【素敵な設定に引かれて来ました!探偵(6)で参加希望ですー!】
備考 / (6)探偵役 一人称は私 二人称はあだ名、名字、名前
彼女は父親と二人、父子家庭で育った。父親が探偵をしており、寝物語として聞かせられる豊かで様々な話の引き出しの多さに毎夜魅入られていった。「どうしてこんなにわたしのしらないことにむねのどきどきがすごいんだろう。もっとしりたい、いっぱいいっぱいいろんなことを──」なんて。大きくなったら父親と同じ仕事を、幼少期からそう決めていた彼女はある日父親に自分の意思を伝える。それを聞いた父親が常々見る娘の様子からわかったのだろう、自分の娘が持つ探究心・好奇心の異常さに。「過ぎた情報を持つと自分の首を絞めかねない」そう経験上知っていた彼は自分の妻──娘の母親に言及する。「俺が知らなくてもいい事を知ってしまったから、琴乃のお母さんは何処かに連れていかれてしまったんだ」と。父親はこう言えば、自分の後悔を伝えれば、気持ちを汲んで探偵になりたい、という考えを変えてくれないだろうか。そんな願い悲しく少女は子供ながらの好奇心でこう訪ねる「お母さんを連れ去ってしまったのは何処にいるの?」心配からではない、自分の興味を満たそうとしている怖いくらい無垢な瞳。父親は悟った、これはもう人間とは、娘と思えない。どうしようもならない──そこからはもう父と娘の間柄は冷えきったものになった。父が娘の頬に打った掌から。中学校卒業まで家に住んでいい、高校に行くかどうかは自分で決めろ、金を出してもいいが家は出てくれ。そして中学校を卒業した彼女は家を出て探偵になる為の日々を歩み始めた。唯一少女の記憶に深く刻まれたのは頬に痛みが走る直前の、あの時の父親の、自分を見下し何処か憐れみを、嫌悪を露にしたあの眼差し。
【大変お待たせ致しました!>>8の探偵希望の者です、練るに練ったので不備があるかもしれません。長ければ縮めもするので直し等あればお気軽にお申し付けお願いします!】