【ガルパ】後悔ばかりの人生で、私達は生きている

【注意】
キャラ崩壊
世界観ぶち壊し
雑
不定期更新

【登場人物】
市ヶ谷有咲
戸山香澄
山吹沙綾
牛込りみ
花園たえ

美竹蘭
宇田川巴
青葉モカ
羽沢つぐみ
上原ひまり

丸山彩
白鷺千聖
若宮イヴ
氷川日菜
大和麻弥

湊友希那
白金燐子
今井リサ
宇田川あこ
氷川沙夜

奥沢美咲
弦巻こころ
瀬田薫
松原花音
北沢はぐみ

https://i.imgur.com/sezVCgX.jpg
始める前にただ今使っている有咲ちゃんをご紹介いたしますね

私の名前は市ヶ谷有咲。
ガールズバンド「Poppin’Party」のキーボード担当。
それはもう私達のことを知っている人にとっては、“あたりまえ”だ。

でも私はまだちゃんと一員として認められていない気がする。
香澄達のノリにもついていけないし、香澄達みたいに情熱的でもない。
もちろん私は本気でやっている。
でもまだ認められていないんじゃないかな、なんて最近思うんだ。

「香澄達は、すごいな」
練習の休憩中、机に突っ伏してぽつりと呟いた言葉を香澄は聞き逃さなかった。
「え、なにがー？」
聞かれていたことなんて気にせず、私はひとりごとのように言う。
「ポピパへの情熱…とか。私にはそれが足りない。
足りないから埋めようとしてもダメなんだ。
…私、ポピパの一員って認められてるのかな」

視線を上に向けると香澄が少し険しい表情になっていた。怒ったような表情。


あぁほら、私はダメなんだ。

ポピパの一員を名乗る資格なんてないんだ。


涙が出そうになる。


なんの涙？

嬉しいの？

悔しいの？

…悲しいの？


自問自答を繰り返してもよくわからない。

「有咲…」

やめて。やめて。やめて。言わないで。お願い。


涙が溢れて止まらなくなるから。やめて。


なんの涙かもわからないのに。


ねえ。やめて。香澄。お願い。やめて。言わないで。


わかってるよ。一員なんかじゃないって。


わかってる。わかってるから言わなくていいよ。


お願い。やだ。やだよ。嫌。やめて。お願いだから。


あぁ、もう。ぐちゃぐちゃになる。


幼稚園児の描いた絵みたいに、クレヨンで描いたみたいにぐちゃぐちゃになる。


なにが？なにがぐちゃぐちゃになるの？


顔が？腕が？お腹が？背中が？足が？違う。違う。


心が。心がぐちゃぐちゃになる。


青がなくなったから黒を足す。

黒もなくなったから赤を足す。

そんなこんなで白い画用紙はぐちゃぐちゃになる。


白い画用紙は私の心。

クレヨンでぐちゃぐちゃになる。

耐えきれなくなって練習スタジオを抜け出した。
たまたま通りかかった弦巻さんに
「あら、有咲じゃない！どうしたの？」
と声をかけられたが、私は弦巻さんを無視して走った。
悪いことをしてしまった。あとで謝ろう。
いつもならそう考えるが、そんな気持ちはぐちゃぐちゃな心が覆い隠す。






どこだ…ここは。
走って、走って、走って。どこかわからないところに来てしまった。
スマホの地図で確認すると、隣の市に来てしまったようだ。
と言っても、そこまで遠くはない。今なら戻れる。
ここからもっと遠くに行けば、もう香澄達に会えなくなる。そんな気がする。

もういいだろ？だって、香澄達は私を認めていない。会わなくたって、何も変わらない。
おい、早く戻れよ。ポピパとして認められていないだけで、香澄達は私の大事な友達だ。

私が2人、話をしている。
それでも私はまだよくわからない。

どうすればいいんだよ。


どうすればいいんだよ。


助けてよ


誰か


誰でもいいよ


誰でもいい


お願い


















「有咲！いた！」

あぁ、結局お前が助けてくれるんだな。香澄。

「ポピパの一員って認められてない？そんなわけないでしょ！？
有咲は…れっきとしたPoppin’Partyのキーボード担当でしょ！？
ポピパへの情熱？有咲はしっかり足りてるよ。
私やおたえやりみりんやさーやも知ってるよ。
いつも練習が終わった後も、少し時間に暇があったら、練習してるでしょ？それはポピパへの情熱だよ」

「私…ポピパにいていいの…？」
「あったりまえでしょ！」

あぁ、涙が溢れて止まらない。

なんの涙？

悲しいの？ううん、ちがう。

悔しいの？それもちがう。

嬉しいの？そう。それが正解。


「ほら、有咲。一緒に練習しよ？」

差し伸べられた手のひらを。

ぎゅっと握る。






私はPoppin’Partyの一員だ。

さてさてさて、次回からが本編です。
何を後悔するの？誰が後悔するの？
それは次回からわかります（多分）
ちなみに私は彩ちゃん推しですが
ガチャで彩ちゃんが全然来ないという悲しみと
2番目の推しの有咲が大量発生という嬉しみのせいで有咲推しになりかけています。

少なくとも、2日に一回ほど聞く救急車のサイレンの音が聞こえる。
物騒な世の中だな。
目を閉じたままそう思う。
え、なんでずっと鳴ってんの？
なんでそんなに近くで？
あ、あれ？
ゆっくりと目を開く。

あ、私が救急車に乗ってたんだ。
確か蔵で自主練してて。
んで倒れたんだ。















「え…？が、癌…？」
病院に着き、検査をしたあと。
医師から癌だと告げられた。

「市ヶ谷さんの癌は色々なところに転移していて……長くても、3ヶ月…ですかね。」

ごめん、寝るから変なとこで切ったw
おやすーw

3ヶ月。それを聞いた瞬間、香澄の顔が頭に浮かんできた。
もちろん、香澄だけではない。
沙綾も、りみも、おたえも。
パスパレのメンバーも、アフグロも、ロゼリアも、ハロハピも。
共にガールズバンドを作り上げる仲間と、ライバルと。
…もう、会えなくなる…のかな。

そんなの嫌だ。どうして。私が。なんでだろう。


もっと早く気づいていれば。私のせいだ。


私は。まだ生きていたい。死にたくなんてない。


再び白い画用紙にクレヨンでぐちゃぐちゃにされる。


あの日みたいに。嫌だ。ねえ。どうすればいいの？


また1人で。抱え込まなきゃいけないの？


やっとポピパの一員だと自分でも認められたのに。


赤がなくなったから緑を足す。


緑もなくなったから黄色を足す。


黄色もなくなったからピンクを足す。


ピンクもなくなったから紫を足す。


白い画用紙は。私の心はあの日以上にぐちゃぐちゃになる。


白いクレヨンで塗り潰そうとしても。


白いクレヨンはなくて。


汚い色の組み合わせ。


昔読んだ絵本にもあったなあ。


白い画用紙をクレヨン達が塗っていって。


ぐちゃぐちゃになって。


黒いクレヨンが塗り潰して。


シャーペンが削っていって。


大きな花火が空に浮かぶ。


私の心には今シャーペンはない。


だから花火は浮かばない。


だからずっとぐちゃぐちゃのまま。

入院なんてしない。


私は医師にそう言った。
入院したってどうせ死ぬ。
だから残り時間を私は有効に使う。
何に使う？
バンドのために使う。
みんなとの思い出のために使う。

考えてみれば夏休み中は生きられるかもしれないんだ。
長い長い夏休み。ずっとみんなといれる。


…みんなに言わない方がいいよね。
いつも通りがなくなる。
変に気を使わせることになる。

それは嫌だ。隠し通そう。
それで引っ越したことにしよう。
そしたらみんな、私のことなんて忘れるだろう。
先生にも転校したことにしてって言うか。

…いや、香澄達のことだから忘れてくれないよな。






あっそっか！こうすればいいんだ。わたしには慣れていることだから、簡単だ。

秋桜です。あっそっか！のとこでうみなおし思い出した
眠いっすね。私はこれから寝ます。
有咲は何を思いついたのでしょうか！
次回！「香澄死す！」デュエルスタンバイ☆

「有咲！おっはよー！」

香澄がいつものように元気よく言ってくる。
おはようと言いたくなるが、堪える。
辛いけど、みんなのためだ。みんなのためだかんな。

「…有咲？」

返事のない私に香澄は不安そうな顔をする。


そんな顔、しないでよ。


ごめん、香澄。


お前のため。お前らのためだ。


許して。

「もう私に話しかけんな」

ID変わっちったかも

変わっちゃったかー

また続けていきまーす！