グリーン「それが、俺を呼んだ目的か?」
???「まぁそうだ」
グリーン「ま、確かに俺もレッドのライバルだったわけだし、ライバルの定義は不明にしろやってやるよ。
元カントーチャンピオン、現トキワジムジムリーダー、オーキド・グリーンが優勝してやるぜ!」
???「期待しているよ、カントー代表……」
グリーン「で、参加会場がここってワケか……
ご丁寧に参加者一覧まで書きやがって……どれどれ。」
カントー代表「トキワジムジムリーダー・グリーン」
ジョウト代表「ロケット団ボスの息子・シルバー」
ホウエン代表「ポケモンを極めし者・ミツル」
シンオウ代表「罰金取りの天才・ジュン」
イッシュ代表「怒りのハリーセン・ヒュウ」
カロス代表「ファッショントレーナー・セレナ」
アローラ代表「シスコントレーナー・グラジオ」
グリーン「いや後半から悪意ありすぎだろ……」
グリーン「で、トーナメント式かよ……総当たり戦の方が盛り上がるんじゃねえのか?」
グリーン「でトーナメントの図は……」
一回戦第一試合 シルバーVSグラジオ
一回戦第二試合 ジュンVSヒュウ
一回戦第三試合 ミツルVSセレナ
一回戦シード枠 グリーン
グリーン「俺様チャンピオン経験あるからってシードか?それともジムリーダー特権か?
まぁなんにせよ、俺様は一回戦から敵を視察できるって言う猶予が貰えたな。」
実況「それではポケモンライバル最強トーナメント!一回戦第一試合が始まります!
両者入場!まずは選手紹介……
ジョウト地方代表!ロケット団ボス・サカキの息子、シルバー!
アローラ地方代表!シスコンとして有名なトレーナー、グラジオォォォ!」
グラジオ「チッ……誰がシスコンだ……」
シルバー「一回戦の相手が俺で悪かったな、早々に負けたことを自分の姉でも妹にでも慰めて貰えよ。」
グラジオ「そっちこそ……俺に負けて父親に慰めて貰うよう期待しとけよっ!」
実況「それでは試合開始ィィィ!」
シルバー(ヒビキとの戦いだけじゃなく、レッドと言うトレーナーとのバトルなどでも俺の手持ちは数段進化している!
この試合は絶対に負けられねえ……)
シルバー「行くぜ!マニューラ!」
グラジオ「行くぜ!マニューラ!」
実況「おおっと!ここでお互い同じポケモンを繰り出したぁ!この状況、どう見ます?解説のヒビキさん、ミヅキさん。」
ヒビキ「アイツのニューラ……進化してたのか。」
ミヅキ「うーん、マニューラ同士のぶつかり合いは、速く動いた方の勝ちだと思います。
マニューラは素早さと攻撃が売りですから!」
ヒビキ(感心してる間に言いたいこと全部言われてた……)
実況「なるほど!これはどちらが素早く動くか見ものですね!」
グラジオ(俺のマニューラが早く動けるという確証はない……
お互いそれはわかりきっていることだ。つまり、ここは交代だ!)
グラジオ「戻れマニューラ!そして行け!クロバットッ!」
シルバー「読み通りだぜ!マニューラ!つららおとし!」ガガッガガガッガッ
マニューラ「マニュッ!(くらいやがれコウモリ野郎!)」
クロバット「クロオオオオオオッ!(出てきて早々にこれか!)」
グラジオ「なにっ!?読まれていただと……」
シルバー「甘いぜシスコン野郎、ロケット団ボスの息子を舐めるのにもいい加減にしとけよ?」
実況「えー、シルバー選手のマニューラがグラジオ選手の交代を読み切り、つららおとしでクロバットを瞬殺!実に鮮やかですね!」
ヒビキ「シルバーは元々読み合いに長けているトレーナーではありませんでしたが、修行の成果をキッチリと出して読み合いが上手になっていますね。ライバルとしてとても嬉しいです。」
ミヅキ「グラジオは読み合い上手だったのに、最初から読み負けるのは珍しいね。」
グラジオ「ふん、一体倒しただけで調子に乗るなよ……行け!ルカリオッ!」
ルカリオ「任された!」
実況「おおっとルカリオ普通に喋った!」
ヒビキ「はどうポケモンですからね。」
グラジオ「ルカリオ!先手必勝ではどうだん!」
シルバー「マニューラ!かわらわり!」
実況「マニューラとルカリオの技がぶつかり合いました!これはぁぁぁ〜?」
ヒビキ「かくとうタイプを一致して放てるルカリオとマニューラでは差が出ます。」
ミヅキ「マニューラが押し負けるのは当然よね。」
マニューラ「マニューッ!(いてえええええええっ!)」
シルバー「マニューラ!まだいけるか?」
マニューラ「ニュッ!(当たり前だ!)」
グラジオ「ルカリオ!しんそく!」
シルバー「マニューラ!リベンジ!」
グラジオ「なっ!」
マニューラ「マニュオラアアアアアアアアアアアッ!(くらいやがれっ!)」
ルカリオ「ぐはあああああああっ!」
実況「綺麗に決まったああああ!」
ヒビキ「しんそくによるルカリオの速さが仇になりましたね。相手の上を取って来る素早さを逆手にとって攻撃を食らわせる。
シルバーらしくあり、同時に新しい戦い方でもありますね。」
ミヅキ(この人何言ってんだろう)
グラジオ「まだ四匹いる……ここから逆転だ!マニューラッ!」
マニューラg「マニュッ!(同族対決か!)」
シルバー「無理はしなくてもいい!けれどもやるなら全力でやれ!」
マニューラs「マニュッ!(進化させて貰った恩は忘れねえぜ!)」
グラジオ「こおりのつぶて!」
シルバー「かわせ!」
グラジオ「追撃でじごくづき!」
マニューラg「マニュニュッ!(これで終わりだ!)」
マニューラs「マニュウウウッ!(チクショーッ!)」
実況「グラジオ選手も負けじと一体撃破!」
ヒビキ「戦況が不利なのには変わり有りませんが、勢いのついている相手のポケモンを倒すと言うのは良い事です。」
ミヅキ「まぁ、グラジオの性格ならそう思うだろうけど、シルバーくんからすればまだ序の口だからね……」
シルバー「マニューラ、よくやってくれた。じっくり休め。
そして……行け!レアコイルッ!」
グラジオ「すぐに砕いてやる……マニューラ!かわらわり!」
シルバー「レアコイル!ラスターカノンッ!」
レアコイル「ギギギギギ……レアッ!」
マニューラ「マニュニュニュニュニュッ!(そんなトロくせえのが俺に当たるかよ!)」
実況「ああっとシルバー選手!ラスターカノンを避けられてしまったー!」
ヒビキ「いや、これはシルバーのレアコイルの間合いですよ。」
ミヅキ「これはグラジオのマニューラの方がミスしたね。」
シルバー「レアコイル!ほうでん!」
グラジオ「わざと当たらないように打っているのか?マニューラには届きもしてないぞ!」
シルバー「それが狙いだ!」
実況「こっ……これはぁ!ラスターカノンがレアコイルの放った放電の磁力により引き付けられ……Uターンしたあああ!」
グラジオ「マズい……マニューラ!今すぐ回」
マニューラg「ニュラアアアアッ!(ギャーンッ!)」
シルバー「トドメのトライアタックだ!」
レアコイル「コココ……イルッ!」
実況「圧倒!シルバー選手のレアコイルが無傷でグラジオ選手のマニューラを倒したあああああ!」
ヒビキ「素晴らしい勝負でしたね……けれども、グラジオ選手も侮れないでしょうね……」
シルバー「さて出して見せろ、お前のエースポケモンを。
それを俺の全力でねじ伏せるっ!」
グラジオ「上等だ……シルバディッ!」
シルバー「戻れレアコイル……そして来いっ!オーダイルッ!」
シルバディ「ディィィィィッ!」
オーダイル「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」