>>149
ナツ/
どうぞ。セキの自己紹介、リベンジさせたいし
(相手の携帯を見て笑いながら上記を言い「楽しみだよ」と付け足して
「もしもし? うん僕。僕の携帯に君以外の番号登録されてないし君の携帯にも僕の番号以外登録されてないから僕。やー、実は重い荷物持ったお婆さんを助けてたら黒猫に目の前を横切られて草履の鼻緒が切れたと思ったら鬼門の方向から瑞獣が飛んで来てさあ。うんホント。迂闊に出歩けないから迎えに来て」
(ぺらぺらと根も葉も無い嘘を捲し立てた冬花が携帯の電源を落とした瞬間、空間がぐにゃりと裂けて黒い口の様なモノが開かれる。)
『何ですかその漫画みたいなアンハッピーセット……』
(「それ」に腕を乗せ、窓枠で頬杖をつく様な体勢の青年――神月凪冴が重い溜め息と共に現れた。)
『って、何故閉じる担当がこんな所に……いやそもそも何ですかここ』
(アジトを見回し、最終的に視線が行き着いたのはナツだった。)
(>>150)