>>50 副隊長殿
三つの首がナイフを持った人間の意図を捉える
何時もであれば、警戒のままに大蛇は別の手を興じた筈だ
だが、今の大蛇は…
(3つの首が同時に咆哮を放ち、四足歩行の全速力で突進する
距離は離れているがその圧迫感は凄まじい)
「…手は、あるんでありますな?」
(「信頼、裏切らないで下さいでありますよ」竜狩りは言い残して
追撃の為に隣の木上に飛び乗り、長槍を上に構える独特な追撃体勢を取る)
大蛇が迫る
「…ふ、期待に応えられるよう、頑張るよぉ」
少しだけ笑えば、突っ込んでくる大蛇を視界にしっかりと捉える。
距離がだんだんと近づいた頃、素早く真正面に向かっていき。
ぶつかる前あたりで姿勢を低くし、大蛇の足をナイフで思い切り切る。
うまくいけば、動きが鈍り更に攻撃をかけやすいという考えで。
戦略もなにもないが、流れるような動きで仕掛けて。