>>128
時雨「……何だか複雑な気分だ…」
そんな事をボソリと呟いた時雨は、森の少し大きな広場の様な場所に人間状態になって着地した。
時雨「出てこい、紫宛」
時雨がそう言った瞬間、腰に携えてある刀が両方共光り、時雨と瓜二つの少年が出てきた。
紫宛「しっかし、時雨が人助け何て、珍しいねぇ〜」
紫宛と呼ばれたその少年は、悪戯っぽい目で挑発するように言った。
時雨「からかうな、紫宛、そもそもお前が表に出てれば、確実に能力で悪戯してただろう。」
時雨は慣れてるのか、全く表情を変えない。
紫宛「やっ〜ぱ、表の時雨はよく分かってるなぁ〜」
時雨「たくっ……(呆)そもそもあの娘は、宇宙騎士団の娘じゃ無いか。下手に怒らせたら、あの娘の上司達に、何をされるか分からない。だから、お前を表に出すのを渋ったんだ。お前なら、どんな悪戯をするのか見当も掴ん。」
紫宛「チェッ〜、折角好物を落とした挙げ句そこに泥を掛けられて絶望する人間の顔が見たかったのにさ〜(`ε´)<ブーブー」
時雨「この性根悪め……もう良い、戻れ。」
紫宛「へ〜い、」
時雨がそう言うと、紫宛はやる気の無さそうな返事をして、吸い込まれる様に、時雨の刀の中に消えて行った。
維蛾「Presentと言ってもなかなか見つからない物ですね……
Rady Kingはチョロいですからすぐ見つかるものの……」
また会えるかも分からない相手だが何故だかもう一度会えるような気がし,森の中を徘徊してみるも何も見付からず。個人的にはいつも色々テキトーに与えておけば黙るクソガキ(主人)とは格の違う贈り物で恩返しをしてみたいらしくたくさんの商品のあるであろう人里をチラチラと覗きながら考えるような仕草をして