「 さいあく… 」
地べたに座って目の前の石になってる男の人を見つめる。
なんでこんなことになったんだろ…
思いおこせば数十分前、今日は学校がはやく終わったから寄り道して帰ろうと森に入った。
そして見事に迷ったわけだ。
そこまではまだよかった。私が森をあちらこちら歩いてた時
「 …ぜんっぜんわからない 」
スマホの電波も入らないし。そんなことを思ってた
「 ちょっといいかな?」
振り向くと木に押さえつけられ両手を掴まれた。
私は必死にもがいたがびくともしない。そして首にはきらり光ると鋭利なもの…そうナイフだ
「 ごめんね、最近、ミラクル☆タウンとかでむしゃくしゃしてさ。」
「 …… 」
ミラクル☆タウンというはじめてきいた言葉。おそらくここら辺かどこかにあるまちだろう。
「 傷つけてもいいけどいうこと聞いてくれたら解放するよ 」
「 条件によります 」
男の人は私をみつめ目を見開く。そして笑う。なんだか怖い
「 じゃあいうぞ?とある奴をやっつけてほしい 」
「 お断りです 」
傷つくのは嫌だったけど誰かをやっつけるというのも嫌だった。
声や表情からは平常を装ってるが本当は怖い。
「 そうか… 」
すると次の瞬間、男の人は私にめがけてナイフをおとして……
コワイコワイコワイ
けど何も起きない。両手を掴んでた手は力がなくなっていた。
私は男の人をみる。石になっていた。嫌、正確には私の能力で石にしたのだ
>>618の男は後藤だ!