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サン・ピエトロ
『……!
なるほど、それだけの力を持ちながら、我々の存在を知らないと言う事は、世界の裏を知らぬのか、我らが主神を知らぬのか……』
ピエトロはてっきり、世界の創成や正史とも言える裏側の歴史を知っており、それによって生まれた数ある人外の一端であり、それが故に相手が自分達に抗っている「悪魔」であるのだと思っていたようで、舞綴と亜留羽の発言を聞いて驚いている。
サン・ピエトロ
『……ならば「表」で使われている我らが主の名を言えばわかりますか?
我らが主は表では「YHWH」とも「アッラー」とも呼ばれています。』
ピエトロは自分達が崇める存在が外の世界では数多の者達が崇める全知全能なる神『YHWH』とも呼ばれている事を告げる……
局地的とは言え、その破壊力と防御力、そして得体の知れぬ力の正体が、その唯一神から受けた物であると言う……
【いえ、必殺技の使用=特殊技の発動と言う事なので、設定上は幾つ特殊能力があっても良いですが、今回の戦闘で使用できる数も1つとなりますね。】
舞綴「いや、知らん(キパッ)。なんかゲームで似た響きの名前の敵キャラが居た気がするが……
宗教はさっぱりでなぁ。そんな形のない過去のありがたみなんかより形在る明日のランチの献立だ。
そんなに記憶してほしいならイラスト投稿サイトで萌え擬人化でもして出直してくるが良い」
小指で耳をほじりながら実に罰当たりな現代日本人丸出しの無宗教者、舞綴。
オカルト要素の薄れた現代出身というのもあるが、元々舞綴は過去の歴史などにはさして興味
など示さない性分。ただ現在を生き未来へむかうタダの人であり、そこに自己以外の意思などない、
というのが持論である。本質的に神の実在など信じちゃいないのだ。
亜留羽「仮にそれが事実だとしても、所詮銀河の片隅のこんなちっぽけな惑星(ほし)の表面を
洗い流したりして弄くっただけの一神柱でしかないじゃないですか。正直地球から発祥した神性
なんてワタシが知ってしまったアレな色々と比べたらどれもおんなじ大きさのドングリにしか見えない
というか………」
ハイライトの消えている目で一刀両断する、名指しがたき外宇宙の真理の一端に通じる者、亜留羽。
そもそも、亜留羽は神が人間などというちっぽけな存在に救済の手をさしのべてくれる、などというのは
人間側の一方的かつ、都合の良い解釈でしかないと考える無神論者。
――――この世に善なる神は存在せず、人類は救済を得ることは無く、邪神の前には滅ぶしかない、と。
"人を救うもの"という概念としての神など信じていないのだ。
【了解しましたー。じゃあ二人の必殺技も考えておきます。あと必殺技の効果の見本とかも上げてくれると
うれしいです】