桜空「・・・・・それじゃあ、いかせてもらおうか・・・・・」
ダッ・・・・・!
(桜空は、先ほど素鴉と戦った時のように、物凄いスピードで突進してくる・・・・・
昔は守られる立場だった桜空は、いつも近くで守ってくれる人を見てきた、今度は自分が守る側になるのだ・・・・・
桜空の表情と行動に、迷いも恐怖もなく、ただ仲間を守りたい気持ち一心で体が動いていた・・・・・)
>>剱鴉
剱鴉
「正面からとは……笑止……!」
スピードには自信がある。
愚直なまでに真っ直ぐ此方へ向かって来る桜空を見て、剱鴉は居合い斬りの要領でコンマ数秒の間に横薙ぎに大太刀を振るい、横に広がる巨大な斬擊を一つ放つと、再び鞘へ納める。
迎え撃つようにして放った斬擊は左右に動いて回避するにはあまりにも大きすぎるため、下手に方向転換しようとすればそのまま切り刻まれる事になってしまうだろう…