>>167
それは否だ、あの様な惨状を残す妖なぞ4匹も居らんわ
先ほども言うた様に、我らが探しておるのは人打ちの妖、
人並みの知を持ち、して人の言う残酷を好む忌み嫌われた妖よ…
(それだけでは満足は行かぬだろう、ならばこれでも…)
…これが五体満足の妖の姿、そうら恐ろしかろう…
夜闇を好むが、決して武の心得ある者の前に姿を表す事はない
無人の道を行く旅人を襲うのが彼奴の常よ、これを忘れるな…
『五体を満足に写したという巻物には
手足は鋭く鋭利ない指を持ち、化猫の目をギラつかせる
餓鬼のような身体つきの大きな妖が映されている』
そうですよね。
今回の様な件は初めてです。
でも、これで目星がつきましたね。
ありがとうございます。
巻物をしっかりみながら淡々と話す。
こんなことで怖気づく様な藍玉では
なかった。
むしろ、むこうから出て来てくれるなんて
ありがたい、ぐらいに考えているのだった。