紀「これ以上、無意味に人材を失うよりも、使える人間だけで潜入して、あとは帰らせるべきですね、全員で言ったところでみすみす過半数は自殺しに行くようなものです」
(そう言うと「残るなら残る、去るなら去る、自分の力に自信がない人間は今すぐこの場から立ち去りなさい、いても迷惑です」と、他のメンバー達へ向けて容赦なく力に自信がない者、または力のない者はすぐに帰るように言う・・・・・
言い方は悪いかもしれないが、彼女なりの優しさなのかもしれない・・・・・)
>>470
>>474
狼谷
「……お前らの覚悟はわかった。」
戦闘チームに比べれば潜入チームや直接的な戦闘力は低いとは言え、既に半数が消息不明になっている状態であるにも関わらず紀の脅しにも逃げ出す事無く、この場に留まる事を大半の者が選択すると、それを見た狼谷は新しく練り直した作戦について話す。
狼谷
「だが、この人数で攻め込むのは目立ちすぎる……
中川と紀。お前達二人でこの拠点の南東の偽造工場にある通気孔に入り、そこから地下にある八咫烏のアジトへ侵入してくれ。
侵入ルートの中で一番、ボスが捕まっている部屋から遠いが……警備の手薄なところから入ることが出来るだろう。そこで内部の状況を探ってくれ。」
だが、このまま素直に総攻撃を仕掛けてしまえば、最悪拠点の崩落によってまだ生き残っている潜伏チームや、桜空も押し潰してしまう可能性がある上に、もし拠点の中に十二鴉以上の者がいた場合、逆に返り討ちに合う可能性がある事から、先ずは斥候として少数精鋭の部隊を編成することを決め、集まった戦闘員の中で特に秀でた戦闘能力を持った紀と中川の二人で警備の手薄な場所から潜伏して内情を探って欲しいと言う。
狼谷
「先の潜伏チームと違って潜入して詳細に情報収集はしなくていい、斥候が目的だからな、何かあったら直ぐにこの通信機を使え。通信が入り次第、俺達も突入して一気に総攻撃をしかける。」
狼谷は二人に小型のインカムを渡してこのインカムを使って桜空を見付けたり、追い込まれた場合、直ぐに総攻撃を仕掛けるということを伝える。