【了解しました〜
それでは、初回投下させていただきます】
あれ、雨止んでる...
(喫茶店のカウンターのそばにある窓に目を向けると、さっきまで降り続いていた雨が止んでいた。雨嫌いな紅蘭はほっと安堵の表情──本人は表情を作っているつもりだが、周りから見たら無表情のまま──を浮かべる。このまま晴れていてくれれば、夜からの行動にも支障はなさそうだ。視線を窓から店内へと戻す。店内には、数人の客と従業員がいて、それぞれ思い思いに過ごしている。)
( / 初回投下ありがとうございます! 絡ませて頂きます〜、返しにくかったらなんなりとお申し付けくださいませ、。 )
やっほうやっほう、止ンだな、雨
( ちりんちりーんと店内に静かに鳴らしたドアチャイム。今日は今夜の仕事の直前事前打ち合わせ。手にしていた閉じられた雨傘は少しまだ濡れていたので、ドア横の傘立てに突っ込んだ。つい先刻まで雨だったからか幾分かひっそりしている店内のカウンター席の高い椅子にすとんと腰かけ、いつものワインレッドのジャケットではなく羽織っていたトレンチコートをぱさりと背もたれに。薄い茶髪ではなく清潔そうな黒に染め上げた前髪をさらりと払うと、見知ったお相手ににこりと微笑んで注文をひとつ。合言葉をつけたので、大体いつもここにくるあの格好から粧を変えても彼は自分だとわかるだろう、と期待を込めたようにそっとウインク、 )
なあマスター、ホットコーヒー一杯くれる? " カップは金縁のやつがいい " な 、
>>23 : 紅蘭