>>25
『ぎゃうっ!』(キッと知らない誰かを警戒)
「だ、ダメだよアート。むやみやたらに人に威嚇しちゃ…人って言って良いかわかんないけども…」
(大きな体を見上げ、しかし目は合わせないようにした。)
「ぼ、僕は…彩桜。彩りに桜って書いてさいおう。髪結んでるけど一応…男だよ」
『ぎゅ』
「こいつはアート。小さいときから一緒にいるトカゲだよ」
(アートを持ち上げ見せる)
「…ね?僕に名前を喋らせたんだから君の名前も教えてよ」
『ぎゅいぎゅい』
「そうか、彩桜……男性と記憶しておこう。
その蜥蜴は、ペットの様なものか。」
(うむ、と一つ頷き、相手の話を聞く。)
「名前、名前か……すまないが、俺には無い。
製造番号ならば、此処に───。」
(右肩にあたる部分についたとりわけ大きい
装甲の縁に、[DOC-296]と刻まれていた。)