夜空に浮かぶ三日月は、いつの時代でも等しくその美しさを保ち続け、人々を魅了させる・・・・・
もしこの砕け散りゆく結晶が、死体などではなく純粋に氷が散る幻想的や光景だったら、もし過去のあの惨劇がなかったとしたら、氷華と桜空は今も隣同士で笑い合っていたのだろうか・・・・・
【倉庫裏にて・・・・・_____】
悠矢「おいーっす氷華ちゃん、これが、今回の収穫・・・・・一通り俺も目を通したけど、俺自分のことを棚に上げて他人をやばいとか言えるほど常識人じゃあないけど、なかなかにやばいよ・・・・・」
(そう言って、メールに添付した写真に写っていたリスト、大体小説と同じくらいのページ数であり、五冊分ほどある・・・・・
どれも表紙に、繋がっていたであろう有名な企業名、団体名、果ては孤児院や政治家など、人物や場所を問わず様々な黒い繋がりがあったことを連想させる・・・・・)
悠矢「今回潰した組織の奴らに片っ端からこれについて情報を聞き出そうとしたけど、どいつもこいつもこれを管理するようにとしか言われてなかったみたいでさ、悪いけどこれの大本についてまではわからなかったよ・・・・・」
>>692
氷華
「……そう、どうやら……私の読みは合っていたようね?」
氷華はリストを見て、自分の考えは間違っていなかった事を確信し、緋染の言うように、リストを所持していた東北の暴力団もリストの大元については知れないと聞くと「それはそうよ、彼らはこのリストの大元の使い走り過ぎないのだから……」と応える。
現世を贖罪の場……地獄に変えると言う自分の考えが正しいものである事を確信し、リストにある全ての有力者達を殲滅するべく、リストを渡すようにと右手を緋染に向けて差し出す。