《シュオッ》
剱鴉
「……………!!」
剱鴉の放った斬擊が桜空の身に付けた対異能の鉄甲に当たると、その斬擊は形状崩壊を引き起こし、そのままバラバラになって空気中に吸い込まれるようにして消えていく。
それを見た剱鴉は一瞬何が起こったのかわからずに驚くものの、直ぐに冷静さを取り戻し言う。
剱鴉
「………その鉄甲は……
素鴉から奪った物か。小癪な真似をしてくれる……」
桜空「そういうことだ、さぁ、続きを始めよう・・・・・」
(攻撃が打ち消されたことに驚くも、さすがの分析力といったところか、すぐに異能を打ち消すことができる鉄甲による防御だということに気づかれるも、こちらも気づかれたところでどうというわけではない・・・・・
相手が本気ならこちらも本気、一歩も引く気は無い・・・・・)
桜空「・・・・・中川、わかってんのか?あいつの強さは俺達二人が相手になったところでどうにか出来る強さじゃねぇ・・・・・俺達二人の強さが普通に1+1=2の強さなら、あいつはそれが10にも100にもなるんだぞ・・・・・」
(自分に続き応戦してくる中川に、相手の強さがわかった上での行動なのかどうかを問いかける・・・・・
今目の前にいる敵は、氷華と同じくらい規格外の強さを誇る、体の芯から身震いするほどに計り知れないほどの力があるのは確かであり、さっきの巨大な蜈蚣よりも強いだろう・・・・・)
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