>>5
>祖母は絶対に行きたがらない
このお祖母様の反応は当然だと思います。
なぜなら「自分は病気ではない」「おかしいのは周りだ」と頑なに言い張るのも、病気の症状のひとつであって、
むしろ病気であることを強く示唆していると言えます。ある日突然1+1が3であると言われたらおかしいと思うように、お祖母様にとって当たり前と思われている妄想を、論理的に説得して正すのは難しいと思います。かえって不信感が増すばかりで徒労に終わりそうです。(病気を認めないのを病識の欠如と言ったりします)
>しかし、「本人(祖母)を連れてきてください」と言われる
そして医師の対応も、冷たいようですが当然であるといえます。
ご家族の証言だけを頼りに診察を行わずに診断を下したり服薬を決めたり(※)、あるいは人を拘束してしまうのは、医師法に違反しており、倫理的にも問題だからです。
ですから、すでに痛いほど承知とは思いますが、基本的にはなんとか受診に漕ぎ着けるしか方法はありません。
あなたを含めたご家族がお祖母様のことを想っているから一度受診してみてほしいと、伝えるしかありません。
たとえば、「眠れない」などを訴えているのであれば、「弱い眠れるお薬でも貰いに行ったら?」というふうに妄想に関係ないところでさり気なく精神科治療に結びつける。奇妙な言動の様子を口頭だけでなくビデオや録音に収めて、精神科を変えて再度受診してみる。
このくらいしか思いつかなくて、お力になれそうになく申し訳ない限りです。
本人に自傷他害のおそれがある切迫した状況ときに適応される「措置入院」と違って、「医療保護入院」は強制力が小さいのです。それゆえ対応がどうしても慎重にならざるを得なかったりします。
(※)しかし以下のURLのような事例も見つけました。無診察治療に関するものです。治療は原則として患者さんの利益のために行われるべきですが、
訴訟リスクを回避するためには、あなたのかかったお医者様のように服薬を行わないという判断はやむを得ないのかもしれません。
http://www.medicalonline.jp/pdf?file=hanrei_201204_01.pdf