【プロローグ】
とある異国のとある大地のとある村。
祖国の王は其の村の若者だけに"特別な力"を与えた。
表向きは軍事力を上げる為のものだった。
しかし、特別な力が湧く薬、"超薬"は未だ研究段階であった。
村人達は"実験台"として使われてしまったのだ。
結果、超薬の効果は発揮でき、村人達は当初の科学者達の予想よりも遥かに強大な力を得た。
しかし、其の力が大きすぎた為に、村人達の身体に大きな負担があった。
よって覚醒前に死亡してしまう者が次々と現れたのである。
覚醒後も、村人に異変を起こした。
特有の病、髪や目の変色、半獣化など…。
大切な人を失った、自身も病で苦しんだ、覚醒し特別な力を持った人々は、怒り狂い、泣き叫んだ。
そして今、此の悪夢を作った国王軍との戦乱を企んでいる。
其の強大な力は、村人200の兵と国王軍1万の兵で互角に為る程だったのだ。
彼らの目的は"超薬の効果を無効にする薬を作らせること"。
そして、"帰らぬ人となった人々の敵を打つこと。"
それぞれの思いを胸に彼らは立ち上がった。
壮絶な戦いが今、始まる。