがとう、アリア。だけど、もう大丈夫だから。」
椿「いいの?ここで話しても?」
ゆ「うん。もう隠し事はしたくないからね。」
椿「なら、好きなように話して?私はそれ聞いて笑ってるから〜♪」
みんなが座ってる状況で、1人立っている私。
横には椿さんがいてくれる。
椿「ゆめのその選択に間違いはないよ。だから、好きなようにかましなさい!」
ゆっくりと口を開いて、私なりに言葉を紡ぐ。
「実は私ね、みんながいるはずないって思ってた、最後の歌の賢者なんだ。」
またミスがあったので、それを直してあとちょっとだけ続く続きを書き切ります!
95:匿名さん:2017/12/11(月) 21:53 ID:EVcせれなちゃん続き頑張って‼
96:匿名さん:2017/12/12(火) 14:10 ID:EVc今帰ってきたよ😃
97:匿名さん:2017/12/13(水) 15:23 ID:EVc誰かいる⁇
98:ハル 「なの」&:2017/12/13(水) 18:12 ID:I66ただいま〜🌠
99:ハル 「なの」&:2017/12/13(水) 18:12 ID:I66疲れたぁ😅
100:ユッキー:2017/12/13(水) 19:21 ID:qwM何か書きます