・生まれついての『花形』と、『喜劇』を願う女優の話。
貧民街に生まれた彼女は、物心つく頃には親に捨てられ、荒んだ人生を送っていた。そんな時にとある劇団の座長が現れる。「君は悲劇を知っている。それは他の誰にも負けないものだ」差し伸べられた手を掴み、10年。彼女はやがて国民的な女優になった。すべてはうなぎのぼり。そんな彼女にある夢が芽生える。それは、人生の中で『喜劇』を手に入れること。
ある時。彼女と比肩すると謳われる演者が世に躍り出た。それは富豪の息子で、生まれながらにして花道を歩く『花形』だったのである。彼女は男に嫉妬の感情を覚えながらも、共演を通して喜劇を求め、男に近づく。男が演者をする理由は、『世界を知りたいから』。それを聞いた彼女は、酒の席でぽつりと自分の身の上話をする。男は驚いて、彼女の肩に寄り添った。「大変だったのですね」と。優しく謙虚な彼に、惹かれていく。嫉妬の感情と戦いながら、ひそかに恋心を実らせる、そんな彼女の話。
好きな花:ヒヤシンス、ブルースター
>>31の設定でしばかれてきた、めっちゃよかった(KONAMI感)