紫
「全てを話すかどうかは……貴方の資質にかかっているわ。まだ貴方に巫女としての適正があるのかどうかがわからないから……ね?」
倉庫に辿り着き、あまり隠し事をしていると連携が取り辛くなると言う趣旨の発言に対して、紫は思考する必要すら無く、霊夢に巫女としての資質があるかどうかを見極めてから、話すかどうかを決めると応える。
今では数が少なく、世界中に散らばってしまっていた博麗の血筋とは言え、彼女には真に巫女としての適正があるのかを見極める必要がある。
最悪、彼女が巫女としての適正が無い場合、その記憶をリセットして元の場所へ戻さなければならず、その後に万が一にも幻想郷についての知識が復活した際に悪用されないように、教える情報も選定しておく必要がある……
錠前が付けられていない蔵の扉を手でゆっくりと押すと、その蔵の中には所狭しと無数の宝具や対魔道具が積み重ねられており、向き合っているだけでも身が引き締まるような雰囲気が感じられる。
紫
「さて、と……取り敢えず、これで良いかしら?」
紫は無数の宝具が詰め込まれた中、右手の人差し指の先を蔵の奥に向けて指すと、そこから彼女の持つ妖力を用いる事で触れずして物体を動かす力、念動力のような力を使用し、蔵の奥から紅白の陰陽玉を取り出し、それを手元まで引き寄せる。
紫であっても直接この陰陽玉に触れる事は出来ないため、陰陽玉は紫の手元で浮遊した状態になっている。
これを使って霊夢に巫女としての資質があるのかを試すつもりなのか、陰陽玉から霊夢へと視線を移す。
>>45
【そしてここでサラッと博麗神社最大の秘宝を取り出すwww】
適性があるかどうかってのは、こういう場合先に試しておくもんじゃないの・・・・・?何する気よ・・・・・?
(何を考えているのかわからない紫と、得体の知れない陰陽玉・・・・・
紫が自分に何をするつもりなのかは全然想像出来ないものの、もし何か変なことをしようものならば対処せねばならないと考え、そっと身構えて・・・・・)
【本当にサラッと出しますねWWW】