注意:この作品はUndertaleの二次創作作品「Undertoad」という作品の二次創作です。
題名通りMario自身の視点によるお話です。
また、終盤に入るまでオリ展開がダラダラと続きます。短めにまとめるつもりではありますが……
駄文、キャラ崩壊などが嫌な方は閲覧をご遠慮ください。
今日は素晴らしい日だ。
ぷくぷくが泳ぎ、ファイアーフラワーが咲き誇っている。
マリオは丘の木の根元でゴロンと寝転がりながら眼下に広がる色鮮やかな花畑を眺めていた。
彼はかつてのオーバーオールは身につけていない。赤いパーカーを着て、茶色のズボンを履いている。
だが、彼のトレードマークとも言える「M」の文字が入った赤の帽子だけはかぶっていた。
彼は気になることがあった。
1人のキノピオの存在がやけに気にかかっていた。
マリオはヒーローこそやめたものの、彼の冒険譚は弟のルイージが執筆したベストセラー「スーパーマリオブラザーズ」という本に事細やかに書き込まれていたので子供キノピオ達の尊敬を集めていた。
昨日の昼間に子供キノピオ達の相手をしていると、少し離れたところからなんとも言えない視線を送るキノピオがいた。
キノピオにしては珍しく青い斑点をしていたそのキノピオは、どことなく近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。
ジロジロと見られることに慣れているマリオは彼のことをさして気に留めなかったが、それでも多少の不安を抱いていた。
何に対し不安を感じたのか、それはわからないが。
丁度その頃、不気味な事件が国を震え上がらせていた。
その事件とは、キノピオの殺害事件だ。
凶器はナイフとみられ、ナイフでひと突き。
これだけだが、事件らしい事件が起きることもないキノコ王国の住人達は恐ろしさで夜も眠れなかった。
王家側もこの事件を重く見ていたが犯人を特定する方法がない以上どうすることもできない。
マリオはこのことを王家以上に重く見ていた。
なぜなら、殺害してしまえば「EXP」が手に入ってしまう。
「EXP」がたまれば、「LV」が上がってしまう。
このことを知っている者は王家の中でもとくに上位の者で、かつ完全に信頼が置ける者にしか知らないものだ。
そしてなんと一夜にして数人ものキノピオが犠牲となってしまった。まずどの生き物もLVは「1」から始まる。
そして普通なら1からLVが上がることはない。
だが、この事件の犯人のLVは1ではない。もうLV3までには行ってしまっているだろう。
誰かを苦しませただけLVは上がる。
LVを上げれば上げるほど自分を切り離しやすくなる。
このまま犯人がこの凶行を続けるのなら、彼はさらに自分を切り離して凶行を続けることになる。抵抗もなくなり、心無いロボット同然になってしまうだろう。
訂正:キノピオの斑点の色ですが青色ではなく紫色でした、すいません。なんでこんなミスしたんやろ…
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