>>ALL
(夏…夜闇に紛れた所でごまかせない暑さは人の頭を緩ませる)
『1人の男が、鯉池脇の道を行く』
暑い…暑いったりゃありゃしねぇや…
(クゥ〜…なんで俺だけゃ夜まで仕事なんだ)
『べっぴんさんでも隣に居なきゃあやってらんねぇ
男はそんな事を思いながら暗い道を進みます』
もし…もし…そこのお方…
『行方不明届、大柴 重政(34)土木事業員
5/21 残業が終わり、同僚に挨拶をして以降、一切の消息を断つ』
あぁ、暑いわぁ…
『お昼頃、里の門近くの日陰』
(汗が流れない様に見える、べっぴんさんが木の下岩に腰掛けて)
…ほんっとうに、暑いわぁ
『被っていた傘を上げて、周りを見渡した』
(暑い日でも変わらないのは、元気な子供たちの姿)
『見る目は、人の目をしている』
ふんふふふ〜ん♪
(鼻歌を歌ってスキップをしながら森の方へ向かう)
あれ?あの人…
(見慣れない容姿のどこか人間とは違った雰囲気を持つ翠凛を見かけ、不思議に思いじーっと見つめる)