【二次創作】マリカースタッフの日常【小説】

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1:騎咲ケイト:2020/05/17(日) 09:22 ID:oDo

皆様こんにちわ。騎咲ケイトと申します。もしも「マリオカート」に裏方のスタッフがいたら?という設定で二次創作の短編小説を制作しました。興味がある方はこちらをどうぞ。

3:騎咲ケイト:2020/05/17(日) 09:23 ID:oDo

次はコース上のアトラクション確認だ。破損しているアトラクションがあればC班に報告し、新品のものと交換しなければならない。今度は、リーダーの小田さんが異常な状態を発見した。
「ここの緑のトランポリン、やけに弾力が無いわね。あ、奥の方が破れているわ!これは極めて危険ね」
コース中盤で登場するトランポリンが破損していた。このまま放置していたらコースの見栄えが悪くなる上に、ドライバーが誤って転落するかもしれない。
「あー、破損ですか。じゃあC班に報告しますね」
「松本さんありがとう。早く新品が届くといいわね」
C班は、登場するコース全般のアトラクションの製造や管理などを担当している班だ。関係者からアトラクションに関する要望などがあれば、それに沿った対応を行っている。アトラクションの修理も、C班が全て実施している分野だ。
今回は緑のトランポリンなど3台のアトラクションが破損により、新品と交換された。
その後も、コース上を箒などできれいに整備したり、アトラクションの見栄えをよくしたり、といった作業を3時間で一気に実施していった。
「これくらいでコース整備はいいかしら?」
「そうですね。コースもきれいにまとまったと思うので。ここで作業を終了してもいいと思います」
「ちょうどお昼ですもんね!よし!作業終了!」
3人の意志が一致したことで、午前中の作業はここで終了となった。少数すぎる作業人数でありながら、幾多の作業を完遂できたことに誇らしさを感じることができた。
休憩後、今度は別のコースの整備も実施した。

4:騎咲ケイト:2020/05/17(日) 09:24 ID:oDo

夜、整備したキノコキャニオンでゲームが行われた。この日は、クッパさんら12人が参加しレースが展開されていった。松本の誘いで、午前中の3人もそのゲームを観覧することになった。
「うわークッパさんカッコいい!やっぱり生で見るとすごくイケメンだなぁ〜」
「それよりも、デイジーさんの服装シャレオツすぎませんか?」
そうこうしているうちに、遂にゲームがスタート。このコースの醍醐味とも言えるトランポリンは、新品のものに交換したため弾力や輝きが一変し、コースの迫力強化に大いに貢献していた。
「あの緑のトランポリン。上手く跳んで行ってくれて嬉しいわ」
「ですね。コース整備のやりがいがありましたね」

ゲームは3分で終了した。キャストらは次のコースへ移動していった。そんな中、私たちは驚きの光景を目にすることとなる。
「ねぇ、あれってキノピオさんじゃない?」
キャストの1人であるキノピオさんが、なぜかコース上を放浪していた。そのまま、どんどん奥へと向かっていく。そして10分後、キノピオさんの両手にはいくつものアイテムが抱えられていた。
「え?あれってまさか・・・」
そう。キノピオさんは何と、コース上の回収し忘れたアイテムを自ら回収していたのだ。しかも、それらのアイテムを1つの場所にまとめて置いていた。アイテムが分散しているとB班が回収に一苦労するんだろうな、ということで気遣ってくれたのだろうか。何にせよ、非常にありがたい行動だなと思った。
「そっか・・・。あの時トランポリン上にアイテムがいくつもあったのは、キノピオさんがまとめてくれていたからだったのね」
「何か・・・感動して泣いてしまいそうです・・・」
その後、キノピオさんは無言でこの場を去り、次のコースへと向かっていった。彼に感謝の言葉を伝えたかったのだが・・・。

「お疲れ様でしたー♪明日もよろしくね〜♪」
「小田さんお疲れ様です♪あ、佐藤さんもお疲れさまでした!では〜」
夜9時過ぎに、この場はお開きとなった。午前中からの疲労以上に、キノピオさんの例の気遣いへの嬉しさの方を大きく感じていた。
「明日も充実した日でありますように・・・」
私は夜空の三日月に静かにお祈りをし、夜風を絡ませながら家路を歩いていったのだった。

5:匿名さん:2020/05/17(日) 18:47 ID:HDI

面白い……だと…!?


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