ごめんね…
（私の謝罪の言葉が終わると同時に、私の足はあの人から逃げていた。あの人はきっと唖然としている。きっと、というのは私が振り返らないから。何故、私が謝っているのかはわからない。悪いのはあの人の方だ。だけど、私の口からは謝罪の言葉が漏れていた。悪いのはあの人の方だ。いつも私に愛している、と言っているくせに他の女の子をたぶらかして、私を放置して去っていく。きっといつかは私があの人に捨てられるのだろう。なら、私から捨ててやる。だから、あの人に別れを告げた。もう未練はない。ないはずなのに、何故かあの人のことを思うと涙が溢れる。きっと明日には目が腫れているだろうな、なんて考える。あの人は今、何をしているのだろう。きっと今頃あの子に慰めて貰っているのだろうな。そんな自分で自分を追い込むような想像をして、また泣く。私はワガママだ。1人の人を縛り付けて、私しか見れないようにしたがって、それが出来ないと知れば相手に勝手に別れを告げて逃げ出す。私はなんて愚かなのだろう。ごめんなさい、ごめんなさい。また謝罪の言葉が頭に浮かぶ。またやり直したい。そんなバカみたいな考え。もう無理だ。私から別れを告げたのだから。）
>>813 はひびファルを意識して書いた