>>249
葡萄の心配に対し、彼は冷静に返す。
「だったらこうしよう。鏡は物を映し出す。
そこでこの世界全ての鏡にコンタクトを取って、
今、鏡の前に立つ『誰か』の姿を、
私自身に投影するのだ……コイツにしよう。」
そう言うと、彼は地面に作った鏡の中に入る。
それからすぐに出てきたのは、彼ではあるが、
その姿は完全に一人の若い男だった。
「背格好は私基準で変化するが、変装だ。
その時鏡の前に立っている奴であれば、
老若男女誰にでも似せられるという訳だ。」
本来の姿と違いちゃんとした顔がある為、
先程よりも表情の読み取りが容易になった。
これなら、きっと幼い子供も平気だろう。
>>葡萄、(イリア、海宙、愁華)