Undertoad Mario視点

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1:アルちゃん◆xo:2019/07/13(土) 21:30 ID:bS2

注意:この作品はUndertaleの二次創作作品「Undertoad」という作品の二次創作です。
題名通りMario自身の視点によるお話です。
また、終盤に入るまでオリ展開がダラダラと続きます。短めにまとめるつもりではありますが……
駄文、キャラ崩壊などが嫌な方は閲覧をご遠慮ください。

2:アルちゃん◆xo:2019/07/13(土) 21:34 ID:bS2

キノコ王国。
数々の国の中でも呆れるほど平穏な国として有名だ。
とはいえ何かが起きないわけでもない。
この国の王女、ピーチ姫はよく何処かに行ってしまうことで有名だが、「何処かに行っている」というのは表向き。
隣国のクッパ帝国の支配者、クッパ大魔王にピーチ姫は攫われる。それも頻繁に。
そんな時に必ず現れるヒーロー……


そう、マリオブラザーズだ。

3:アルちゃん◆xo:2019/07/13(土) 21:44 ID:bS2

マリオはヒーローとしてこの国全ての住人から慕われている。
誰にも負けないジャンプ力がマリオ最大の自慢だ。
キノピオを3人上に重ねても飛び越えるほどのジャンプは、クッパ帝国までの厳しい仕掛けや道のりを軽やかに飛び越えていく。
そしてクッパ大魔王を打ち倒し、ピーチ姫を救出し帰ってくる。



だが、突然彼はヒーローをやめた。
キノピオ達は困惑した。
ピーチ姫をさらったクッパも、いつまでたっても自分のもとにやってこないマリオにしびれを切らし、自らマリオの家に赴くも…

それでもマリオは動こうとはしなかった。
呆れ返ったクッパは、半ば習慣化していたピーチ誘拐をやめ、キノコ王国との和平を結んだ。
なぜ彼がヒーローをやめたのかはわからない。だが、結果的にはクッパと争う必要がなくなったのでキノピオ達はマリオのことを気にかけながらも喜んだ。

マリオはヒーローをやめた。もうその足で軽やかなジャンプをすることはない。二度と彼はジャンプすることはない。
彼の陽気で優しい性格こそ変わらなかったが、マリオは大きく変わってしまったのだった。

4:アルちゃん◆xo:2019/07/13(土) 21:53 ID:bS2

今日は素晴らしい日だ。
ぷくぷくが泳ぎ、ファイアーフラワーが咲き誇っている。

マリオは丘の木の根元でゴロンと寝転がりながら眼下に広がる色鮮やかな花畑を眺めていた。
彼はかつてのオーバーオールは身につけていない。赤いパーカーを着て、茶色のズボンを履いている。
だが、彼のトレードマークとも言える「M」の文字が入った赤の帽子だけはかぶっていた。

彼は気になることがあった。
1人のキノピオの存在がやけに気にかかっていた。
マリオはヒーローこそやめたものの、彼の冒険譚は弟のルイージが執筆したベストセラー「スーパーマリオブラザーズ」という本に事細やかに書き込まれていたので子供キノピオ達の尊敬を集めていた。

昨日の昼間に子供キノピオ達の相手をしていると、少し離れたところからなんとも言えない視線を送るキノピオがいた。
キノピオにしては珍しく青い斑点をしていたそのキノピオは、どことなく近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。


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