>>19 千恵
「んー……音楽室があくまで暇だなぁ」
バンドの方は先輩である3年生が多いグループから順番に部屋を使うため、呼び出しまで結構時間が空いてしまったらしくふらふらとグラウンドに出る雛。ふと隅の方に視線をやると一人ダンスを踊る人が見える。何をしているんだろうと思い徐々に近づいていけば癖っ毛気味な腰まである長めの黒髪が見え、もしかしてと思いつつ近づけるだけ近づいた後に、その人物の名前を呼んだ
「ち、千恵ちゃんかな?」
……あ、雛先輩こんにちは。
(聞こえた声にダンスを止めて振り返り。軽くぺこりとお辞儀をするとちょうど休憩にしようと思ったのか近くに置いてあったペットボトルを取り一口飲んで。バンドメンバーである相手がなぜここにいるのか不思議に思い首を傾げつつ『どうしたんですか?』といつもの淡々とした調子で訪ね)
>>20雛先輩