【初回投下します】
>>all様
「……居ないな。」
(人気の少ない路地裏の塀の上で骨についた肉片を飴のようにしゃぶりながら辺りを見回す。どうやら兄を探しているようだ。運良くゴミ袋に異能の骨が入っていたから良かったもののもう少しで餓死の一歩手前であった。)
【絡み失礼致します。】
あぁ…あぁ…
(塀の上に居る相手に気が付く様子はなく、うろうろと挙動不審な動きを続ける。)
ごめんなさい…僕は人でなしです…
(泣き声交じりに十字架を握りながら叫ぶ。空腹な訳だが食べ物は辺りに見当たらず、爪を噛み始める。)
あのお方は死んでしまわれる…うぅ…