**名探偵コナン カップリング短編小説**

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1:樹音@雷葉 ◆gQ:2019/04/28(日) 10:07 ID:b4c

名探偵コナンのカップリング小説を
描いていきたいと思います。

※注意!※
・カップリング苦手な方は観覧しない事を
お勧めします。
・公式のカップリングのみにします。
〇〇の恋人は〇〇だけだ!みたいな人は
閲覧しないでください。
・苦情、荒らし、中傷は絶対止めてください。

2:樹音@雷葉 ◆gQ:2019/04/28(日) 10:30 ID:b4c

「誕生日」byコ蘭(新蘭)

コナン「ハッピーバースデー蘭姉ちゃん!」

蘭「コナン君…ありがとう」

コナンは蘭の寂しそうな表情に気付いた。

コナン「蘭姉ちゃん?どうしたの…?」

蘭「ううん、何でもないよ」

まただ―。涙をこらえてしまう、優しすぎる蘭。
辛くても誤魔化す蘭。

蘭「ただ―。新一も来れたら良かったのに、って…でも、無理だよね。新一、忙しいもんね」

コナン(蘭…)

こんな時にも元の身体に戻る事は出来ない。
本当は蘭に素顔で会いたいのに…

蘭「なんて、ゴメンね、コナン君…コナン君にこんな話しちゃって」

コナン「蘭姉ちゃん、ボク、ちょっと博士ん家行ってくる!」

勿論、本当に博士の家へ行く訳ではない。
思い付いた事があるのだ。

そして電話ボックスから、蘭の携帯に電話をかける。

蘭「コナン君にだけは、傍にいてほしかったのに…」

涙目になり、机に突っ伏す。
その途端、着信音が鳴り響く。

蘭「誰だろ―?」

蘭「はい、もしもし…」

コナンは変声機を口に当てる。

新一(変声機)「よぉ蘭―誕生日おめでとう!」

蘭「新一?新一なの?」

新一(変声機)「バーロ。なぁに寝ぼけてんだよ」

蘭「電話、ありがとう。忙しいのに、わざわざゴメンね?」

新一(変声機)「恋人の誕生日なんだ、たとえ地球の裏側に居たって祝いたいと思うのが普通だろ?」

恋人―。新一が私を恋人と言ってくれた。
蘭は嬉しくて、思わず笑みが溢れる。

蘭「フフ。本当にありがとね」

新一(変声機)「後でポスト、見ろよ?」

蘭「ポスト―…?」

コナンは探偵事務所を出た時に、ポストに
プレゼントをいれておいたのだ。

新一(変声機)「じゃあな!」

ブツッ。いきなり電話が切れた。
それも新一らしい。

蘭「あ、ポスト…」

蘭はポストを覗く。すると、丁寧にラッピングされた
プレゼントが入っていた。

蘭(もしかしてコレ、新一が?)

蘭はリボンをほどき、中を開けた。
中には可愛らしい髪飾りが入っていた。

蘭(コレ…何処かで…)

後編に続く

3:樹音@雷葉 ◆gQ:2019/04/28(日) 10:30 ID:b4c

※短編とかきましたが、たまに
後編に続く場合があります※

4:樹音@雷葉 ◆gQ:2019/04/28(日) 10:53 ID:b4c

蘭は幼き頃の思い出を思い出していた。
そう、あれは小学一年生の時。
母親が居なくなって初めての誕生日の事だった…
**
蘭「うぅ…お母さん、お父さん…」

父親の毛利小五郎も仕事のせいで
出掛けており、不在だった。

蘭(寂しいよぉ…)

今日は年に一度の自分の誕生日。
なのに誰もいないなんて…

ピンポーン。インターフォンが鳴る。

蘭(誰だろ…)

蘭はそっとドアを開ける。すると―

新一「よぉ蘭、何泣いてんだよ?せっかく祝いに来たって言うのによ」

蘭「新一?!来てくれたの?!」

新一「オメーが一人ぼっちだって言うから…まぁ、んな事どうでも良いだろ?ホラコレ、ケーキ。母さんが持ってけって…」

そう言って持ってきたケーキを差し出す。
しかも来てくれただけでなく、ケーキまでも…

蘭「ありがとう、新一!最高の誕生日になったよ」

そう言って、笑顔になる蘭。

新一「あ、後、コレ」

新一は少しだけ照れながら、蘭にある物を手渡す。

蘭「?何、コレ」

蘭は首を傾げる。

新一「良いから開けてみろよ」

蘭は言われた通りに中を開けた。

蘭「わぁっ!可愛いー!髪飾り?」

桜が形どられた、可愛らしい髪飾りだった。

新一「オメーへの誕生日プレゼントだ!」
**
そう、あの時に新一から貰ったプレゼントと
似ている。今回も桜が形どられた髪飾りだったのだ。

蘭「新一…あの時の事、覚えてくれて?」

よく見るとメッセージがついている。

『蘭、誕生日おめでとう!直接祝えなくて悪いな。でも、プレゼントだけは渡したくてよ…コレ、ガキの頃のあの髪飾りに似てねぇか?無くしたってオメー騒いでただろ?ちょっとガキっぽいかもしれねーが似合うと思うぜ?』

新一…。やっぱりあの時の事、覚えてたんだ―。
蘭は髪を結った。勿論、この髪飾りをつけるために…

あの時の髪飾りは無くしてしまった。
代わりの髪飾りを探しても、なくて。
でも…こうしてまた、戻ってきたのだ。

新一、ありがとう。
蘭は呟いた。

♥おしまい♥


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