紫
「誰……と言うよりも、博麗の血筋は総じて生まれつき高い霊力があり、通常の人間はおろか、仙人や天人を喰らうよりもずっと強くなる事が出来ると言う性質から自身の力を上げる事を企む複数の妖魔達が狙い、襲って来たのだから……」
霊夢は自分の血肉がどれだけの力と影響力を持っているのかを知らずにいたようだが、紫は歴代の巫女達の多くが、その血肉に宿る博麗の力を求める妖魔達によって貪り喰われてしまって来たのだと言う。
紫
「その中でも、"豺狼"と言う狼男はその危険性や狂暴性から一番警戒した方が良い。彼は120年前……つまり、博麗大結界が展開されて十年後にこの幻想郷に流れ込んで来た存在でありながら、12人もの博麗の巫女を喰らった最悪の妖怪よ。」
これまで複数の妖魔が博麗の巫女を喰らって来たのだが、その中でも12人もの博麗の巫女を喰らった"豺狼"と呼ばれる化物の存在について話す。
【実際に霊夢は何代目なのか不明だそうです!なので、この設定を見た時からこんな感じなのかもしれない……!と思っていました!】
・・・・・ちょっと待ちなさいよ・・・・・その豺狼とかいう奴が今の時点でどれだけ警戒しないといけないかは断片的にわかったけど・・・・・博麗の巫女は、要は昔からそれほどの力を宿した強力な人間ってことでしょ・・・・・?今の力がどうであれ、12人も殺害して食べる前の妖怪一匹相手に博麗の巫女が苦戦したの・・・・・?それとも、その豺狼って奴が元々強かったの・・・・・?
(紫が話せば話すほど、霊夢は話のより一層核に近い部分へと踏み込もうとする・・・・・
しかも、博麗の巫女を殺害して食べたということは、今もその豺狼はこの幻想郷のどこかに身を潜めている、ということで、しかも過12人という数と最悪という紫の言葉から察するに、博麗の巫女12人分の力を宿していると言ってもいいほどの恐ろしい実力を持っているのだろう・・・・・)
【結構気になる設定が公式で明かされていないと、想像して物語を作りやすいのでいいですよね!】