文ストのあくたがわ×ひぐちの二次創作
更新は一ヶ月に一回程度
【貴公子くんと金髪ちゃん】 学パロ
side 一,葉
ある日のことだった
私は授業中に紙で指を斬ってしまった。そんなに対した傷では無かったが見廻りをしていた数学教師の国.木田先生に「俺の理想に授業中に怪我をする生徒などは無いが……念の為保健室に行っておけ」と言われたので渋々私は保健室に向かった。
コンコンコン、と三回扉を叩いたが中から反応が無い。扉の横に在るホワイトボードに目をやると「職員室に居ます」と書かれてあった。
諦めて戻ろうかと思ったがせめて絆創膏だけでも貰っておこうと保健室の扉を開いた。電気はついていたが帷帳(カーテン)は閉まっていて、何だか気味が悪かった。
「絆創膏何処に在るのかな……」
ガチャガチャと消毒液や湿布が入っている棚等を開けたり閉めたりを続けていると、ガラッと後ろから音が聴こえた。
「……僕の眠りを妨げるのは誰だ」
振り向いた瞬間目に入ったのは――