『あと、七日間で世界は滅びます。』
冷たくそう言い放ったディスプレイ。
こんな世界滅んでしまえばいいのに。
その時はまだそう思っていた。
終末思想なんてファッションみたいなモノで、本気で信じていなかったと思う。
雨の降り続ける街で、雨宿りのように呟かれるだけの、独り言。
あなたは、世界寿命の最後の七日間をどう過ごしますか?
家族と恋人と過ごす。もう何もかも捨てて犯罪を起こすのもいいかもしれません。
これは、如月駅を訪れた少年少女たちが99%のリアルと1%のフィクションで構成された世界で過ごす切なくて愛おしい、そんな不思議な物語。